観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」を考察する予定。

小沢一郎/ISAF参加発言と強引な手法

2009-01-26 12:41:15 | 護憲勢力と仲間達
彼の考えていそうなことは大体想像がつきます。例えば、政権交代したら従来どおりのISAF参加(例えば岩波「世界」2007年11月号)を主張して、党内の一致をはかり賛成できない議員は処分。反対する政党も連立相手であれ切るなり無視するなりして、議員の引抜きだとか(どこぞの国にねじこまれた)自民党に賛成させるとかして成立させます。今後の政治情勢は不透明でその軌跡は定かではないと思いますが、小沢代表が次期衆院選で勝てば、その是非はさておき、アフガン派兵が実現する可能性は割合高いと言えるでしょう。勿論選挙などで直接訴えるなどして国民のコンセンサスが形成されることはなく、極めて不透明なプロセスを含んで決まるでしょう。持論は明らかにしているのだからの一言で片付けられて終了です。

別に私はアフガン派兵が必ずしもダメと言っているのではなく、不適切なプロセスでアフガン派兵問題のような重要なことが決まるのが非常に問題だと言いたいわけです。ソマリアや補給支援をはしょってISAFに向かうような小沢民主党は問題がありすぎるわけで、彼の強引な手法も含め十分検討される必要があります。

<1月28日追記>
もし小沢代表が政権獲得後も左派の言いなりで何一つ普通の国の国際貢献が出来なかった場合も一応考えてみます。あの傲慢小沢がそこまでヘタレだとも思えないのですが。またもコンセンサスのないままの大連立工作→反乱にあって失敗→思い通りにならないことにキレて代表投げ出し→何故か反乱軍に説得され元の鞘(涙目)と同じパターンにはまるとしたら、学習能力ゼロと言わざるを得ません。政権獲得後も自分の政策をやれないなら、一体彼は何のために政権をとるというのでしょうか。

ISAFをやらず過去の発言をなかったことにした場合、簡単に言うと湾岸戦争の再現になるでしょう(29日注:後述しますがそこまでにはならないようです)。日本がアメリカのキャッシュディスペンサーになるということです。オバマに夢見る国民は腰をぬかすことでしょう(平和はタダではないのです)。小沢一郎は同じパターンで二度も赤っ恥をかくことになります。私は世界標準の国際貢献ぐらいすればいいと思いますけどね。このシナリオの場合小沢代表・民主党のこれまでの言行から考えて、中国傘下に入るなどとほざかないかが心配なところです。(核のない日本は事実上米中露のいずれかの傘下に入らなくてはなりません。念のため。)この辺までくると、前原キレて飛び出す→自民から親中が民主へなどという面白い事態が予想されることになります(さすがにないと思いますが)。まぁそれ以前に小沢スキャンダルが何故だか表面化するとか、潔いという名の政権投げ出し炸裂とかで決着するかもしれませんね。

ここに書いてあるようなことは、これまでの経緯を覚えていたら、私はほぼ常識的なことだと思います。このまま小沢代表を追い込めないと、独裁者小沢シナリオの可能性が高いことは強調しておきたいですけどね。生活が第一を強調して、バラバラが分かっているのに外交・軍事を詰めてないのは何故かということを考えてみるべきでしょう。バラバラ発言など全てが嘘で民主党は政策でまとまってますなんてことはさすがにないと思います。

<さらに付け加え1月28日>
今の麻生政権にオバマ大統領からの要求があって、路線が決まってしまう可能性も一応あるかもしれませんね。その場合は民主党の出方次第になります。民主党が不可解にもまとまらない限り、ISAF参加はないでしょう。

<1月29日追記>
MSN産経ニュースより(1月28日)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090128/amr0901282243026-n1.htm
オバマ政権はアフガン増派するので、一層の支援よろしくという記事。とりあえずオバマ政権はまだそれなりに優しい感じはしました。湾岸戦争の再来でオバマのイメージを傷つけたくはないのもあるのでしょうか。あえて民主党に関連させて書くと、仮に政権を取るとしても、軍事に絡むことまではオバマ政権は期待していないと。それでも党内左派とか社民とかの扱いは困難を極めそうな気も。ついこの間も叱られて(?)ましたよね。
>日本に対しては「医療、経済、教育などの分野で(支援の)必要性が高い」としてこれらの非軍事分野での一層の貢献に期待感を示した。

以下参考までに
外務省ホームページより:アフガニスタン情勢と日本の支援(1月)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/afghanistan/josei_shien.html
>2009年春以降、PRT(地方復興チーム)に日本の文民を派遣し、地方への支援を強化していく考えです。

自民党ホームページより:第171回国会における中曽根外務大臣の外交演説(1月28日)
http://www.jimin.jp/jimin/kokkai/171/002.html
>アフガニスタンの地方復興チームへの文民派遣などを含め、支援の取組を一層強化していきます。

増派は織り込み済みとも取れますね。

マスコミは公共的使命をより重視してほしい

2009-01-26 10:20:23 | メディア
どこの新聞社でもやる常態化していることだと思いますが、またネットニュースで配信されているのを見かけたので今日はあえて問題提起します。
asahi.com 政治 「遅くても予算成立後に総選挙」 民主・小沢氏見通し(1月26日)
http://www.asahi.com/politics/update/0125/TKY200901250131.html?ref=rss
解散権を持たない野党の党首(代表)の解散についての見通しには、ニュースの価値はないと考えます。何か具体的な可能な行動を起こすという宣言ではないわけで、中立な予想屋でもない権限もない当事者の予想に如何ほどの価値があるのでしょうか。政治的意図があって片棒を担いでいると勘ぐられても仕方がないと思います。実際は読者のニーズがあるからなのでしょうが、それに流されることなく、公共的使命をより重視してほしいです。

新聞倫理綱領より
>おびただしい量の情報が飛びかう社会では、なにが真実か、どれを選ぶべきか、的確で迅速な判断が強く求められている。新聞の責務は、正確で公正な記事と責任ある論評によってこうした要望にこたえ、公共的、文化的使命を果たすことである。