田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『BRUTUS (ブルータス)』「WESTERN UNIONの7人」

2014-11-30 17:06:33 | 俺の映画友だち

雑誌『BRUTUS (ブルータス)』 (2014年 12/15号)



 特集「なにしろ映画好きなもので。」の中に、先日、西部劇同好会ウエスタン・ユニオンの一員として取材を受けた写真と記事が、「ウエスタンを生きる。WESTERN UNIONの7人」 として掲載されました。ご一読ください。

詳細はこちら↓
http://magazineworld.jp/brutus/brutus-791/

From Editors No.791に編集後記が載っています。
こちら↓

http://magazineworld.jp/brutus/brutus-editor-791/

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【インタビュー】『サンバ』オリヴィエ・ナカシュ監督

2014-11-29 19:20:31 | BIG ISSUE ビッグイシュー

 『THE BIG ISSUE JAPANビッグイシュー日本版』252号に、映画『サンバ』オリヴィエ・ナカシュ監督へのインタビュー記事掲載。



街で販売員の方を見掛けられましたらぜひご購入、ご一読ください。

詳細はこちら↓
http://www.bigissue.jp/latest/index.html

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レッツエンジョイ東京「2015年お正月映画特集」

2014-11-29 19:12:11 | レッツエンジョイ東京

レッツエンジョイTOKYO
今年もお正月映画の紹介をしました。

ラインアップは

お正月映画BIG3
『バンクーバーの朝日』
『べイマックス』
『96時間/レクイエム』

さまざまな愛の形を観る映画
『ゴーン・ガール』
『暮れ逢い』

エスニックな気分に浸れる映画
『チェイス!』
『サンバ』

詳細はこちら↓
http://newyear.enjoytokyo.jp/movie/

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健さんのパロディー『小惑星帯(アステロイド)遊侠伝』(横田順彌)と『居酒屋兆治』と『ブラック・レイン』

2014-11-26 19:48:19 | ブックレビュー

 健さんが亡くなった頃、たまたま本の整理をしていたら、横田順彌の『小惑星帯(アステロイド)遊侠伝』が出てきた。これは、東映任侠映画の世界を、そっくりそのまま宇宙に移し、SF化したらどうなるだろうという発想で書かれたスペースオペラの傑作。

  

 主人公の真継龍一郎のモデルはもちろん高倉健。池部良、藤純子、若山富三郎らしき人物も登場する。舞台は宇宙に、着物は宇宙服に、長ドスは光線剣に代わっているが、セリフも、義理と人情に絡んだ人間模様という設定も、ほぼ任侠劇そのままというミスマッチの妙が楽しめる。

 何十年ぶりかで読み返してみたら面白くてとまらなくなり、未読だった続編の『銀河残侠伝』まで読んでしまった。こうしたパロディーが可能なのは、任侠劇が様式にのっとって作られたドラマだからだ。

 パロディーといえば、「オレたちひょうきん族」で石井愃一が健さんに扮して歌った『居酒屋兆治』(83)の主題歌「時代おくれの酒場」を思い出す。いつも邪魔が入って結局最後まで歌えないという落ちが楽しかった。ほかにも、国分健二(若倉健)、ウクレレえいじの“健さん”の物まねも大好き。健さんが様式を演じ続けたからこそ、物まねもまた輝くのだ。

 さて、健さん自身が演じたパロディーでは、倉本聰脚本の『冬の華』(78)があるが、『ブラック・レイン』(89)でアンディ・ガルシアと掛け合いで歌ったレイ・チャールズの「ホワッド・アイ・セイ」が最高!

https://www.youtube.com/watch?v=-O1zn-jOVeY

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郷土と天文の博物館

2014-11-24 12:57:33 | 雄二旅日記
以前から気になっていた、地元「葛飾区郷土と天文の博物館」のプラネタリウムへ。


http://www.museum.city.katsushika.lg.jp/index.php

ここは葛飾の歴史をたどる郷土博物館と星の世界をさぐる天文博物館が一つになったユニークな博物館。

人類誕生から現在までの葛飾の移り変わりを、豊富な展示物で見せる郷土博物館には
「蘇る昭和30年代の葛飾」というコーナーもあり、最新鋭設備のプラネタリウムと併せて見ると、
『ALWAYS 三丁目の夕日』とSF映画の世界を同時に体験するような不思議な気分になる。

