みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

大正末の稗貫・和賀の小作料

2016-08-29 08:30:00 | 賢治の稲作指導
《創られた賢治から愛すべき真実の賢治に》
 先に〝「濁酒に関する調査(第一報)」より〟において、岩手県の小作料の割合は
  高収穫田  五十六パーセント
  普通収穫田 五十四パーセント
  低収穫田  四十七パーセント
であったということを知ったところだが、大正15年7月29日付『岩手日報』には次のような見出しがあった。
    汗だくだくで土地賃貸調べ
     花巻税務署下では小作料が平均五分

そして、 
 花巻税務署管内の稗貫、和賀郡下の小作料は全部纏まらねば確定的に判明しないが大体において小作料徴収の歩合が地主小作とも五分々々の割合になつてゐるらしい。
と報じていた。
 ということは、先の岩手県の小作料の割合とこの記事はほぼ符合するから、見出しの
 「花巻税務署下では小作料が平均五分」はかなり信憑性が高い。
ということが導かれそうだ。

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《鈴木 守著作案内》
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 なお、既刊『羅須地人協会の真実―賢治昭和二年の上京―』、『宮澤賢治と高瀬露』につきましても同様ですが、こちらの場合はそれぞれ1,000円分(送料込)の郵便切手をお送り下さい。
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◇ 拙ブログ〝検証「羅須地人協会時代」〟において、各書の中身そのままで掲載をしています。

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