ひまわりを描いてみたらと、先生より大皿を渡された。どちらかというと百合とかぼたんを考えていたが、ひまわりのほうが描きやすいと思いながら図鑑を借りてきてみると、整列しているひまわりの種になる部分が美しすぎる。
いい加減な性格のわたしは筆が進まない。ちょうどEテレで「ひまわり」を放送いると主人がいうので、観たら数学の番組だった。黄金比率とはよくいうが、このひまわりは「黄金花」らしい。ますます描けなくて数日が過ぎた。
中心からフィボナッチというひとが見つけた数列で構成されている。目からうろこ。知って驚き。フィボナッチ数列は、1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 と増える。これは、ひまわりの中心から種(花)が増える数である。木の枝分かれも同じ法則だ。
知らなかったことを知ると嬉しくなる。いや興奮に近い。誰彼となく言ってしまいたくなる。しかし、娘たちは数列よりフィボナッチの名前の方に反応していた。ちなみにフィボナッチとはあだ名で、本名「レオナルド・ダ・ピサ」という。ピサ村のレオナルド。ついでに「レオナルド・ダ・ヴィンチ」は、ヴィンチ村のレオナルドだそうだ。フィボナッチの意味は分からない。うちの旦那ならさしずめ「デカ頭」とかつけるが。
論理は美であり 美は論理である(「虚数の情緒」黄金比より)
意を決して描きはじめたが、微妙にごまかしが出る。ああ性格がもろに出る。恐ろしや・・