この日のプラネタリウムの番組は『ミュージック・プラネット』。
「コスミック・ウォーキング」「今夜の星空」「アストロ・トピックス」の三部構成からなり、
ナビゲーターの女性の程よい語りと心地良い音楽に乗って、約1時間の星めぐりの旅を堪能した。

ここでは、映像は全てオリジナルで製作し、解説も録音ではなくライブで行っているが、
それはとても珍しいことらしい。
番組作りへの並々ならぬ気合を感じてうれしくなる。

プラネタリウムを訪れたのは、
子供の頃、渋谷の東急文化会館(現ヒカリエ)にあった「五島プラネタリウム」以来だったが、
何だかリピーターになりそうだなと思うほど楽しかった。
葛飾を侮るべからず。
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【ほぼ週刊映画コラム】『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』

2014-11-22 18:02:41 | ほぼ週刊映画コラム
TV fan Webに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は

ジョン・ヒューズ作品が見たくなる
『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』


ここで一言↓

「ジョン・ヒューズ作品のような
みずみずしい青春映画を撮りたくてこの作品を作った」

by犬童一心監督

詳細はこちら↓

http://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/979047
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健さんが亡くなった…。

2014-11-19 20:50:39 | 映画いろいろ

 『網走番外地』シリーズの橘真一、『昭和残侠伝』シリーズの花田秀次郎はリアルタイムでは見ていないが、子供心に、高倉健という人には凄みや怖さを感じたものだった。若いころの彼は親しみが持てるスターではなかったのだ。

 初めて映画館で見た健さんはシドニー・ポラック監督、ロバート・ミッチャム共演の『ザ・ヤクザ』(74)。役名は田中健。東映任侠劇の延長線上にあるような妙なハリウッド映画だった。

 そして『新幹線大爆破』(75)の屈折した犯人、沖田哲男を経て、森谷司郎監督の『八甲田山』(77)の徳島大尉と山田洋次監督の『幸福の黄色いハンカチ』(77)の島勇作で、健さんは怖さや凄みに加えて、弱さや人間味を感じさせるキャラクターを手に入れる。特に『幸福の黄色いハンカチ』で出所した勇作がビールを飲むシーンは絶品だった。それについては以前コラムで書かせてもらったことがある。
http://beer.enjoytokyo.jp/2010/column/

 そうしたキャラクターは、仁侠映画をパロディーにしたような、倉本聰脚本、降旗康男監督作『冬の華』(78)の加納秀次と、和製『シェーン』とも呼ぶべき『遙かなる山の呼び声』(80)の田島耕作でさらに広がり、『駅 STATION』(81)の三上英次、『居酒屋兆治』(83)の藤野英治、『夜叉』(85)の修治などで、寡黙で孤独だが、実は心優しく情にもろい不器用な男の像が確立されていった。その頂点を成すのが『鉄道員(ぽっぽや)』(99)の佐藤乙松役だろう。やせ我慢が身上の男には北海道や極地が格好の舞台となった。

 異色だったのは89年だ。リドリー・スコット監督、マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、松田優作共演の『ブラック・レイン』 では、マイケルとコンビを組む松本刑事を渋く演じ、向田邦子原作の『あ・うん』では、コミカルな味も見せながら門倉修造役を好演した。この年は何だか健さんの新たな魅力を発見したようでうれしかった。また、野球音痴の健さんが中日ドラゴンズの内山監督を演じた『ミスター・ベースボール』(92)も、ある意味コメディーだったのではあるまいか。

 遺作となった『あなたへ』(12)の刑務官、倉島英二役は、映画自体が緩い感じがして困ったが、今から思うと、80を超えた健さんにふさわしい映画だったのかもしれないという気もしてくる。

 そんなことはあるはずがないのだが、何故だか高倉健は決して死なない気がしていた。それは健さんが“高倉健”というキャラクターを演じ切った結果なのだろう。まさに彼こそが“最後の映画スター”だったのだ。

