寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3655話) 数独

2024年04月17日 | 出来事

 “午後2時半過ぎ。私がパートから帰宅すると、主人は居間のソファに腰かけ俯いています。決して眠っているわけではありません。毎日、数独の問題集に取り組んでいるのです。そもそも数独へのチャレンジは、私の方が先でした。本紙のサンデー版「頭脳チャレンジ」を毎週、楽しみに解いています。そんな私を見ても何も興味を示さなかったのに・・・。
 数独が毎日の紙面に載るようになってから、私がやろうとすると、既に数字がいくつか記入されているようになりました。途中放棄したらしく、私が続きをやってみせると「やるなぁ」とポツリ。「慣れだよ」と返事しながらも、いい気分の私。
 そんなやりとりが何日か続いた後、スーパーで数独の問題集を見ている主人。種類が少ないとはいえ、いきなり「超上級」を購入したのでびっくりです。「ここは3と4が入らんもんで」などと1人でブツブツ言いながら、数字を埋めています。私も、こっそりその問題集にチャレンジしてみると、何と難しいこと。「随分進んだねぇ」と誉めると「どうしてもわからん時は、答えを見て少しヒントをもらってる」と教えてくれ、少しホッとする私。今日も新聞を開くと、マス目は全て埋まっていた。先を越されたあ。”(3月13日付け中日新聞)

 静岡県磐田市のパート・鈴木さん(女・65)の投稿文です。ボクが数独をしたのはかなり前である。少しの間していたが、いつの間にか止めてしまった。ところがいつからだろうか、妻が新聞の数独を始めた。かなり真剣である。今ではほとんどの新聞が埋まっている。これでボクが始めたら、この夫婦と一緒である。取り合いである、それもありであろうか。
 数独、慣れの部分もあろうと思うが、それでもかなり頭を使う。呆け防止には役立たぬという意見もあるが、ボクには役立つ気がする。マア、役立っても役立たぬでも、楽しければそれで良しである。高齢者は役立つ、役立たぬということより、まず何かをする、そしてそれが楽しければ言うことなしである。いろいろなことをしながら元気に生き抜き、寿命が尽きてコロッと死ぬ、これで行きたいものである。


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