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航空自衛隊に宇宙部隊

2017-09-05 23:36:15 | 宇宙

朝日新聞8月18日の記事

防衛省が、自衛隊初の宇宙部隊を5年後をめどに発足させる方針を決め、米政府に通告したという。
自衛隊の活動領域を宇宙空間にまで広げる考えだ。

自衛隊の宇宙部隊は、役割を終えた人工衛星やロケットなど宇宙を漂う物体「宇宙ゴミ」を監視し、
人工衛星との衝突などを防止することを主な任務とする。
当面は、レーダー設備を強化する。その後は光学望遠鏡での観測も視野に入れているという。
関連情報を米軍に提供し、陸海空に次ぐ「第4の戦場」と言われる宇宙分野でも日米連携の強化を
図る計画だ。宇宙部隊は、航空自衛隊の所属とする案を検討している。

日本が宇宙部隊の創設を推進するのは、宇宙開発で米国とロシアを猛追する中国をけん制する狙いが
あるとした。さらに、日本の軍事力が及ぼす空間を宇宙にまで広げようという意図もあると見える。

国会は2008年に宇宙基本法を通過させ、宇宙を軍事目的に利用するための道を開いた。
同法によって24時間監視のための早期警戒衛星や高性能偵察衛星、通信衛星などの打ち上げが
可能になった。
2012年には、宇宙航空研究開発機構法の改正を通じて、宇宙航空研究開発機構の活動を
「平和目的」に限定した規定を削除した。