【北京=多部田俊輔】中国の配車アプリ最大手、滴滴出行は8日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを本拠地として中東と北アフリカで配車サービスを展開するカリームと戦略提携したと発表した。カリームに出資するとともにアプリの共同開発を進める。アプリを相互に利用できるようにするなど利便性も向上する。投資額は明らかにしていない。
カリームは2012年に設立。13カ国の80都市以上でサービスを展開する。25万人以上の運転手を抱え、アプリ利用者は1200万人を超える。英語やフランス語、アラビア語、トルコ語など幅広い言語に対応していることが特長だ。
同社には楽天や独ダイムラーも出資している。
滴滴は米国同業大手、リフトと業務提携をしているほか、東南アジアの同業最大手グラブ(シンガポール)、欧州とアフリカで配車サービスを展開する同業のタクシファイ(エストニア)と相次いで出資を含む戦略提携を発表した。