*日経の報道内容と見出しとはチョット異なる、米,EIAの15年の平均価格は52.48$だが、現在価格は上げ気味であり、56$レベル、下期に限れば、60$レベルへ収斂するのではの、感もある、問題はイラン原油の増産の見通し?
「米シェールオイル、初の減産 EIA5月見通し 原油安による採算悪化で」
*日経15/4/1、【ニューヨーク=稲井創一】米国でシェールオイルの生産が減速してきた。13日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した生産動向調査によると、米主要鉱区の5月の原油生産量は日量556万1000バレルで、前月より5万7000バレル,約、1%、減る見通しだ。シェールオイル生産量の減少は異例で、14年後半からの原油安の局面では初めて。原油価格の下落による関連各社の採算悪化が背景にあるようだ。
最近の原油価格はピーク時の半値以下の1バレル50ドル台前半を中心に推移する。だが価格決定に大きな影響力を持つ石油輸出国機構(OPEC)は減産の姿勢をみせない。OPECを率いるサウジアラビアは原油安を放置する狙い
シェールオイルの生産減速の主因は EIAによると、ノースダコタ州を中心に広がるバッケン鉱区で3月時点のリグ数が14年9月よりほぼ半減した。5月の1リグあたりの生産量は前年同月より約4割増える見通しだ。しかしリグの減少ペースが急ピッチで、5月の同地区での生産量は前月比で日量2万3000バレル、
*0.4%減るだけ。生産コストの低いリグは増産するから、絶対量の減少は少ない、
米石油サービス会社ベーカー・ヒューズによると、米国で原油生産に使うリグの数は4月10日時点で760基。14年10月のピークから半減した。
生産の低迷は広がりそうだ。米国の産油量は4月3日時点で日量940万バレルの高水準だが、今後は本格的な調整局面に入る可能性が出てきた。*日経のこの報道の部分は前述の記事と矛盾する、それほど減りそうもない、と、述べるのが、自然?
なかには増産基調が続く鉱区もある。テキサス州とニューメキシコ州にまたがるパーミアン鉱区で5月の原油生産量は4月より1万1000バレル増える見通しだ。シェールの掘削コストは油井によって異なる。原油安でも生産を継続できる鉱区も少なくない。
シェール各社は原油価格が上昇に転じれば再び増産できるように技術者らを確保している。このため、原油は今後、値上がりしたとしても限定的だとの見方は多い。
EIAは国際指標の一つである米国産WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の15年の平均価格を1バレル52.48ドルと予想している。
第15回 2015年NY原油価格見通し 年末70ドルへ
*吉田哲「週刊コモディティマーケット」一覧へ,15/2/20