寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第3388話) 医師の一言

2022年10月05日 | 出来事

 “糖尿病を患って四半世紀ー。ここ十五年ほど通う病院の診察を受けた五月末、血液検査の血糖値で良い結果が出ました。ほぼ毎日続けてきたウオーキングやジム通いとともに、カロリーを控えめにした食事をずっと口にしてきたからでしょう。浮き浮きして病室を出る私に、医師は「桜井さんが思っている以上に僕はうれしいですよ」と。普段はもの静かな医師の一言にとても感動し、以来それが何よりの薬となりました。
 おかげでわが心のギアも一段とアップした気がし、猛暑でも毎朝一時間、自宅近くの堤防沿いを軽やかに歩くことができました。以前よりも心地よい風を感じられました。”(9月8日付け中日新聞)

 三重県伊勢市の桜井さん(女・67)の投稿文です。この言葉の与える効果は凄いだろう。こんな言葉使いのあることを改めて知った気がする。もう桜井さんの医師を信頼する気持ちは抜群だろう。これもただ言葉の上だけでは難しかろう。平生の態度があっての上である。
 本当に言葉の与える影響は大きい。一言で信頼関係ができたり、逆に崩れたりする。本来はそんな一言でそう動いてはならないはずだが、悲しいながら人間はそう言った感情の動物である。ボクも最近、気持ちの変動が大きい。人の言葉で一喜一憂しない、これが喜寿を過ぎた人間であろうが、悲しいながらそのように成長できなかった。未熟さを感じる。


1 コメント

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Unknown (ハナミズキ)
2022-10-05 11:57:13
医師の言葉の大切さ、私も他人ではありますがつい最近経験しました。
若い友人が泣きながら我が家に飛び込んで来ました。体の不調に悩みながらあちこちの医院、病院を渡り歩いても全て異常無しの診断。でも本人は死にたいほど辛いのです。
勇気を出して心の病の病院で受診したときに、話しをひととおり聞いて言われた言葉が、あなたの症状は全てあなた自信の[気のせいだ]と言われたとの事、本人は苦しんでいるのだから、専門の医師であるのならもう少し本人が納得するような丁寧な言葉がなかったのか残念に思いました。その病院に行って本人はますます落ち込みなんともなりません。見ていて辛いです。
そして別の友人です。この方は10年余り夜道を元気に一緒に歩いて来た一人です。
残念ながら肺の難病になりました。夏になると食欲もなくなり、体の置き場がなくなるほどしんどいとの事。体のだるさだけでも、とっていただけませんかと訴えたところ、その若い担当医師は深々と頭を下げて、治してあげられなくてごめんなさいと言われ、優しい言葉に癒され、治らないから難病だと自覚しているのに、ついドクターに無理言ってあべこべ困らせてるのよと力なく言います。
弱い病人にとって医師は心のよりどころです。医術ももちろん大事ですが言葉ひとつで癒されるそんな医師であってほしいです。

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