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稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

道頓堀のビル火災から

2025年08月20日 | 日々
 18日、大坂南の道頓堀でビル2棟の火災。

 大阪市消防局の二人が消火活動中に亡くなるという痛ましい結果となった。

連日にわたって報道が続いているが、ぼくにはまだわからない点がある。

 1 看板類の適否 
 ひとつはビル前面に張られた看板類のこと。

 ニュースで流された火災の様子では、
1階からの炎が急速に上に広がっていくのがわかる。

 耐火構造といわれるビルは、
一般に出火しても簡単には上に広がらない構造になっているそうだ。

 それがあんなに早く広がったのは看板類が媒介したのではないかということだ。

 映像で付近のビルを見ると、看板類がいっぱい。

 そうであれば、あの種のビルから出火すれば、今後も同じことが起こりうる。

 法制度上の取り扱いはわからないが、
利用客の安全のためには規制すべきと思うのだがどうだろう?

 参考だが、2017年6月14日に起こった
ロンドンの24階建て「グレンフェルタワー」では4階から出火し、
またたく間に最上階まで広がり、70人余りが亡くなった。

 前年に行った外壁改修で用いた外壁保護材に
耐火性能がなかったこと、それが大火になった原因だと言われている。

     

 2 「通路」の適否 
 次いで、焼けた2棟のビルをつなぐ「通路」の問題だ。

 この二つのビルの間には4階付近に「通路」があり、
工事関係者の話では、それが非常口として相互に移動ができるようになっていると「聞いている」ということだ。

 なるほど結構なことだと一瞬思う。

 しかし、この通路はどんな構造だったのだろう。

 ただ単なる通路であれば、下の階から出火したとき、熱気や煙は両方のビルに広がってしまう。

 今回の隣のビルへの延焼はまさにそうだ。

 専門家の話では、この種の通路には「常時閉鎖」や
出火時の「自動閉鎖」機能を持つ扉が必要だそうで、そのあたりの事情も知りたいところだ。
 
 末筆ながら、亡くなられた消防関係者のご冥福をお祈りいたします。
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作家 林芙美子を育てたもの

2025年08月18日 | 日々
 BSで映画「放浪記」をみた。

 高峰秀子主演の1962年の作品だ。

 映画は林芙美子が極貧の身から苦労のうえ、作家として成功するまでを描いている。

 その日その日を食べつないでいくような生活の一方、
同棲した男たちにはだまされたり、裏切られたりと、芙美子の生活はどん底のように見える。

 それでも芙美子は楽観的でたくましい。

 他の女給たちが客の相手をしているのに、
自分はカウンターで一人原稿を書くというふてぶてしさなど。

 開き直ったような数々の振る舞いに圧倒されてしまいそうだ。

この映画あるいは原作に触れてグイグイと引き込まれるのは、
それが作り話でなく、芙美子の実体験に根差しているからなのだろう。

     

 ところで思うのは、両親が行商しながら芙美子を育てたものの、
転々とした生活のなか、芙美子は落ち着いて学校に通うこともむずかしかったろうということだ。

 そんな環境で、芙美子は文芸才能をよく磨けたものだと感心する。

 が、芙美子は子どもの頃から読書好きだったらしい。

 また「私の先生」(1936年)によれば、
尾道の市立女学校で森という国語教師が芙美子の作文を常々評価してくれていたそうだ。

 芙美子の天性の才能に加え、
読書と学校での継続的な作文評価などが芙美子の作家への道を後押ししたのかもしれない。

 女学校では、芙美子には教師のいい思い出はなかったそうだ。

 が、「私はこの先生にだけは会いたいと思っている」と結んでいる。

 そう思うと、森先生のような教師の存在は、
いつの世であれなんとありがたいことかと思えてくる。
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ヒグマ襲撃の衝撃

2025年08月15日 | 日々
 8月14日、羅臼岳の登山者がヒグマに襲われたとの報。

 友人が気づいたとき、襲われた男性は
ヒグマと格闘中だったが、間もなく林の中に引きずり込まれたという。

 襲われた登山者の行方はまだわかっていないそうだ。

 この茂みへの「引きずり込み」は、
7月に道南の福島町で新聞配達員が亡くなった状況と同じだ。

 先日も知床でヒグマがシカを襲い、
茂みに引きずり込む様子がカメラにとらえられていた。

     

 こう見ると、ヒグマはツキノワグマに比べてかなり荒っぽそうだ。

 ただ、福島町のヒグマは住宅街に「進出」してきたが、
知床の場合はヒグマの生息域に人が入ったという点で違っている。

 護身用に熊スプレーという話がある。

 しかし、ニュースでは8月12日、
熊スプレーを放射したが、その後数分間にわたってつきまとわれたとか。

 そう考えると、羅臼岳登山などは恐ろしくてとてもとても。
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防げないのか 繰り返されるマンホール事故

2025年08月04日 | 日々
 8月2日、下水道のマンホールで転落事故(埼玉県行田市)。

 三栄管理興業の作業員4人が亡くなった。

 硫化水素によるものらしいが、痛ましい事故だ。

 最初に作業員(53)がマンホールに降りたとき、
硫化水素濃度は基準値内だったらしい。

 が、この作業員の異常を察知して他の作業員が降りたところ、
また倒れ、結局4人が犠牲になったとのこと。

 このとき、硫化水素濃度の高まりを知らせる警報音が鳴っていたそうだ。

 マンホール内部の硫化水素濃度はそんなに短時間で変わるのか?

