鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

春の交通安全運動始まる

2023年05月14日 | 議会活動
令和5年5月14日(日) 

 春の交通安全運動が始まりました。自宅に隣接する小学校の正門や通学路には、学校関係者の他に地域の交通安全指導員などが立ち並び、通学児童や運転者などに交通安全を呼びかけていました。

 交通安全運動ではスローガンを掲げ、今回は「安全をつなげて広げて事故ゼロへ」としています。重点的な取組は、こどもをはじめとする歩行者の安全の確保。横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上。自転車のヘルメット着用と交通ルールの遵守の徹底を掲げています。

 県議会2月定例会に提出された県警本部の総合的な交通事故防止対策によれば、過去10年間の令和4年度までの交通事故件数は、概ね減少傾向にあり、死者数も減少傾向にあります。
 事故内容を見ると、令和4年度中は、いずれも前年度比で、こどもの事故件数が増加。死者は高齢者が増えています。
 事故防止の対する取組は、事故現場における交通事故分析に基づく指導取り締まりや、自転車利用者における広報啓発、区域内を30キロ制限に定めるゾーン30プラスの整備などがありました。

 交通安全運動で取り組む重点策のうち、横断歩道での事故防止については、交通ルールでは横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいる場合は、車両は一旦停止し歩行者を優先することが義務づけられていますが、多くの車両は停止することがありません。横断歩道を渡ろうとする歩行者も手を上げるなりして、横断する意思を運転者に知らせるなども呼びかけていますが、徹底されていないように感じます。
 自転車のヘルメット着用が努力義務化されました。自転車が事故に遭った際に命を守ることができるヘルメットは大きな効果があるといいます。以前、県議会発議で「静岡県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」において、令和元年10月1日から自転車保険の加入が義務化されました。この条例案を検討した際、ヘルメット着用について自転車利用の多い学校関係者の意見を聞いたところ、生徒の自主性に任せる意見が多く、努力義務にも至りませんでした。今回の法による努力義務化で少しずつですが、ヘルメットを着用する人が増えていることには注目したいと思います。

 事故は一瞬の気の緩みが原因で発生します。自動車の運転者はもちろん、自転車も車両であることや、歩行者も事故から身を守るための交通事故防止啓発を繰り返すことは、交通事故防止のために重要な役割を果たしていると思います。
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