まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

地吹雪の中の講習会

2016-01-24 | 弓道

久しぶりに地吹雪を見た。こんな地吹雪の日は、たいがいの人は家の中にいるだろう。好き好んで、窓を開けて活動するだろうか。というような日に、講習会がぶつかった。毎年、大寒でなくては、年間の予定が詰まっているので仕方がないのではあるが。

昨年は、殿が車椅子で車から道場まで移動し、道場の玄関からは自分で歩くと言って歩いた。ストーブの横に椅子を置いてもらって、見取り稽古として参加した。そう、参加していたのだ。そして、講習会の後の各自の感想と目標を書いたのだ。「感想を書いてってメールが来ているよ。」と、言うと「今から言うし、打ってくれ。」と、パソコンに向かうわたしに言った。

「日曜の半日だけの見学で、受講者の行射を観ての感想となります。離れがいかに大切かを感じました。別の力で話す人、色が出る人、方向が違う人など。離れですべてが壊れてしまいます。それはどの時点から来るのかを常に考えて修練しなければならないと思いました。」

この時も、まだ修練しなければと思ったのだろうか。わたしは、この思いを引き継いだ。

昨年「あと2センチ引いて!!」と、先生に言われ、一年かけて2センチをクリアするため、いかに肩を開くか、肩を下すかを意識し、弓力も自分に合うものを探りキロ数を落とした。また、寸詰まりの弓も引きだした。

「あと1センチ引いて!!」1センチ、クリアしたのではない。まだ足らないということだ。残念。一年かけても駄目だった。しかし、新しい課題ももらえたので、一歩前へ出ただろうか。

講師のI先生の射礼の最中、道場のビニールが吹雪のせいで、バコンバコンとたたきつけられ、その中で片肌を脱いでの気合の入った射を観ていたら、なぜか涙がつつっと流れてきた。講習会へ来たかったのは、先生や長い間のお付き合いの仲間たちに会いたかったのだと思った。あれから、もう1年経ってしまった。そして、わたしは元気でいる。