令和6年4月11日(木)
静岡県知事川勝平太氏が静岡県議会議長に「辞職願い」を提出しました。知事のこれまでの不規則発言等から、県政が混乱し辞任を決意したと受け止めています。
私が県議に初当選した頃は、富士山静岡空港に就航する航空会社の搭乗率に関連した問題に対する定例会での追求が行われていた頃でした。その後は、国政選挙候補者応援における「コシヒカリ問題」や、女性蔑視とも取れる発言、リニア中央新幹線建設を巡る取組への課題。そして今年になって、元旦に発生した能登半島地震に対応するため、1月4日に開催された「中部9県1市災害時応援協定にかかる連絡会議」に知事が欠席したことや、4月1日の新規採用職員の訓示における職業差別と受け止められた発言など、私にとってもこの13年間は定例会のたびに「知事の政治姿勢」を問う質問が厳しく飛び交う、緊張した日々だったことを実感していました。
辞職願が提出されたことで、これまでのことを細かく触れるつもりはありませんが、議会が厳しく追及しても、4期にわたる知事選挙において圧倒的な県民の支持を受けてきたことも事実であり、この民意は真摯に受け止める必要があります。
また、この1年間、私は副議長として知事と同席する機会も多く、様々な事業を通じて、冷静に知事の職務や事業の成果を見てきました。知事への批判が多かったことは事実ですが、県が取り組む事業として評価できるものは少なくなかったと考えており、これらの事業を通じてさらに県政が飛躍するものもあり、是々非々で見ていくことの大切さを忘れてはならないと思います。
今日の辞職願を受け、県議会議長は本日中に公職選挙法に基づき、県選挙管理委員会に対して通知し、知事選挙の実施に向けて大きく動きます。
想定される今後の日程は、知事任期が切れる5月9日に知事選挙告示が行われ、5月26日(日)が選挙日となる流れです。
知事選挙戦は短期決戦となることから、早急に候補者の選定や選挙準備に追われます。新たな知事には、県政の混乱を早期に収拾していただき、県民目線で、災害に強い県、少子高齢化や人口減少、DX化の推進や脱炭素化など喫緊の課題への対応、そして夢や希望の持てる県政運営を期待したいと思います。