 一説には、マンホールのふたを開けたために
内部の気体が急激に動いたのでは?とも。

 また、会社側の説明では、7月16、17日の作業では
硫化水素濃度は基準値内だったとも報道されている。

 たて穴に入る作業では、事前に有毒ガスや酸素の有無などを調べるのは基本手順ではあるが、
どうも関係者の証言にはどこかウソがありそうな気がしてならない。

     

 ひとつ残念なのは、異常を察知してからの行動だ。

 こうしたたて穴の作業で人が倒れるのはよくあること。

 それを助けようとして入った人がまた・・・というのも残念ながらよくあることだ。

三栄管理興業という会社は下水などのインフラ関係を主な仕事をしている専門的な会社だそうだ。

 ならば会社は有毒ガス発生などの危険や
転落事故があったときの二次災害発生の危険などを熟知しているはずだ。

 会社側は従業員にそれを厳格に実行させていたのか。

 また、そのために現場に責任者を置き、そうさせていたのか?

 知りたいところだ。

 安全管理の手抜き、それは会社側にも作業員側にも常に誘惑を伴い、
事故はそのスキをついてよく起こっているように見えるからだ。
 
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石破辞めるなデモ

2025年07月25日 | 日々
 参院選での惨敗で石破おろしの動き。

 石破さん本人にその気はなさそう。

 しかし日に日に包囲網が・・・と思っていたら突如「石破辞めるなデモ」。 

 こういうデモもめずらしいのでは?とぼくには半ば驚き。

     

 いや実際、ぼくも今回の参院選の投票では迷った。

 野党がみんな消費減税や何かの大合唱。

 しかし、その財源たるや
あてにできないものばかりで、結局は赤字国債にいくしかなさそう。

 そんななか、石破・森山ラインは迎合を拒否し、財政規律死守の姿勢。

 ぼくは自民党の支持者でないけれど、これには共感。

  「踏ん張れ、流されたらアカン!」と。

 しかし、石破・森山も党内圧力に押されてか、あっさり2万円給付を打ち出し。

 これにはがっかりしたが、消費減税よりは傷が浅いかなどと・・・。

 政治の世界の先行きはわからない。

 しかし、当面は総理を変えるまでもなかろう。

 だいたい石破おろしを画策している輩の多くが、
裏金問題で今回の参院選惨敗の遠因を造ったのではなかったか?

 それにしても「石破辞めるなデモ」。

 誰が考え出して、あの波を作り出したのだろう。

 この先の動きに注目!
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宮城県の水道事業 外資系企業への売り渡し?

2025年07月16日 | 日々
 宮城県の村井知事が参政党の神谷代表に抗議文。

 神谷氏の「宮城県はその水道事業を民営化し、外資系企業に売った」という主張についてだ。

 村井知事によれば
「県は水道事業を民間企業に委託したが、所有権と最終責任は県にある」こと、
 また「委託した会社の最大株主は日本企業で、海外企業ではない」と。

     
   

 これに対し、神谷氏は
「抗議文は見ていない。
正確にもう一回調べないとなんとも言えない。調べて正式に回答したい」とのことだ。

 事実はどうなんだろう。

 いや、そもそもなぜこんな事実認識の違いが出てくるのだろう?

 いずれにしても、神谷氏の回答を待ちたい。 

 村井知事は土曜日までに回答するよう求めている。 
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すっきりしない田久保市長の会見

2025年07月08日 | 日々
 7日夜の田久保市長の会見はすっきりしなかった。

 関係者や市民の皆さんにご迷惑・・・(謝罪)→
 地検に上申してから市長を辞任→
 市長選挙で市民の判断を仰ぐ、というもの。

 彼女は東洋大学側が彼女を除籍していた
という事実を認める一方、卒業証書を持っているという。

 どっちが本当なのか?

 話を聞くかぎりでは、事務的ミスの可能性もなくはない。

 ならば、辞任して再選挙などせずとも、
東洋大学に改めて精査させ、卒業証書の真偽も併せて確認させればよいではないか?

