須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

小学生の須永博士

2008年03月22日 | 須永博士の人生
昨日、須永博士の学生時代って、どんな子だったんだろなと思い、質問のFAXを流しました。
答えが返ってきましたので、書いていこうと思います。

今日は、小学生の頃の須永博士です。

①生い立ち・・・
ご存知のように、須永博士には

 きょうだい 

は、いません。

「ひとりっこ」

です。

1人息子ですから、お母さんは大切に、大切に育ててきました。
お父さんは大酒のみで、いつも酔っ払っていた記憶があります。
お母さんは、ひろしが生き甲斐でした。
笑顔のない家の中で、母に守られるように毎日を過ごし、今はっきり言えるのは
「母の過保護」でした。

いつもそばにいて、
「これをしなさい」
「この子と遊びなさい」
「これはダメ」
と、ピッタリくっついていました。

②小学校での思い出・・
小学校では、勉強がきらい。
根本的に
「なんで勉強しなければいけないのか」
が分からず、難しいことや意味の分からないことを覚えなければいけないのか、
そう思って、まったくしませんでした。

遊びはべーゴマや、どんちっぱ、くぎさし
(そのまま書きましたが、私にはどんな遊びか想像できません。)
それと、やっぱりいろいろな絵を真似して書いて、マンガを描くのが好きでした。
(身体はあまり強くなく、性格もおとなしかったそう・・。)

③ともだち・・
ともだちは、いたけれど
「なんとなく」
いっしょにいて
「なんとなく」
遊ぶ、そんな小学校生活でした。

④小学校の時の自分を思い、今、思うこと
勉強する意味を、教えてもらっていなかった。
いまでも、
「なんで算数や理科など頭に残っていないようなことを勉強するのか」
がはっきりと答えられません。
 その意味を教えてほしかった。

世の中で生きるために必要なことを教えて欲しい。
心の勉強、ともだちを大切にすること、家族を思いやる心、家の手伝いをすること・・。
自分ができなかったたくさんの心の勉強を、今生きている子供達に、お父さんお母さんや家族、そして学校の先生方にして欲しいです。


ここまでが、返答がきました小学生の須永博士を紹介しました。
今、小学校に私の息子が通っています。学校から届くお便りには、「勇気を出して・・」や、「気付く心を持とう」や、「正しいことを判断できる心を育てよう」「思いやりを持とう」など、心を育てていこうという言葉が多く見られます。
今、先生方が子供に教えなければいけないことも山ほどある中で、もちろん学力や体力を身につけることは基本ですが本当に大切なものは何なのかということも、しっかりと考えてくださっているのだなと感じます。

須永博士が子供の頃を振り返り、分からなかったこと、教えてほしかったことを書いてくれたのを読み、私自身も子供と接するときに本当に大切なことを考えるきっかけにもなりました。

さて、つづきは、中学校の須永博士です。
お楽しみに・・・。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 梅の里 | トップ | 中学生の須永博士 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素顔 (muro)
2008-03-23 11:30:52
以前 須永先生がおっしゃっていました。

なぜ詩人の道を選んだのか
自分の過去にどんな出来事があったのか
詩人としての苦労

そのことを これまであまり表面に出してこなかったけど、これからは いろんな形で伝えていきたい。
それを ファンの皆さんも知りたがっている・・・と。

会社勤めで対人恐怖症になり なにもかもイヤになり
人生をあきらめかけた その時に
ひとりだけ 自分のことを理解してくれる人を見つけた。

それが 自分自身だったんですね。

でも それ以上のことについて これまであまり
語られることは なかったと思います。

けれども 昨年末の講演会あたりから
少しずつ ご自身のことについても触れられているみたいです。
原点回帰 ということもありますが、
これまでの集大成、人生の総括をやり抜くにあたり
どうしても 「生い立ち」や「過去」というものが
外せない要素なのかもしれません。

詩人 須永博士があるのは いろんな所を旅して
いろんなものを見て
いろんな人と出逢ってきた・・・
それだけでは ありませんね。

須永博士 という人が この世に生まれて
詩人になるまでの人生があったからこそ
人の心の痛みがわかる偉大な詩人 須永博士があると思います。

そうなんです、詩人としての人生は
生まれたときから 始まっていたのです。


「小学生の須永博士」は そのことを語っています。

須永先生の素顔に触れている気がします。
家庭の環境や学校生活が 先生の人生にたいへん影響を及ぼしていますよね。

学校崩壊が叫ばれて久しいですが
須永先生は ご自身の体験を通じて
子どもたちに 「夢」 「勇気」 「希望」
などのメッセージを伝えられています。
自らが経験したことだから 説得力があります。
いわゆる『本物』の力ですね。

学校の先生方が 講演会や美術館・作品館を
目指してこられるのも その所以です。

世の中で生きるために必要なこと
自分ができなかったたくさんの心の勉強

とっても 深い ふかーい ことばです
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

須永博士の人生」カテゴリの最新記事