過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

陽射しの下のゴーストタウン:ゆりかもめ車窓から

2016-12-26 17:17:00 | 曇り空に旗をたてる
こんにちは。先週木曜日には20度を越えた東京は、今日(月曜日)は、2度台の朝でした。温度差の大きさは、師走のボディブロウのように効いてきます。皆様、お気を付けて。

さて、先週後半、仕事の都合で東京湾臨海部にたちよりました。
新交通システム・ゆりかもめの車窓に、朝陽を浴びて、きれいに立ち並ぶ建物群をみました。



何か違和感……。ゆりかもめは、展示場や住宅地、JRやメトロを繋ぐから、割に人が動くのに?
整然と並ぶ建物にも、広い街路にも、車も人影もない…。乗り降りする人もいない? 何故?

「市場前駅」。機械音声のアナウンスに、はっとしました。そうか、ここは、豊洲新市場へのアクセスポイントになるはずの駅でした。

時間に忘れ去られたゴーストタウンが朝陽を浴びていました。

築地市場から移転が決まった場所は、埋め立て地で、都市ガスの製造が行われていた工場がありました。六価クロム、ベンゼン、ヒ素、水銀等が検出され、市場の移転反対運動は、ずっとあった場所です。
それ故、地盤改良工事に、多額の税金が投入されてきた経緯は、容易にたどることができます。

築地市場の老朽化は、よく語られますが、2001年に移転が決まった場所に、新規の建築投資が成される訳はないでしょう。築地市場は東京都の管轄ですから、個人が整備に関わる部分は限られています。

東京都はかつて、築地市場跡地について、森ビルに検討委託し、癒着が問題化した経緯も公開されています。再開発が巨額な利権の対象となることが明らかだからです。

都民の台所、だけではなく、ニッポンの魚市場として知られたTSUKIJIの未来はどうなるのか? 食の安全は担保できるのか、働く人の暮らしはどう守られるのか、問題は不透明です。



走り出したゆりかもめの車窓には、開業が延期された都バスのプールも見えました。
立ち並ぶ新しい高層住宅、2020年オリンピックにむけて整備予定の有明地区を、車窓にみることが出来ます。
豊洲新市場で、新たに計測された地下溜まり水の汚染は、周辺エリアには関係ないのか…?
公開されない情報は、疑心暗鬼の源たりえます。

人の命に関わる情報は、十分に開示してほしい。犯人探しよりも、未来への橋渡しに大切な姿勢であると、私は思います。

輝くゴーストタウンは、食はむりでも、他に用途転用が可能かも知れません。経費をあせって、誤魔化してはなりません。30年先に禍根を残してはならないと思います。
既に私達は、原発廃炉にむけた重い長い負担を負っているのです。命と暮らしを、蔑ろにしてはならないと思います。

年の瀬に、切ない気持ちになる今年の決算報道を、多々、ききます。何もできないけれど、忘れずに見ていて、それを共有することは、誰にでも可能な時代です。
どうぞ、忘れてしまわないで下さい。私達みんなの未来です。


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