アイディアって、書けば書くほど出てくるってところはありますよね。少なくとも、筆者の場合は、そうです。詰まったら、寝かせておくのもいいですよね。そういう訳で、トランプ氏が中国(経済)でどう対応すべきか、早速考えが出てきました。
中国も自由貿易を言いだしたし、日本も自由貿易で、トランプに翻意をせまる・・・というのも考えはしたんですが、結論から言うと、「保護貿易」でいきます。まず、トランプ氏は、保護貿易を強く打ち出しており([FT]トランプ氏の保護主義は本物だ(社説) 日経 2017/1/25 15:30)、ガラっと豹変する訳にもいかないと思います。トランプの保護貿易も、アメリカの声を反映した形で、何も全て悪い訳ではないのですから、メンツを失わない形を考えるべきだと思います。自由貿易がいいというのは、安倍政権の考え方ですが、筆者は二者択一で、トランプの考え方を変えることはできないし(これまでトランプの動きを見る限り、わりと皆そう思っているのではないでしょうか?)、そうするべきでもないと思います(公約を守るのも民主主義ですし、頑固にも相手を折れさせるという効果があります)。トランプ氏が保護貿易で折れないのだとすると、自由貿易をせまるのは、結局は弾劾に繋がりかねず、トランプ氏の信頼も失いかねません。せっかく、日本も(安倍政権も)いの一番でトランプ氏の懐に飛び込んだのですから、アメリカの保護貿易を容認して、折衷するのもひとつの手だと思います。自由貿易をあくまでアメリカにせまるのであれば(翻意させられなければ)、トランプ氏の懐に飛び込んだのは、判断ミスということになるでしょう。「裏切り」は誰しも勘づくでしょうから、危険でもあります。
中国が保護貿易の国だというのもひとつの根拠です。中国は輸出主導の重商主義国家だと思いますが、その自国産業育成の軌跡は明らかだと思います。キンペーさんも保守派ですから、ウッカリ自由貿易の旗を掲げたところはありますが、保護貿易と保護貿易で「米中手を握る」というシナリオには乗り易いでしょう。イヴァンカさんの娘に中国人のベビーシッターがついており、中国語も習わせているようです。その中国でビジネスをする姿勢は明らかですから、徹底的なドラゴンスレイヤーといった出来ない夢を見るよりは、妥当なところに落とした方が結果的に一番良い結果が出るのではないでしょうか?キンペーさんの笑顔が見たい。
安全保障面で中国から妥協を引き出したいという思惑もあります(「北問題、中国やらねば「我々が」とトランプ氏」読売オンライン 2017年04月03日 12時44分)。経済面でハードな交渉をしなくていいということでもありませんが、何らかの形で中国のメンツを守らなければ、交渉決裂になってしまうだけです。米中戦争は考えにくいのですから、現実的な形にしなければなりません。
具体的には、どうしたらいいか。筆者の考えは、中国に厳しいのかもしれませんが(これはもうしょうがない)、中国市場にアメリカの(及び日本・欧州など世界の国々の)企業の進出を許可してもらうという方向性です。もう進出はしているのですが、頑迷過ぎる保護主義が邪魔です。自由貿易を言える柔軟なキンペーさんにちょっと妥協してもらいましょう。技術移転の義務付けとか邪魔過ぎます。そこは自由に我々の企業を進出させてほしい。中国は宇宙開発でアメリカを煽っています。ソ連の技術もあるかもしれませんが、独自の技術開発もやればできると思います。中国模式(中国方式と解しています)でいけばいい。ちょっと我々の技術を盗ってやろうというこれまでのショートカット戦術が厚かましいし、周辺の国の警戒を呼んでいるでしょう。中国は長らく独自の技術を開発してきた国(外国の影響も勿論あったでしょうが)なのですから、歴史を思い出し、自信とプライドを持てばいいと思います。対するアメリカは、中国への過剰な警戒を解き、もう少し中国をアメリカで自由にさせてもいいのかもしれません。F-35を値切った時のように、同盟国の分まで交渉してくれれば(中国の制度を変えれば自動的にそうなります)、トランプを見る世界の目も変わってくるかもしれません。FTAなどで関税を下げる必要はありません。それは自由貿易ですから(自由貿易はやりたい国がやればいい。トランプも邪魔はしないでしょう)。トランプも中国を輸出基地にするような交渉は絶対にしないでしょう。そうではなく、中国市場でアメリカ企業ががより自由に活動し、アメリカ市場で中国がより自由に活動します。これは地元の雇用優先の姿勢と必ずしも矛盾しません。交渉が妥結し、笑顔でトランプとキンペー氏がガッチリ握手をし、世界が動けば、米中双方のメンツが立ち、世界は少し良い方に向かいます(しつこいようですが、みんなの分も、よろしくトランプ)。
中国経済が強くなったら、不味いっちゃ不味いのですが、もう両者は不可分な関係にありますからね。日中関係もそうでしょう。安全保障面の脅威はそれはそれとして対抗すべきですが、北朝鮮で具体的で有効な行動に出てくれれば、信頼が増すことは言うまでもありません。
