田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

【ほぼ週刊映画コラム】『今日も嫌がらせ弁当』

2019-06-29 18:21:17 | ほぼ週刊映画コラム

エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は

弁当作りを「喜」や「楽」に変える工夫とは
『今日も嫌がらせ弁当』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1193203

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高島忠夫と藤木悠の凸凹コンビ『キングコング対ゴジラ』『海底軍艦』

2019-06-29 17:36:31 | 映画いろいろ

 高島忠夫が亡くなった。調子のいいテレビ司会者のイメージ強いが、実は昔は映画スターだった。特に東宝のゴジラや特撮映画での演技が印象深い。

 

 『キングコング対ゴジラ』(62)ではテレビ局員、『海底軍艦』(63)ではカメラマンを演じ、共演の藤木悠との凸凹コンビぶりは、当時のキャッチフレーズ、“明るく楽しい東宝映画”を象徴するようなものだった。もう一人のゴジラ映画の雄である宝田明はキザな印象があったが、高島はいい意味で能天気な感じがして、子供心にも親しみが持てたのだ。

 『フランケンシュタイン対地底怪獣』(65)『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(67)では、一転して渋い博士役を演じたが、これはあまり似合っていなかった。むしろ、テレビドラマ「細うで繁盛記」での、旅館(山水館)の女将・加代(新珠三千代)を支える板長の清二役が良かった。当時小学生だった自分は、生意気にも「こういう渋い役もできるんだ」と思ったものだった。久しぶりに出演した『ゴジラvsメカゴジラ』(93)では息子の高嶋政宏と共演している。「ゴールデン洋画劇場」の“迷解説”も今となっては懐かしい。

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『トイ・ストーリー4』ジョシュ・クーリー監督にインタビュー

2019-06-28 10:17:16 | 仕事いろいろ
『トイ・ストーリー4』ジョシュ・クーリー監督にインタビュー。
 
 
 「この映画で、ウッディは父親やメンター=師の役割を果たしている」「ウッディの物語としては一通り完結したのでネクストはない」とのこと。
詳細は後ほど。
 
 
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【インタビュー】『今日も嫌がらせ弁当』篠原涼子

2019-06-28 06:49:27 | インタビュー

「子どもが反抗しても、見守っているよという思いが伝われば」

https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1192951

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『スリーメン&ベビー』

2019-06-27 14:55:10 | 映画いろいろ
『スリーメン&ベビー』(87)(1991.6.22.)

   

 優雅に独身生活を謳歌していたピーター(トム・セレック)、ジャック(テッド・ダンソン)、マイケル(スティーブ・グッテンバーグ)。ある日マンションの前に捨てられた赤ん坊を見付けた3人は、子育てに悪戦苦闘する羽目になる。
 
 この映画はフランス映画『赤ちゃんに乾杯!』(85)のリメーク版。とはいえ、こちらのハリウッド版でも結構楽しめる。というのも、主役の3人に、普段から人のいい役が多いグッテンバーグはまだしも、わざわざセレック、ダンソンという男くさい硬派の俳優をキャスティングして、父性愛というテーマを際立たせるあたりに、ハリウッド流のしたたかさが見られるからだ。監督はあの“ミスター・スポック”ことレナード・ニモイというのも意外性を感じさせる。
 
 この話は、そもそもは大昔のピーター・B・カインの原案が大元だろう。それを基に、ジョン・フォードの『恵の光』(19)、ウィリアム・ワイラーの『砂漠の生霊』(30)、リチャード・ボレスラウスキーの『地獄への挑戦』(36)、フォードの『三人の名付親』(48)など、西部劇として何度も映画化されている。どうやらその根底には聖書の教えがあるようだ。
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『ブルーサンダー』

2019-06-27 06:40:05 | 映画いろいろ
『ブルーサンダー』(1983.10.11.スカラ座)

  

 超高性能武装ヘリコプター「ブルーサンダー」がロサンゼルス市警に配備されることになり、従軍経験のあるベテラン刑事のマーフィー(ロイ・シャイダー)がテストパイロットに選ばれる。だが、武装ヘリをめぐる陰謀があることを知ったマーフィーは命を狙われることになる。
 
 それにしてもハリウッドは、映画の中で全てを現実のように見せてしまうのだからすごい、と改めて感じさせられた。この映画にしても、現代の科学技術やコンピューター機器の発達、国際情勢などを考え合わせれば、決して絵空事を描いているわけではないにしてもだ。
 
 実際、あんな超性能を持ったヘリコプターと空軍機が街の真上で銃撃戦を展開するなどということがあってはたまらない。ところが、この映画はそれを現実の出来事として見せてしまう迫力と、時代にマッチした恐ろしさを持ち合わせていた。
 
 特に、つい最近の大韓航空機撃墜事件で、米ソの電子戦争とも言うべき現実を知らされたばかりなので、この映画が描いた世界の恐ろしさが、さらに身近なものとして感じられたのである。
 
 しかも、この映画の奥には、またしてもベトナム戦争の影が色濃く描かれていた。それがシャイダーが演じた主人公のように、正の方向に向けばまだ救いはあるのだが、その逆、つまりマルコム・マクダウェルが演じた敵役のような行動を取る者もいる。そうした人間が超兵器を手にした時が本当の意味で恐ろしいのだ、などと他人事のように書いてきたが、この映画の空中戦を見ながら、まるでゲームを見ているかのように、手に汗握っていたいたオレのような観客の心理も怖いと言えば怖いのかもしれない。ジョン・バダムの職人技が光る映画だった。
 
