寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2553話) うれしい事

2018年01月05日 | 出来事

 “人生の後始末に取り掛かってもよい年頃となった私にこの一年、生まれて初めてという体験がさざ彼のように押し寄せてきた。
 詩文を書くのが趣味だが小説は苦手なままだった。それがついに岐阜県多治見市が主催する文芸祭の小説の部で最高賞を得た。幸先の良い年始だった。プロ野球の中継をラジオでよく聴いていたが、五月に初めて観戦に行った。中日ドラゴンズが逆転サヨナラ勝ちして感激した。数学の教師をしていた現役時代から疑問だった二次曲線の離心率の謎が十月にやっと解けた。時間ができて自分のために買った数学の問題集に取り組んだからだろう。先日は初めてそば打ちを体験した。きしめん以外の麺類はあまり好きではなかったが、打ちたてのそばのおいしさには舌鼓を打った。
 こんなさざ波の数々から私はまだ人生を楽しめるんだという気になってきている。”(12月10日付け中日新聞)

 岐阜県多治見市の阪野さん(女・69)の投稿文です。阪野さんにはいい平成29年だったようですね。それを「さざ波の数々」と言われるが、この言い方に情緒がある。さざ波と言われるが、小説の入賞や二次曲線の解析はさざ波どころではないでしょう。これは大波です。そしていろいろなさざ波も体験された。ボクの言い方になれば、第三の人生、余生の始まりです。余生はいい、ただ楽しめば良いのです。「人生を楽しめるんだという気になってきている」と言われる。余生の良さに気づかれたのである。69歳女性となれば、もう一人生あります。体には十分気をつければ、大いに楽しめます。
 ボクは昨年から「老人は楽しく、余生を楽しむ」と度々言ってきました。でも楽しむには知恵が要ります。まずは事に当たっては積極的に取り組む。受け身や消極的では楽しくなりません。そして、結果や人の口を気にしない。ただやって良かった、やれて良かった、と思うだけです。もう老人です。成果を残してそれを何かに利用しようと思うから苦労です。余生です。もうどうなってもどう思われようとも構いません。今がすべてです。この気持ちで今年も楽しく過ごしたいと思っています。ボクも平成29年はよかった。


1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブログを拝見しました (つねさん)
2018-01-13 09:41:46
こんにちは。ブログを拝見させて頂きました。これからもブログの運営頑張って下さい。

投稿して下さった作品(イラスト・詩・小説・エッセイ・漫画など)に、直筆のカード式のファンレターが3~30枚以上届く文芸サークル(投稿雑誌)を主催しています。投稿される作品は新作でなくても構いません。あなたがブログで発表している作品を雑誌に掲載してみませんか?

興味を持たれた方には現在、雑誌代と送料とも無料で最新号をプレゼントしています。よろしかったら私の名前をクリックして、ホームページでの詳しい案内をご覧になって下さい。ホームページの申込フォームから簡単に最新号をご請求出来ます。失礼致しました。

コメントを投稿