鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

地域学校協働活動に期待

2024年05月20日 | 議会活動
令和6年5月20日(月) 

 先週末、地元のまちづくり協議会の総会が開催され、地元の小中学校長と同席する機会あり、学校と地域の連携についてお話を伺う機会がありました。
 教育現場においては、地域と関わりを強化する流れが加速しています。例えば、最近注目されているこどもが一人でも安心して過ごせる「子どもの居場所」について、地域の関わりが欠かせません。
 居場所の事例として、食事を提供する「子ども食堂」、学習習慣の定着や基礎的な学力向上等のための自主学習の支援、自由に遊びくつろぐことができる遊び場の提供、こども同士または地域住民の交流を行う場の提供などがあります。

 さて、学校と地域の関わりについては、平成27年12月に中央教育審議会が、「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策」についての答申がありました。この中ではコミュニティスクール(学校運営協議会制度)の一層の推進を図ることが提言されました。

 地域学校協働活動の重要性について、次のように説明しています。
 近年、少子高齢化やグローバル化、情報の中でのこどもを取り巻く環境が大きく変化し、学校の抱える課題は複雑多様化しています。地域における教育力の低下や家庭の孤立化という問題もあります。この状況下において地域と学校がパートナーとして連携・共同し、「社会総掛かりによる教育」の重要性を明らかにしています。
 幅広い地域住民等の参画を得て、地域全体でこども達の学びや成長を支え、「学校を核とした地域づくり」を目指していくことで、学校にとっても地域にとっても双方に大きなメリットがあるとしています。この効果については、これまでの調査でも明らかになってきました。

 以来、私の地元では富士市立高等学校において県内ではいち早くコミュニティスクール制度を導入し、地域住民が参加してきました。富士市では市内全中学校においてこの制度が導入されます。

 総会でお会いした校長先生は、学校と地域の連携をさらに強化したいという前提で、課題も生じていることに触れました。
 例えば、中学校は複数のコミュニティから生徒が通学しています。学校としては授業の一環で生徒達を一斉に地域ボランティアとして地域に送り出したいのですが、コミュニティが異なると同じ行事があるにもかかわらず、日程がずれることが多く一斉に活動させることができず苦慮しているとのことでした。
 このような課題について、学校を交えたコミュニティ間で行事日程調整も必要ですが、学校側も遠慮気味なのか、その調整に踏み出せずにいるとのことでした。
 このような課題は市内各地で起きうるもので、市全体でのコミュニティ連絡協議会の場などでも取り上げることが望ましいとも感じました。

 久しぶりに出席したまちづくり協議会では、このような生の声を聴くことができます。中学生のボランティア活動の課題についても、私から関係者に投げかけてみるなど、課題解消の一役を担っていきたいと思います。
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