 終映後、いつものように幕が下り…、とその瞬間、幕の奥のスクリーンから何やら意味ありげな文字がちらりと見えた。気になったので調べてみると、それは、この映画が遺作となった「ウォーレン・オーツに捧ぐ」という一言だったらしい。スカラ座さん、こういう不作法はよそうよ。
 
「今の一言」今から36年前、まだオスプレイもなく、AIも今ほど発達していなかった時代のメモ。幕が上がったり下りたりする映画館も、最近はめっきり少なくなった。
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『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

2019-06-26 14:15:54 | 映画いろいろ
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)(2014.2.11.MOVIX亀有)

  

 1980~90年代に、26歳の若さで証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぎ出し、“ウォール街の狼”と呼ばれたジョーダン・ベルフォートの半生を、実話を基に映画化。マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオの5度目の顔合わせとなったこの映画は、主人公ジョーダンの成功、放蕩三昧の日々、そして破滅をパワフルに描く一種のピカレスク(悪漢)ロマンであり、カリカチュアコメディでもある。
 
 いつもはストーリーに破たんをきたすスコセッシにしては上出来の、畳みかけるようなテンポのいい流れで、3時間を全く長く感じさせない。脚本のテレンス・ウィンター、編集のセルマ・スクーンメイカー、衣装のサンディ・パウエルといったスタッフも、実にいい仕事をしている。
 
 また、役者冥利に尽きるような役を得たディカプリオの熱演に加えて、相棒役のジョナ・ヒル、上司役のマシュー・マコノヒー、父親役のロブ・ライナー、FBI捜査官役のカイル・チャンドラー、弁護士役のジョン・ファブロー、銀行家役のジャン・デュジャルダン、妻役のクリスティン・ミリオティとマーゴット・ロビーといった多彩なキャストがそれぞれ好演を見せる。これまでのスコセッシとディカプリオの4本のコンビ映画は必ずしも成功していないと思ったが、この映画でようやく結実した感がある。
 
 ところで、大昔にジョージ・バンクロフト主演の『ウォール街の狼』(29)という同名の映画があり、その主人公の名前はジム・ブラッドフォードだそうだ。この映画のジョーダン・ベルフォートとどこか似ている。これは面白い偶然だとスコセッシが言っていた。
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ディカプリオとスコセッシ

2019-06-26 12:50:40 | 映画いろいろ
   
 
 『ギャング・オブ・ニューヨーク』(01)『アビエイター』(04)『ディパーテッド』(06)に続くマーティン・スコセッシ監督との4度目のコンビ作『シャッターアイランド』(10)のPRのために来日(2010.3.12.)したレオナルド・ディカプリオ。
 
 オレは、どれも必ずしも成功しているとは思えないのだが、ディカプリオは心底スコセッシを信頼し、大きな影響を受けているようだ。この時の会見でも圧倒的にスコセッシに関する話が多かった。以下、印象に残ったコメントを。
 
 「スコセッシは俳優をパートナーとして扱う。これはロバート・デ・ニーロとの関係で培われたものだと思う。特に『タクシードライバー』(76)『キング・オブ・コメディ』(83)のようにダークサイドを描くのがうまいと思う」
 
 「スコセッシは撮影が始まる前に参考になる映画を何本も見せてくれる。昔の映画からはその時代の香りが漂ってくる。そこからテンポやトーンを学ぶ。『アビエイター』の時はハワード・ホークスの『ヒズ・ガール・フライデー』(40)だった」
 
 「今回は、愛する人を失った男が主人公ということで、『ローラ殺人事件』(44)(オットー・プレミンジャー、ダナ・アンドリュース)、『過去を逃れて』(47)(ジャック・ターナー、ロバート・ミッチャム)、『めまい』(58)(アルフレッド・ヒッチコック、ジェームス・スチュアート)だった。特に『めまい』は、幻想なのか、現実にいるのか分からない女を探っていくという点で、とても参考になった。今回のスコセッシは、ヒッチコック的な映画を狙っていた」
 
 こういう話を聞くと、さすがは映画マニアのスコセッシという感じがするが、そのスコセッシは、監督作『ヒューゴの不思議な発明』(11)のPRのために来日(2012.2.16.)した際にこんなことを語っていた。
 
 「子供の頃、父と一緒に、ビリー・ワイルダー、ジョージ・スティーブンスなど、たくさんの素晴らしい映画を見た。特に西部劇に夢中だった。なぜなら、私が喘息のせいで禁じられていた、荒野、山、馬、犬、カウボーイがそこに全てあったからだ」
 
 そんな2人の共同作業は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)へと続く。
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『SCREEN』「カリコレ2019」

2019-06-26 07:46:22 | SCREEN スクリーン
『SCREEN(スクリーン)』2019年8月号に「カリコレ2019」の紹介記事掲載。
表紙は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』。
 
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『トイ・ストーリー』

2019-06-26 05:58:49 | 映画いろいろ
『トイ・ストーリー』(2006.5.5.)

  

 子供の日にWOWOWで『トイ・ストーリー』を見る。正直なところCGアニメは一般の映画とは別物だと思うのだが、その元祖であるこの映画は例外で、何度見ても面白い。おもちゃを擬人化したストーリーのベースは、多分アンデルセンの『すず(鉛)の兵隊』で、持ち主の子どもと健気なおもちゃの関係がちょっと切なく描かれる。
 
 ウッディ(声:トム・ハンクス)とバズ・ライトイヤー(声:ティム・アレン)はもとより、ほかのキャラクターもなかなか個性的で面白いし、ランディ・ニューマンの音楽もいい。ただ、欧米のこうしたキャラクターにはグロテスクな面もあって手放しでは入り込めないところがある。そして、こうした映画でも片親の家族が描かれるところにアメリカのトラウマが反映されていると思うのはうがち過ぎだろうか。
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