誤月から護月

五月が終わる。
何かの間違いか？と考えたくなる出来事からはじまった。
10連休はないが4連休はあったゴールデンウィーク。
ある夜のこと。寝ていた私に蹴りが入った。身体的暴力である。犯人は同居者の長男。
痛みの感じに骨に異変を感じた。翌朝、休日でも診察している整形外科を受診。肋骨が折れていた。残りの休日は寝てすごすことになってしまったが、長男の言動が支配的であり身の危険を感じた。家が片づいていないことを理由に十六年ぶりに夫宅で生活をすることになる。
骨折していても、仕事を休むこともできなかったが、ここぞとばかり夫は私に献身的だった。息子は怪我をさせてしまったことに対しては「あまりにも言うこときかないからだ」といった考え方を変えない。逃げたほうがよい。夫もいつ豹変するかわからないと思いワンルームのマンションを借りた。シェルター的ではある。
自分がマンションを借りるとは随分余裕ができたものである。以前は、家賃程度の収入で暮らしていた。ビンボーブログのはじまりでもある。

令和

５月になり、年号が変わった。なるちゃんが天皇になった。随分先のことだと思っていたが、来る日は来るものだ。

子どもの頃は美智子様が憧れのプリンセスだった。実際、美智子様を越える皇族は現れていないと思う。

天皇も年下になったという考えもある。天皇になるべき教育を受けてきた方で、弟は違うなんて声もあったようだ。

私は、やはり老後計画を立てないという気持ちになっている。今の私は仕事しかやっていない。もう少し顧みたいこと、片付けたいこと、楽しみたいこともあるのだが、仕事しかやっていない。

身体の動くうちにやっておかなければならないことがたくさんあるのだが、収入に結び付く仕事が優先になってしまう。

新しい仕事に対しては慎重になる。最初が肝心。不器用なのか、新しい仕事に集中してしまい他のことができなくなるのである。

仕事が好きなのか、お金が好きなのかはわからない。息子はもっとお金を使え、困っているわけではないだろうと言うが、今年は少し仕事を制限しているし、いつまで働けるのだろうかと思うと財布の紐が固くなってしまう。

出遅れ女は、人がリタイアする頃に働き始める。令和は一番輝く時代になるかもしれない。