赤い水性の部屋

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2015全日本吹奏楽コンクール課題曲

2015年02月08日 | Weblog
 やってみました、全日本吹奏楽コンクール課題曲の初見合奏です。とはいっても、上手な学校のようにはいきませんのでテンポは70くらいで、ある意味何の曲かわからないほどでしたが、それでも最後まで演奏でき、曲の雰囲気もわかったし、バンドのもつ音と楽譜のもつ響きの相性はよくわかりました。終わりが少し遅くなりましたが、今日は良かったと思います。まだ準備期間がありますので、早いうちから対策を考えたいと思います。

 課題曲1 天空の旅 -吹奏楽のための譚詩ー
 タイトルの通り、空の高いところをサッと飛ぶように気持ちの良い、すがすがしい曲です。冒頭の序曲風のはじまり、アルヴァマー序曲やスウェアリンジェン先生の曲を思わせるこの曲は、吹奏楽が好きな人にとっては好ましい曲になりそうです。ライニキー先生の『セドナ』の雰囲気と言えばいいでしょうか?興味のある人は聞いてみてください。中間部の三拍子は今までにない感じですので、演奏者の個性が出るのではないでしょうか。ホルンが全般を通じて活躍します。華やかな曲で、コンサートのオープニングなどにも最適な曲だと思います。

 課題曲2 マーチ「春の道を歩こう」
 まさにスプリングマーチ。春の陽気とちょっと強い風、花の香りと希望に満ちた感じが素敵な曲です。冒頭から一貫して安定した響きが得られるので、多くのバンドに演奏されるのではないでしょうか。少人数が進む昨今、打楽器も4パートでコンパクトなのも魅力です。春の道は、ちょっぴり雨上がりで水たまりが所々にあるようです。時々「おっとっと・・・」と避けないといけません。気を付けましょう。

 課題曲3 秘儀Ⅲ -旋回舞踊のためのヘテロフォニー-
 秘儀シリーズ、ⅠもⅡも作品発表、作曲者自身によるレクチャーの現場にいましたので、それの続編と思っていたのですが、さすがに課題曲になるということで、連符の嵐は控えめのようです。(笑)しかし西村先生のケチャがここでも発揮されているようです。ヘテロフォニーについてはどこかでお調べください。中高生が最初にこの曲を受け入れるのは難しいかもしれません。パート譜そのものは難しくないと思いますが作品に仕上げるには指揮者の力量が問われそうです。2度のぶつかりも場面や音によってバランスが変化して、光の反射で変化するような玉虫色の演奏ができると素敵です。また、テンポ感やテンション(この場合テンションコードのことではありません)もいろいろと工夫ができそうです。打楽器パートで、普段やったことのない楽器や奏法がいくつかあるので、専門の方にアドバイスをもらうほうがよいでしょう。DVDや課題曲攻略ビデオのようなものも参考になると思います。

 課題曲4 マーチ「プロヴァンスの風景」
 僕の知っている「プロヴァンスの風景」(モーリス作曲)とは随分違う作品です。どちらかというとスペインの闘牛士の入場的な気もしますが色合いとしては以前課題曲だった「勇者のマズルカ」に似ていると思った中高生も多いかもしれません。地中海沿岸の地方ですので魚や貝、ウニなどが食事として食べられているであろうこの地域、きっと我々日本人の口に合うはずです。Aリード博士の第二組曲第四楽章、カルメン、NHKみんなのうたの「トレロカモミロ」を聞いてみてください。
 親しみのあるメロディー、勇壮な雰囲気がかっこいい曲で、各パートの音色の変化を出すことも楽しめそうです。また、コンクールで完成度の高い安定した演奏をするという点でこの曲は演奏されることが多いかもしれません。

 中学では演奏できないのですが、課題曲5に非常に興味があります。音楽専科ではないので楽譜(スコア)が上手に読めないので何とも言えませんが、演奏を聴く限り、大変素晴らしい曲だと思います。自由曲としても十分だと思いました。


それにしても、毎年のことながら、名前を書く瞬間はなぜだか緊張します。今年は上手にブックカバーが貼れました。

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