鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

ボーイスカウト活動に陰りが

2023年09月08日 | 議会活動
令和5年9月8日(金)

 先日、市内でボーイスカウト活動を行うリーダー格の方からお電話があり、想像以上に団員数の減少が進んでいることに危機感を持っていると告げられました。その対策のために、市内にいくつかあるボーイスカウト組織関係者で議論する必要があるので相談にのってほしいとのことでした。

 私もあるボーイスカウト団の育成会に関わっており、彼の危機感は同じように抱いています。ボーイスカウトには上進といって経験を積み重ねる度にクラスが上がっていく仕組みがあり、その上進式に参加する子どもの数が激減しているので、一目して組織の近い将来像が見えてきます。
 昨年も市内にある団が消滅し、その理由は所属するボーイスカウト数が団を維持する限界を超えてしまったことによるそうで、今後も同じような現象が起きる可能性は高いと感じています。
 ボーイスカウト活動を示すある資料では、このまま減少が続けば2030年頃にはゼロになってしまう予測になっており、厳しい状況を早期に脱する取組が急務といえます。

 ボーイスカウト活動は、全国組織団体のホームページを引用すると、「ボーイスカウトは子どもたちの好奇心や探求心にこたえる活動を通して、心身ともに健全な人材を育成することを目的とする世界的な教育運動です。
 ボーイスカウトと聞くと、イメージするのはキャンプやハイキング、街頭募金などとよくいわれます。ボーイスカウトの活動は、主に野外で、子どもたちの自主性を大切に行います。グループでの活動を通じて、それぞれの自主性、協調性、社会性、たくましさやリーダーシップなどを育み、『一人前』な人を目指しています。そのプログラムはバラエティに富んでいて、各年代においてさまざまです。」と説明しています。

 私もこの説明に共鳴し、野外活動を通じ、団体行動による青少年の健全育成に合致した、しかも歴史ある活動と理解しています。
 しかし現状は厳しく、その理由には、ボーイスカウト以外にも同様な活動をする団体も増え社会教育の選択肢が増えたことや、自然体験以外にも余暇を楽しむ選択肢が増えた事によって、ボーイスカウトの相対的な魅力が減少したともいわれています。
 コロナ禍にあっては、キャンプなど野外活動が注目されましたが、家族や仲間で実施する機会はあっても、ボーイスカウト活動に結びつくまでには至っていません。

 ボーイスカウトの魅力を発進し続けることが重要と考えますが、従来の活動方針が多くの子どもや保護者などに受け入れられるものなのか、先ほど触れた社会情勢の変化とあわせて柔軟な転換も必要なのか、検討していく必要があると考えています。
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