田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「らんまん」脚本・長田育恵

2023-09-30 10:00:13 | テレビ

 朝の連続テレビ小説「らんまん」が終了した。フィクションと史実を巧みに織り交ぜながら、主人公の植物学者・槙野万太郎(牧野富太郎=神木隆之介)と妻の寿恵子(浜辺美波)にも増して、彼らを取り巻く人々を魅力的に描いた長田育恵の脚本が素晴らしかったし、それに応えた俳優たちもよかった。

 それ故か、先日見た『沈黙の艦隊』に、潜水艦の乗組員として、広瀬佑一郎役の中村蒼と波多野泰久役の前原滉の姿を見付けたときは、何だかうれしい気分になった。

 さて、最終回を前に、かつて万太郎たちと長屋で生活を共にした堀井丈之助(山脇辰哉)が、翻訳した「シェークスピア全集」を携えて、久しぶりに万太郎たちの前に姿を現すシーンがあった。

 そのとき、坪内逍遥をモデルにした思われる丈之助が、早稲田大学に演劇博物館を作ることをにおわせるように、「この植物たちと一緒。(演劇は)消えてなくなるものだから。演劇はもともと演じる者と見る者、人間の間にしか存在しない幻なんだよ。だったらせめてできる限りのものを後の世に送りたいなあって…」というセリフを吐いた。

 長田は、劇作家・井上ひさしの弟子筋に当たるというが、このセリフは映画のようには残らない演劇の切なさや本質を表すものとして印象に残った。それにしても、改めて明治という時代はいろいろな意味で面白いと感じた。


『ゴジラ-1.0』完成報告会見
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a0f73e45a7518e0ee1074055377fd2ea

「らんまん」南方熊楠→「南方熊楠顕彰館」→田辺弁慶映画祭
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1a21615f73c79c67af1469aa2c3407eb

「らんまん」水元周遊
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9e33d60228e3e4c20aba31a37503d339

【インタビュー】『大名倒産』神木隆之介
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2818f28f8069050cb5619f9c7c20fbf0

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「BSシネマ」『理由なき反抗』

2023-09-30 08:00:58 | ブラウン管の映画館

『理由なき反抗』(55)(1974.9.27.ゴールデン洋画劇場)

 問題を起こしては転校を繰り返す17歳の少年ジム(ジェームズ・ディーン)。新たな転校先でも不良グループに目をつけられ、崖に向かって車を疾走させる“チキンレース”で対決することになるが…。

 ディーンの主演2作目となる青春映画。ニコラス・レイ監督が原案も手掛け、愛に飢える若者たちの、孤独で傷つきやすい心を繊細に描く。ディーンは本作の公開前、24歳の若さでこの世を去った。


 

 

 

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【ほぼ週刊映画コラム】『沈黙の艦隊』『BAD LANDS バッド・ランズ』

2023-09-30 00:59:41 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
特撮に目を見張るものがある『沈黙の艦隊』
大阪を舞台にしたピカレスクロマン『BAD LANDS バッド・ランズ』

 

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1406072

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マイケル・ガンボンの出演映画

2023-09-29 15:07:01 | 映画いろいろ

もともとは舞台の人。こうして並べてみると、改めて癖の強い役が多いことに気付く。

『トイズ』(92)


https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/acc00b398526a50fea6dc8c61bbd6063


『ワイルド・レンジ 最後の銃撃』(03)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c0b954ebfb40d19be925e7b9f4eeb8d1


『グッド・シェパード』(06)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/abbffd9b339b329bbc9beb7d65f1a4ce


『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a1e81f2ae9b62b1f03412be2b9449434


『英国王のスピーチ』(10)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/aeb0d9eda1c22aafaf97c4edda5e3ebe


『パディントン』(14)『パディントン2』(17)声の出演

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/69b8a18a12449a00ec9332f532ed2ee9


『ヘイル、シーザー!!』(16)ナレーション

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0b7743f79b7b8aec3d039de3725231f3


『キングスマン:ゴールデン・サークル』(17)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ec00fdf73ac4f5e914d967ba12d0184e