 久しぶりに、朝川朋之の名曲『あ・うん』のテーマを聴いている。
http://www.youtube.com/watch?v=juWUbureBR4

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清里 『西の魔女が死んだ』

2014-11-16 17:09:45 | 雄二旅日記
山梨県清里の清泉寮に一泊

  

この辺りでロケされた映画は意外に少なく、調べてみても
シャーリー・マクレーンの娘のサチ・パーカー(日本びいきのマクレーンがこう名付けたらしい)
が出演した『西の魔女が死んだ』(08)ぐらいしか出てこない。
清泉寮を経営するキープ協会が管理する森林にセットを組んで撮影したらしいが、残念ながら未見。


帰りに諏訪大社の秋宮に参拝。



ここらには「諏訪圏フィルムコミッション」があるので、
『いま、会いにゆきます』(04)『サクラサク』(13)下諏訪
『テルマエロマエⅡ』(13)上諏訪の片倉館、平湯
『バンクーバーの朝日』(14)平湯
『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(12)『永遠の0』(12)霧ヶ峰グライダー場
『アントキノイノチ』(11)『横道世之介』(13)『白ゆき姫殺人事件』(14)岡谷塩嶺病院

など、最近は結構ロケが誘致されているようだ。

「諏訪圏フィルムコミッション」のホームページはこちら↓
http://www.suwafc.com/archive/#link1
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【ほぼ週刊映画コラム】『6才のボクが、大人になるまで。』 『天才スピヴェット』 『ショート・ターム』

2014-11-15 19:41:51 | ほぼ週刊映画コラム
TV fan Webに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は

子どもたちを中心に描いた三者三様の映画
『6才のボクが、大人になるまで。』
『天才スピヴェット』
『ショート・ターム』


  

ここで一言↓

「アメリカでは1カットも撮っていないのさ」
byジャン=ピエール・ジュネ監督(天才スピヴェット)

詳細はこちら↓

http://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/978035
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渥美清の鼻歌の話 『喜劇急行列車』

2014-11-11 18:41:58 | 男はつらいよ

渥美清の鼻歌の話



 渥美清が東京と九州を結ぶブルートレイン「さくら」と「富士」の車掌・青木に扮した人情喜劇『喜劇急行列車』(67)を久しぶりに再見。

 青木が、心臓の手術を控える乗客の少年に、「砂撒き管が壊れた蒸気機関車の奮闘ぶり」をしみじみと語り聞かせるシーンは、語り部としての渥美清の真骨頂が発揮される。後の寅さんの見事な語りのシーンにもつながるものがある。

 妻役の“ビンチャン”こと楠トシエ、乗客役のWけんじ、三遊亭歌奴(現圓歌)、桜京美など、懐かしい昭和の喜劇畑の人々も登場する。

 東映が製作した渥美清主演の「列車シリーズ」は3本に終わったが、監督の瀬川昌治は引き続き松竹でフランキー堺主演の「旅行シリーズ」(全11作)を撮っている。

 どちらも、昔はテレビの年末年始映画の定番。旅と鉄道と喜劇が好きな人間にはたまらないごちそうだった。

 ところで、渥美清が憧れの人である佐久間良子に長崎の街中を案内するシーンで「♪赤い花なら曼珠沙華 阿蘭陀屋敷に雨が降る♪」と歌っていた。聴き覚えがあったので調べてみるとこの曲は「長崎物語」だった。

 と、ここからは渥美清の鼻歌の話になる。

 渥美清といえば、『男はつらいよ』やテレビドラマ「泣いてたまるか」の主題歌の名唱が有名だが、例えば、『男はつらいよ』の第一作(69)で歌った「♪殺したいほど惚れてはいたが 指もふれずにわかれたぜ♪」の「喧嘩辰」など、実は劇中で何気なく口ずさむ鼻歌が抜群にうまい。

 「男はつらいよシリーズ」では相当な数の鼻歌を披露しているはずだ。中でも『寅次郎 心の旅路』(89)のウィーンのドナウ川で歌った「大利根月夜」は絶品だった。

 この当意即妙の鼻歌の多くは、粋で博識だった彼のアドリブではないかとも思うのだが、どうだろうか。

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