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キリン、サンミゲルと提携拡大、飲料提携では不足感、全面的なチャネル開発が必要?

2015年07月04日 15時19分39秒 | thinklive

*国内市場は維持、海外に注力すべきだ、サンミゲルの経営資源は東南亜で拡大可能、株式の50%超への拡大はその戦略の前提、インペブとの共同買収も可能では?今後、中国ビールとの激突を考慮すべきだ、

キリン株価推移 1,701前日比+26(+1.55%)

1株利益67.94 配当38 利回り2.22

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キリンホールディングスの磯崎功典社長は3日、出資先のフィリピンのビール最大手サンミゲルビールとの連携を強化する方針を明らかにした。サンミゲルが参入した清涼飲料事業でも「商品開発で協力していく」と述べた。これまではビールの生産・販売面で協力してきたが、飲料の開発にも広げて提携を深める考えだ。

 サンミゲルビールはフィリピンの複合企業であるサンミゲルコーポレーション傘下のビール会社。キリンは約48%の株式を保有、香港で販売を委託するほか,13年からはタイの同社工場で主力商品の、「1番絞り」を生産委託、

*15/1~6期のキリンの国内のビール系飲料は前年比1%増と6年振りにのびた ,若い年齢に需要が多いクラフトビールで伸ばしたい、国内のビール市場のマイナス傾向は変わらない、

 サンミゲルが巨額投資、キリンと飲料生産も[経済]

 フィリピンのコングロマリット(複合企業)サンミゲル・コーポレーション(SMC)は、向こう2~3年間で総額3,600億ペソ(約9,510億円)の設備投資を計画していることを明らかにした。キリンホールディングスとの合弁会社を通じて、非アルコール飲料の生産も開始する見通しだ。7日付インクワイラーなどが伝えた。

 ラモン・アン社長兼最高執行責任者(COO)は、「石油や発電、インフラ、鉱業、食品・飲料、パッケージングなど現在手掛けている全事業を拡大していく」と説明した。

 SMCは先に、石油元売り子会社ペトロンを通じて15億米ドル(約1,785億円)を投じ、マレーシアの製油所を増強する計画を発表。さらに、5億米ドルを投じて、同国で給油所の増設を進めると明らかにしている。

 SMCの昨年1~9月期の純利益は前年同期比74%増の132億ペソ、売上高は同10%増の5,987億ペソで、2桁の増収増益を記録した。子会社別では、食品部門のサンミゲル・ピュアフーズや電力部門のSMCグローバル・パワーの業績が好調だった。

 SMC傘下で、キリンホールディングスが48%出資するビールメーカー、サンミゲル・ブルワリー(サンミゲルビール=SMB)は、非アルコール飲料の生産を開始する見通しだ。地元メディアABS―CBNなどが伝えた。

 キリンHDの広報担当者は7日、NNAに対して、「報道内容は事実」とコメント。昨年12月に系列会社ヒネブラ・サンミゲル(GSMI)から非アルコール飲料事業の一部を買収したことに言及した上で、「設備など資産の取得が完了したことから、生産体制が整った」と説明した。ただ、生産開始時期や生産する商品は、現時点で決定していないという。

 GSMIは先に、保有地や工場、生産設備を含む資産を昨年末まで、在庫を今年3月末までにSMBに売却すると明らかにしていた。

 13/11月1日(ブルームバーグ):国内飲料最大手のキリンホールディングス が、現在約48%出資しているフィリピンのサンミゲル・ビール の完全子会社化を検討していることが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。

キリンHDは選択肢の1つとして、比ビール業界をほぼ独占するサンミゲルの完全子会社化を検討しており、関係者によると親会社のフィリピン複合企業サンミゲル・コーポレーションが保有する51%の買い取りの打診があれば協議に応じる。サンミゲル・コーポは先月、同社の保有株について複数の企業から買い取りの打診を受けていることを明らかにしている。

サンミゲル・コーポのラモン・アン社長は1日、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し、企業価値がEBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)の「約20倍」という算定が、業界では現在「標準だ」と述べた。サンミゲル・ビールの昨年のEBITDA実績 を基に算出すると、同社の51%分の価値は59億ドル(約5800億円)となる

ジャパンインベストの大和樹彦副調査部長はアン氏の狙いについて「キリンに対するメッセージだ。キリンへの売却の値段を上げたいのだと思う」と述べた。「サンミゲルはフィリピン市場をほぼ独占しており競合がいない。アンハイザー・ブッシュ(AB)インベブやSABミラーなども手を挙げてくるだろう。値段が高くなりすぎる可能性がある」という。

世界最大のビールメーカー、ベルギーのABインベブの広報、同2位の英SABミラーの広報はともに勤務時間外でコンタクトが取れていない。

東南アジア戦略

キリンHDは今年前半、シンガポールの飲料会社フレイザー・アンド・ニーブの争奪戦に敗れ、買収を断念。15%出資していた同社の保有株を売却しており、サンミゲルの完全子会社化はキリンHDが目指す東南アジアでの基盤固めに向けた重要な一歩となる。キリンHDは09年、サンミゲル・ビール株の約48%をコーポなどから1316億円で取得していた。

関係者によると、キリンHDからは買い取りを申し出ないという。キリンHDの広報担当山本冠氏はブルームバーグの取材に対し、コメントを控えた。今日の取引で同社の株価は午後から下落に転じ、一時前日比1.1%安まで下げたあと、0.5%安の1425円で終了した。

サンミゲル・コーポのアン社長は10月、「数社」がサンミゲル・ビール株の売却について打診してきたことを明らかにしている。サンミゲル・コーポはインフラ事業や航空事業などに今後約3兆4000億円を投じる計画で、9月には保有しているマニラ電力株をJGサミット・ホールディングスに売却することを決定している。

サンミゲル・ビールは今年5月、フィリピンの証券取引所から上場を取り下げた。市場で売買可能な株を発行済み全体の10%とする同取引所のルールを満たせなかったため。最終的にサンミゲル・ビールが浮動株0.61%を買い取り、上場廃止となった。

 


 

 



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