 事実関係の究明ができていない状態で
市民の判断を問うなどと言われても、市民も判断の下しようがなかろう。

 加えて気になることがある。

 彼女は会見の場で卒業証書を示さず、
また市議会議長に対しても証書は「ちら見せ」しただけだった(6月4日)と伝えられている。

 このあたりも、よくわからないところだ。

     

 彼女は市民運動の中で市議となり市長になった人と聞く。

 理想に燃え、熱意や実行力の備わった活力に満ちた人ではないかと想像している。

 学歴問題に関して彼女が自分の主張に確信を持っているならこのまま突き進めばいい。

 逆に、最初の小さな誤りから引くに引けなくなったのだったら・・・と案じる。

 もしそうなら、きっぱり謝罪して去るしかなかろう。

 事実関係の究明を待ちたい。 
 
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梅雨明けの渓流でアブラハヤ

2025年07月06日 | トラウト
 朝の食事、洗濯、散歩を終え、落ち着いたところへ電話。

 釣友 森さんからだ。
「今から釣りに出かけることになりました。
 急な話で悪いけど、いっしょに行きません?」

「エッ!今から?」と思ったが、まあ予定もなし、行くかと承諾。

 こうしてぼくの家に森さんが迎えに来てくれた。

 久しぶりの再会で、車中の話はあれこれ止まらない。 

 途中でコンビニに立ち寄り、昼食を買うことにしたが、
森さん「笙の川のあたりにヨーロッパ軒というレストランがあって・・・」と話し始めた。

 ぼくは「では、そこで食べては?」と提案、話は即決。

 ヨーロッパ軒に着いたのはもう12時50分。

 駐車場には車がいっぱい。

 さて、レストランに向かうと「終了」の張り紙。

 「エーッ!」

 中にはまだ客がいっぱい。

 「まさか、何かの間違い?」と店員を探し「もう終わりですか?」

 店員は忙しそうに「はい、終わりです」と言い、小走りに去った。

 どうやら予定していた食材が出尽くしたようだ。

 ぼくらは「メシ屋なのにメシがない?、まだ昼の1時にもなってないのに」とブツブツ。

 結局、コンビニで腹ごしらえのあと渓流へ。

 渇水を心配したが、まだそれほどの深刻さではない。

 森さんが早々にスピナーで10cmに満たないアマゴ。

 しかしその後は苦戦、ミノーにもスピナーにも追ってくる気配がまったくない。

 ぼくも森さんから借りたタックルで試してみた。

 「オッ」と思ったがアブラハヤ。

     

 結局、二人でアブラハヤ4匹だけ。

 どうやらヒルのヨーロッパ軒でつまずいたか?
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明日はその7月5日

2025年07月04日 | 日々
 巷の一部では明日7月5日、日本で大地震が起こるという話だ。

 香港の風水師などが言い始めたとか聞く。

 実際、この予想は中国や台湾、韓国方面でも話題となり、
ここ最近日本を訪れる観光客が減っているそうだ。

 気象庁はこの予測をデマ情報として否定している。

 当然のことだ。

 そんななか、1974年6月18日午前8時に大地震が起こるとの
「一元の宮」教祖の予言が外れ、教祖が自殺をはかった事件を思い出してしまった。

 もう古い話となった。

 しかし最近のトカラ列島で異常に長く続く地震には、一抹の不安を覚える。

      

 もしも明日、偶然にも大地震が起こったら
「7月5日説はホンモノだった、デマじゃなかった!」ということになろう。

 すれば、デマを信じた人々は今後ますますその種の情報を信じ、求め続けることになるだろう。

 それは冷静な思考の停止あるいは放棄という流れだ。

 関東大震災で罪なき人々が多数殺されたことをはじめ、
デマに惑わされた人々の狂気による悲劇には今も胸が痛む。

 デマに惑わされた体験や悲劇から人々は学ぶはず。

 それが社会の成熟の中身だとすれば、それを後退させてはならじと思うのだ。

 その意味で、明日は静かであってほしいと願いたい。
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涼しげなイワナの写真

2025年07月03日 | トラウト
 梅雨は早々に開けてしまい、ニュースでは毎日猛暑の報。

 このまま続けば記録的なものになりそうだ。

 昨年も猛暑でコメの「不良」が伝えられていたが、
今年も野菜類を含め、どうなることやら不安な夏だ。

 渓流の渇水もひどくなるかもしれない。

 そんな最近、釣友 バッキーさんからメールが届いた。

 彼はぼくが貧果にあえいでいるときなどでも、一人釣果を上げる友。

 だが、ここ最近は数匹しか釣れないと不調を訴えている。

 しばらく仕事で釣りに行けないそうだが、
「次に向かうときは渇水になりそうで心配」とあった。

 それでも最近の写真が添えられていた。

     

 このイワナのきれいさ、それに水の透明感がなんともいえない。

 こういう涼しげな写真を送ってもらえるよう、ほどよい雨を期待したいものだ。
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