過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

五年目…と豊かな野菜バイキング

2016-06-15 20:36:00 | 日いづる国の伝統食
こんにちは。五日ぶりの更新となります。国内に居るのに、ここまで更新出来なかったのは、3年前、インフルエンザに倒れた時(笑)以来です。

伝わるように言葉を選ぶために、笑顔で逃げないために、その場で平常心以外をみせないために、意識を集中していた時間でした。
東日本大震災から五年目、あの日、発災地に籍があった方の精神的、身体的状況には、差が拡がったことを受け止めねばなりませんでした。太平洋沿岸に津波被害をうけた三県を比較した際に、福島県と、隣接する宮城県南部に、震災前とは異なる状態にあると認識する群がふえています。
五年経過し、避難された方を受け入れる地域の住民の側にも、不利益を被っている、という負の感情の表出がみられ、それが避難者に伝わり、負のスパイラルが健康に陰を落としている例もありました。

「絆」という言葉だけではすまない現実は、五年たっても回復できていない……。差が拡がっている。そして現地の方々が、それに気づいている。。。
胸ふたがれる時間でした。

美味しく食した時もあり、笑顔の方たちに沢山出会っていても……書けない気持ちのほうが強い五日間でした。
ですが、本当は違う! 前をむく人達について、その健やかな食について語るべきだと思います。

あの震災後、かつてのお祭りの日のように、避難所であっても自分達でみんなの食を少しでも賄おうとする自主性が生まれた地域から、復興の工夫は始まっていったと体験しています。自分の食を賄うことは、普段の暮らしを取り戻す一歩なのです。

生活する、生きることは、食べること。食の形が発災以前+αになるまで、このblogでも、折々に足を運んで体験した食を書いていきたいと思います。

今回、「野菜のバイキング」と、津波被災地の寿司を体験したので、その一部を書いておきたいと思います。
野菜のバイキングは、発災以前+αに達した例と思っています(ニッコリ)。



○ちらし寿司(錦糸玉子、胡瓜、白胡麻、干瓢、酢飯)
○味噌汁 (はちく、豆腐、じゃが芋)
○バイキング 野菜料理8品、さらに1品追加
○果物を使ったデザート 1品
○緑茶、コーヒー

野菜、豆製品、少量の蛋白質を風味付けに活かす。昔ながらの料理に、今の工夫を加えた創作料理が加わっていました。
地元の朝どり野菜に、安全な天然の調味料と出汁を活かして作る料理。
始まりは村起こしだったけれど、震災後、食の安全をはっきり発信する料理となっていました。(ニッコリ)
まるで上質な学校給食のよう! 工夫が輝いていました。

こちらのバイキングとは、お代り自由に、沢山食べてね、という意味です(笑)。



こんな風にメニューは立てられているけれど、その日の野菜の出来に応じて、小さく変わっているおおらかさ(笑)。家庭のような気楽さと、工夫のある確かさがありました。



○はちくとじゃが芋の煮物 →写真は後程
○ぽてとコロッケ
○孟宗竹、筍のおかか煮
○みず(山菜)のおひたし、お好みで味噌マヨネーズ



○玉葱と白菜の甘酢和え
○胡瓜とキャベツの漬物
○ふきの炒め煮



○ズッキーニと豆腐の炒め合わせ
○韮餡かけ豆腐バーグ (春先は行者大蒜風味、今は大蒜で)



私の盛り付けた皿その一です(笑)。この右手が、はちくとじゃが芋の煮物です。これが美味しい! はちくと言えば、牛を巻いて焼いたり、豆腐と吸物にしたりするのしか知りませんでした。
じゃが芋はホクホクで、はちくはしゃくっとしていて。うまうま!作り方をお尋ねしました。

■はちくとじゃが芋の煮物
[作る]
1)はちくは中心に切れ目をいれ、皮を剥き、食べよい大きさに斜めに切り分ける。下茹で不要。
2)薩摩揚はさっと熱湯をかけて、油抜き。食べよく切りわける。
3)新じゃが芋は皮をむき、大きく面取りする。
4)厚手の深鍋に、鰹節出汁、醤油半量、味醂、日本酒で、新じゃがと薩摩揚を煮る。新じゃがに火が八分まわったら、はちくを加えて煮る。
5)鍋ごと揺すりながら、煮汁をつめてゆき、最後に粉吹きに仕上げる。

※ はちく:破竹、淡竹(あわだけ)、呉竹と呼称。孟宗竹、真竹についで植生。北海道南部が北限。孟宗竹より耐寒性が高いため、日本海側に多い。



私の盛り付けた皿その二です。
爽やかなサラダ! 和え物は和食のサラダだと思いました。
白菜は冬の野菜と思っていました(笑)。夏の白菜は、シャクシャクと瑞瑞しいから、生食がわくわく美味しくて驚きました!

■玉葱と白菜の甘酢和え
[作る]
1)新玉葱、人参は薄切り。白菜は葉と軸部分に分けて、ひと口大に刻む。
2)甘酢を作り、新玉葱、人参を浸ける。
3)ごく少量の塩で塩揉みした白菜の軸、そのままの葉を、ぎゅっと絞って、甘酢液(2)に加える。冷蔵庫におき、馴染ませる。

※ 蒸していないのに、野菜が甘く美味しい。驚きました。


他にも愉しい料理を学んだので、記事は続きます(笑)。


二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。
にほんブログ村 グルメブログ 今日食べたものへ
グルメブログ 今日食べたものへ">

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 琉球朝顔:朝陽に向かうトラ... | トップ | 野菜の豊かさ 続(笑) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日いづる国の伝統食」カテゴリの最新記事