仏大統領選は5月7日に決選投票となった。
自国第一を叫び、排外主義を掲げる国民戦線。
その勢いの強さをぼくは危惧する。
ファシズムに向かった過去の歴史によく似ているからだ。
ただ、新聞やテレビで紹介されるマリーヌ・ル・ペンの手腕は驚きでもある。
* NHKスペシャル「激震 トランプ時代」
元々国民戦線は45年前、ル・ペンの父 ジャンが創設。
けれども、排外主義や人種差別の暴言などで支持は低迷し、多くの国民からは拒絶さ
れてきたそうだ。
ところが2011年、二代目党首になったマリーヌ・ル・ペン。
「思想は正しいが、一部の右派だけの支持では限界」と改革に乗り出す。
そのひとつが「差別的な極右」というイメージを払拭すべく、過激な言動のつつしみ
を徹底したこと。
そのため地方党組織を回り、これに従わない支部代表30人以上を更迭。
さらにブログ、ツィッターなどネットの活用。
また、EU傘下にあるが故の困窮として農家、失業者に訴え、支持を拡大。
こうした活動のなかで飛躍的に得票を伸ばし、今日に至っているようだ。
関係者は「基本理念を少しも変えず現代化」と考えているという。
この転身は自己を徹底的に客体視し、冷静に分析した上に成り立っていると思える。
また、古い幹部を更迭した統率力、決断力も注目に値する。
何しろ初代党首 ジャン(マリーヌの父)さえ反ユダヤ主義発言で除名したというのだ
から。
日本で安倍一強が語られ、野党の低迷が続く今、野党諸氏もこういう転身を参考にさ
れては?とつくづく・・・。
それはさておき、決選投票の行方は大いに関心のあるところ。
が、ぼくとしては底流に排外主義をもつこのル・ペンさん。
さらなる伸長の先行きは不安。
自国第一を叫び、排外主義を掲げる国民戦線。
その勢いの強さをぼくは危惧する。
ファシズムに向かった過去の歴史によく似ているからだ。
ただ、新聞やテレビで紹介されるマリーヌ・ル・ペンの手腕は驚きでもある。
* NHKスペシャル「激震 トランプ時代」
元々国民戦線は45年前、ル・ペンの父 ジャンが創設。
けれども、排外主義や人種差別の暴言などで支持は低迷し、多くの国民からは拒絶さ
れてきたそうだ。
ところが2011年、二代目党首になったマリーヌ・ル・ペン。
「思想は正しいが、一部の右派だけの支持では限界」と改革に乗り出す。
そのひとつが「差別的な極右」というイメージを払拭すべく、過激な言動のつつしみ
を徹底したこと。
そのため地方党組織を回り、これに従わない支部代表30人以上を更迭。
さらにブログ、ツィッターなどネットの活用。
また、EU傘下にあるが故の困窮として農家、失業者に訴え、支持を拡大。
こうした活動のなかで飛躍的に得票を伸ばし、今日に至っているようだ。
関係者は「基本理念を少しも変えず現代化」と考えているという。
この転身は自己を徹底的に客体視し、冷静に分析した上に成り立っていると思える。
また、古い幹部を更迭した統率力、決断力も注目に値する。
何しろ初代党首 ジャン(マリーヌの父)さえ反ユダヤ主義発言で除名したというのだ
から。
日本で安倍一強が語られ、野党の低迷が続く今、野党諸氏もこういう転身を参考にさ
れては?とつくづく・・・。
それはさておき、決選投票の行方は大いに関心のあるところ。
が、ぼくとしては底流に排外主義をもつこのル・ペンさん。
さらなる伸長の先行きは不安。