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日立、米の圧縮機、「サルエアー US パーチェイサー社を12億5千万$で買収、減収の赤字企業、

2017年07月17日 08時11分12秒 | thinklive

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 日立製作所は25日、ルクセンブルクの産業機械メーカー、アキュダイン社から空気圧縮機事業を手がける子会社の米サルエアー社を12億4500万ドル(約1357億円)で買収すると発表した。日立は自動車などの工場や鉱山など幅広く使われる空気圧縮機を中核事業と位置づける。圧縮機のセンサーで稼働状況を遠隔監視するなど、あらゆるものがネットにつながるIoTのサービス基盤を強化する。

 買収するのは「サルエアー」ブランドの空気圧縮機の製造、販売を手がける「サルエアー US パーチェイサー」(米イリノイ州)。25日にアキュダイン社との間でサルエアー社の全株を日立が買い取る譲渡契約を結んだ。今年度中の買収完了を目指す。 サルエアーは北米で約200の販売店と約4000社の顧客を持つ。北米のほか中国市場にも強いという。建設現場、鉱山向けの空気圧縮機に強みを持つ。

 一方、日立は地域的には日本、東南アジアで高いシェアを持つほか、電子や自動車、食品業界などで顧客が多い。サルエアーの買収で北米市場での基盤を固め、手薄な業界の顧客開拓も進める。

 25日に東京都内で記者会見した日立の青木優和代表執行役執行役副社長は「顧客の分野が幅広く、アフターマーケットも確立しているため、安定した収益が見込める」と空気圧縮機事業を中核とする理由を述べた。幅広い顧客基盤を持つ空気圧縮機に、注力するIoT基盤「ルマーダ」による機械の予兆診断サービスなどを組み合わせる。

 日立は2020年をめどに、空気圧縮機事業の売上高を足元の2倍強にあたる1000億円強に拡大する目標だ。サルエアー社の売上高は16年12月期は前期比14%減の431億円で、2期連続の赤字だった。中国市場の減速や新製品投入の遅れが業績に響いたとしているが、日立は自社のデジタル技術との融合で事業の付加価値を高める狙いだ。*日経

 


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