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NTTGの海外企業.13年 総額1350億円超、「弱み」補強?14,15/3期、営業赤字続く

2015年03月01日 11時58分26秒 | thinklive

*NTTコム,NTTデータ、ディメンション3社の14年度の海外IT事業の売り上は前年比では、32%増の1兆4230億円を見込む、16年度に2兆円を目指す、

*NTTデータは、13/11月のスペイン・エヴェリス買収(売上高約800億円)や北米の成長で、15年3月期の海外売上高は4220億円、比率は30%。ネットワークやデータセンター事業者を中心に買収を進める、NTTコミュニケーションズとともに、NTTグループにおける海外戦略の中核企業といえる。

*NTTデータの、14年3月期の海外事業は51億円の営業赤字で、今期も30億円の赤字見込みだ各企業の買収時に想定した収益を上げられず、のれん代の償却費を吸収できていない。北米は利益が出ているものの、欧州地域は赤字続き。中国やAPACの貢献はこれから、といった状況だ。

欧州は08年のリーマンショックに続き、10年以降のユーロ危機など経済状況が厳しいまま。中でもイタリアが苦戦中だ。昨年以降、人員削減などの構造改革に加え、各国ごとにCEOを配置、権限を委譲することで、各国独自の判断を優先して、責任の所在を明確にした。「イギリス、ドイツ、イタリアは各国のトップ10に入る規模だが、経済状況が悪く厳しい。人員削減などやれることはやった。アプリケーション運用・保守のアウトソーシングなど大型案件を獲得し、継続的に収益をあげられるビジネスを増やしたい」(EMEAのパトリチオ・マペリCEO)。

海外戦略の軸となる米国では、「8兆円程度の巨大なマーケットが存在、しかも毎年成長し続けている。今期はマーケットの伸び以上となる2ケタ成長を計画している」(NTTデータ米国のジョン・マケインCEO)、今後5年のITサービス市場の成長の約半分は米国が占め、3分の1が欧州、その他は中南米だ。われわれも米国でトップ20に入る規模に成長しないと話にならない。売上高1兆円達成に必要な残り6000億円の内、半分はM&Aに依存する、

*中国は除外?M&Aのコレマデハノレン代の償却ができない、評価益のデナイ買収と言うこと?

*ディメンションの10年度の売り上げは約47億ドルだが、内訳は北米と南米、アジア、欧州・アフリカの3地域で均等になっている。従業員は全世界で約1万2000人で、北米には約2000人がいる。米国市場での事業強化を進めており、特に高度なネットワーク知識を持つ人材の雇用・育成に力を入れている。伝統的なシステムインテグレーションを得意とし、最近の売上構成では約8割を同業務で上げている。ITサービスなどは数%程度にすぎない。データセンターや通信回線などの設備を持たず、顧客のニーズを発掘しながらシステムを改善することを得意とする。ただし、システムインテグレーション分野は競争が厳しく、設備を持つAT&Tビジネスやベライゾン・ビジネスなどが競争力を高めている。

NTTデータは2013年10月31日にスペインのIT企業を買収すると発表した。買収額は推定で500億円に達する。11月5日にも米国とルーマニアのIT企業の買収を公表した。10月28日には、NTTコミュニケーションズ(コム)が米国のIT企業2社を約850億円で買収すると発表。NTTグループでみると5件、総額1350億円を超える買収を発表した格好だ。

NTTデータがエヴェリスグループを買収した最大の狙いは南米市場だ。同社はスペイン語圏であるメキシコやアルゼンチンなどに拠点を構える。

 NTTコムは米国のDC事業者レイジングワイヤ・データセンターズの株式の約80%を約340億円で、通信事業者バーテラ・テクノロジー・サービスの全株式を約510億円でそれぞれ取得し、子会社化する。狙いは米国におけるDC/クラウド事業の強化にある。

 買収後、NTTコムが米国で持つサーバー室面積は合計4万3000平方m2と2倍以上に増える。バーテラは世界196カ国・地域でVPN(仮想専用線)やクラウド型のマネージドネットワークサービスなどを提供している。DCやネットワーク運営に関する効率的なオペレーションなどのノウハウを取り込み、競争力を高める考えだ。

 NTTデータとNTTコムは買収を通じて「弱点」市場の補強を目指す。NTTデータにとっては南米市場であり、NTTコムにとっては北米市場だ。ただ、各社の弱点はNTTグループ全体の弱点でもある。補強の成否は、買収先3社とNTTデータ、NTTコムはもちろん、NTT持ち株会社傘下のディメンション・データなどが連携して相乗効果を発揮できるかにかかっている。

*NTTコミュの海外営業は15/3期まで営業赤字?結局,評価損のカバーがデキるホド、利益が出ていない、イーシェルターの売り上は公表されていない、が、2万m2と言う規模から,売り上は500億円レベル?

3月3日、日本電信電話の傘下であるNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、ドイツのデータセンター事業者であるイーシェルターの株式の 86.7% を取得することを発表した。

 NTT Comグループは、欧州大陸で提供可能な高品質データセンターのサーバールーム面積を大幅に拡大し、欧州を含むグローバルシームレスなクラウド・データセンターサービスへの旺盛な需要への対応力を強化する。また、イーシェルターは、NTT Com グループ各社と連携することにより、新たにアジアや北米などへカバレッジを拡げることになるほか、NTT Comが提供するネットワークやクラウド基盤を活用することで、顧客のグローバル展開のニーズに対応が可能となり、欧州大陸における競争力を強化する。

 欧州におけるデータセンターの需要は堅調で、その市場規模は年平均約9%の勢いで拡大すると予想されている。現在NTT Comは、グループ会社であるジャイロンを通じてイギリス国内を中心に大規模なデータセンターの展開を進める。一方欧州大陸においては旺盛な需要へ対応できる十分な規模のデータセンター設備を保有していなかった。

 イーシェルターは、ドイツを中心に欧州大陸にサーバールーム面積合計約7万2500㎡のデータセンターを保有する、ドイツ最大手のデータセンター事業者だ。同社は、大規模な土地・建物を所有し、異なる変電所から冗長構成で引き込んだ120MWクラスの大規模変電設備を敷地内で運用することで、拡張性・柔軟性に優れたコロケーションサービスを実現するなど、そのビジネススキームも優れている。

 今回の株式取得により、NTT Comグループの欧州におけるデータセンターのサーバールーム面積は、4都市約1万9500㎡から9都市約9万2000㎡へと大幅に拡大、これによりNTT Comは欧州で第3位規模のデータセンター提供能力を有することになる。

(ZUU online)



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