鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

若者・小さな子どもへの感染対策が急務

2021年09月03日 | 議会活動
令和3年9月3日(金)

 静岡県内の新型コロナウイルスの感染状況は、緊急事態宣言が発せられてからようやくピークが見えてきたようにも感じられます。しかし、一時的かもしれず、しばらく推移を見守ることになりそうです。

 ちなみに9月2日時点での県内の感染状況は、陽性者の累計(2020/1/30~2021/9/2)は22,851人です。現在、入院中の人は432人(軽症・中等症401人、重症31人)、宿泊療養232人、自宅療養3,897人、入院等調整中749人、死亡181人、退院17,360人などとなっています。自宅療養中に急変して連絡がうまく取れず、死亡した例も数例ありました。入院等調整中の数も、医療の逼迫状況を懸念する数字です。

 昨日は、県の感染症に携わる担当者と意見交換する機会があり、若い人たち、とりわけ10歳代と10歳未満の感染を危惧していることが話題となりました。そのことは、県内各地で放課後児童クラブや幼児などを預かる施設での集団感染が目立つようになり、その子どもから家庭内で家族に感染するという事例も出ています。
 感染対策として期待されるワクチン接種は、10歳未満は対象となっておらず、感染後の対処療法のみが治療法という状況です。ワクチン接種による予防が困難ということは、家族や周囲の大人が子どもに感染させないよう、普段の生活の中での感染防止対策が重要になってきます。

 昨日の報道特別番組では、保育児がいる家庭で両親が感染し、親は療養型宿泊施設であるホテルで治療中となりましたが、子どもに感染させないために親子が一時的に離れて暮らすことになりました。子どもを見てくれる身内などがいればそれが一番良い方法かもしれませんがそれがかなわないケースでは、小さな子どもを自宅に置いておくわけにいかず、親が治療中のホテル内に保育士などを派遣して子どもの面倒を見ることが必要となっている事例などが紹介されていました。

 このことは本県内でもありうることで、そのような状況を想定して、予め対策を講じておくことも必要です。担当者に聴いたところ、本県の場合は、最近は感染力の強いデルタ株が多くを占めており、家族内で感染者が出ると家族全体に広がることが多いので、先ほどのような例では、軽症の場合は感染が未確認の子どもも一緒に療養型宿泊施設に入るようでその事例もあるようです。中等症以上の場合は、医療施設に入院となることから、子どもについては児童養護施設等で一時預かりを考えており、その事例はまだ無いということでした。
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