中国も自由貿易を言いだしたし、日本も自由貿易で、トランプに翻意をせまる・・・というのも考えはしたんですが、結論から言うと、「保護貿易」でいきます。まず、トランプ氏は、保護貿易を強く打ち出しており([FT]トランプ氏の保護主義は本物だ(社説) 日経 2017/1/25 15:30)、ガラっと豹変する訳にもいかないと思います。トランプの保護貿易も、アメリカの声を反映した形で、何も全て悪い訳ではないのですから、メンツを失わない形を考えるべきだと思います。自由貿易がいいというのは、安倍政権の考え方ですが、筆者は二者択一で、トランプの考え方を変えることはできないし(これまでトランプの動きを見る限り、わりと皆そう思っているのではないでしょうか?)、そうするべきでもないと思います(公約を守るのも民主主義ですし、頑固にも相手を折れさせるという効果があります)。トランプ氏が保護貿易で折れないのだとすると、自由貿易をせまるのは、結局は弾劾に繋がりかねず、トランプ氏の信頼も失いかねません。せっかく、日本も(安倍政権も)いの一番でトランプ氏の懐に飛び込んだのですから、アメリカの保護貿易を容認して、折衷するのもひとつの手だと思います。自由貿易をあくまでアメリカにせまるのであれば(翻意させられなければ)、トランプ氏の懐に飛び込んだのは、判断ミスということになるでしょう。「裏切り」は誰しも勘づくでしょうから、危険でもあります。
中国が保護貿易の国だというのもひとつの根拠です。中国は輸出主導の重商主義国家だと思いますが、その自国産業育成の軌跡は明らかだと思います。キンペーさんも保守派ですから、ウッカリ自由貿易の旗を掲げたところはありますが、保護貿易と保護貿易で「米中手を握る」というシナリオには乗り易いでしょう。イヴァンカさんの娘に中国人のベビーシッターがついており、中国語も習わせているようです。その中国でビジネスをする姿勢は明らかですから、徹底的なドラゴンスレイヤーといった出来ない夢を見るよりは、妥当なところに落とした方が結果的に一番良い結果が出るのではないでしょうか?キンペーさんの笑顔が見たい。
安全保障面で中国から妥協を引き出したいという思惑もあります(「北問題、中国やらねば「我々が」とトランプ氏」読売オンライン 2017年04月03日 12時44分)。経済面でハードな交渉をしなくていいということでもありませんが、何らかの形で中国のメンツを守らなければ、交渉決裂になってしまうだけです。米中戦争は考えにくいのですから、現実的な形にしなければなりません。
具体的には、どうしたらいいか。筆者の考えは、中国に厳しいのかもしれませんが(これはもうしょうがない)、中国市場にアメリカの(及び日本・欧州など世界の国々の)企業の進出を許可してもらうという方向性です。もう進出はしているのですが、頑迷過ぎる保護主義が邪魔です。自由貿易を言える柔軟なキンペーさんにちょっと妥協してもらいましょう。技術移転の義務付けとか邪魔過ぎます。そこは自由に我々の企業を進出させてほしい。中国は宇宙開発でアメリカを煽っています。ソ連の技術もあるかもしれませんが、独自の技術開発もやればできると思います。中国模式(中国方式と解しています)でいけばいい。ちょっと我々の技術を盗ってやろうというこれまでのショートカット戦術が厚かましいし、周辺の国の警戒を呼んでいるでしょう。中国は長らく独自の技術を開発してきた国(外国の影響も勿論あったでしょうが)なのですから、歴史を思い出し、自信とプライドを持てばいいと思います。対するアメリカは、中国への過剰な警戒を解き、もう少し中国をアメリカで自由にさせてもいいのかもしれません。F-35を値切った時のように、同盟国の分まで交渉してくれれば(中国の制度を変えれば自動的にそうなります)、トランプを見る世界の目も変わってくるかもしれません。FTAなどで関税を下げる必要はありません。それは自由貿易ですから(自由貿易はやりたい国がやればいい。トランプも邪魔はしないでしょう)。トランプも中国を輸出基地にするような交渉は絶対にしないでしょう。そうではなく、中国市場でアメリカ企業ががより自由に活動し、アメリカ市場で中国がより自由に活動します。これは地元の雇用優先の姿勢と必ずしも矛盾しません。交渉が妥結し、笑顔でトランプとキンペー氏がガッチリ握手をし、世界が動けば、米中双方のメンツが立ち、世界は少し良い方に向かいます(しつこいようですが、みんなの分も、よろしくトランプ)。
中国経済が強くなったら、不味いっちゃ不味いのですが、もう両者は不可分な関係にありますからね。日中関係もそうでしょう。安全保障面の脅威はそれはそれとして対抗すべきですが、北朝鮮で具体的で有効な行動に出てくれれば、信頼が増すことは言うまでもありません。