『キング・オブ・シーヴズ』(18)

https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1257193/2


『ジュディ 虹の彼方に』(19)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/638e0e1db1dde3744eff182626062033

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「BSシネマ 」『沈黙-サイレンス-』

2023-09-29 08:30:58 | ブラウン管の映画館

今日のBSシネマは、遠藤周作の原作を、マーティン・スコセッシが監督した『沈黙-サイレンス-』(16)

【ほぼ週刊映画コラム】『沈黙-サイレンス-』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/184be3005c76b0e168baf58d6e9c5157

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【インタビュー】『アンダーカレント』真木よう子、今泉力哉監督

2023-09-28 09:30:56 | インタビュー



 かなえ(真木よう子)は家業の銭湯を継ぎ、夫の悟(永山瑛太)と共に幸せな日々を送っていた。ところがある日、悟が突然失踪してしまう。かなえは途方に暮れながらも、一時休業していた銭湯の営業をどうにか再開させる。数日後、銭湯組合の紹介で、堀(井浦新)と名乗る謎の男が現れ、住み込みで働くことに。かなえは友人に紹介されたうさんくさい探偵の山崎(リリー・フランキー)と共に悟の行方を捜しながら、堀との奇妙な共同生活を送るようになる。

 豊田徹也の長編コミックを、今泉力哉監督が実写映画化した『アンダーカレント』が、10月6日から全国公開される。主人公のかなえを演じた真木と今泉監督に話を聞いた。
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1405601


『アンダーカレント』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3bc9ea73279c72eaa64652828b03447b

 

 

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「BSシネマ」『カサブランカ』

2023-09-28 08:00:18 | ブラウン管の映画館

『カサブランカ』(42)

バーグマンが演じたイルザという女になじめない
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/cb7f2a952d76e59c9410dab2baedc7ed

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『ヒッチコックの映画術』

2023-09-27 08:44:32 | 新作映画を見てみた

『ヒッチコックの映画術』(2023.9.26.オンライン試写)

 サスペンス映画の神様と称されるアルフレッド・ヒッチコック監督が、自作について語るスタイルで、膨大なフィルモグラフィと過去の発言を再考察しながら、彼の映画作りの秘密を紹介するドキュメンタリー。全編アリステア・マクゴーワンがヒッチコックの”物まね”をしながら語っているので、ある意味、フェイクドキュメタリーだともいえる。

 全編を「逃避=Escape」「欲望=Desire」「孤独=Loneliness」「時間=Time」「充実=Fulfilment」「高さ=Height」という6つのキーワードに分け、イギリス時代のサイレント映画から『レベッカ』(40)以降のハリウッド映画、そして遺作となった『ファミリー・プロット』(76)まで、ヒッチコックの映画を縦横無尽に解説していく。

 ただ、究極の映画オタクである『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』(21)のマーク・カズンズが監督・脚本を手掛けただけあって、120分の間ずっと語りっ放し。いわばヒッチコキアン向けの映画だが、話にメリハリがなく、だらだらと語りが流れていくので、何だか関係者が自作を見ながら解説するDVDの副音声のような感じがして、かえって印象が薄くなったところがある。


『ドミノ』ロバート・ロドリゲス監督 『ヒッチコックの映画術』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6285736090eb9f63a8cc76af0cb5baba

『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/73ea520057baea56eda7e28de84fe41f

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『ドミノ』ロバート・ロドリゲス監督 『ヒッチコックの映画術』

2023-09-26 14:12:00 | 仕事いろいろ

ロバート・ロドリゲス監督最新作『ドミノ』製作のきっかけはヒッチコックの『めまい』
ロドリゲス監督がヒッチコック愛を語り尽くす
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1405569

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「BSシネマ」『メジャーリーグ2』

2023-09-26 08:00:19 | ブラウン管の映画館

『メジャーリーグ2』(94)

タカ・タナカ
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/722b18b00a9bc761dbef89e34aa00b2b


『メジャーリーグ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/55062ea9f8d8bdd8ea47ded5c6ea1817

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