まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

間抜けの構造

2013-05-28 | 読書

ビートたけし著「間抜けの構造」新潮新書

間抜けな政治家から始まって、間についてのあれこれを、たけし氏流に読ませるので、一気に読めてしまう。

間を制す者、笑いを制すというところの、ツービートの話も面白いが、興味深いのは、落語の間というところで、「お辞儀がきれいな人に落語の下手な人はいない」ということ。立川談志師匠のことを書いてあるのだが、何事につけても共通する間である。

落語は大好きで、よく聴くが、確かに出囃子で登場し、座布団に座ってお辞儀をする間。頭を下げた時に「どんどん」と出囃子が終わり、そこから頭を上げて「えー」と始まる。そこで客を自分の間合いにはめ込む。

武道でも「間」は重要だ。入場から退場までの間。他の人との間。

わたしは、金沢からの帰りの電車で、この本に夢中になって読み終え、疲れて眠ってしまった。明峰あたりで眠って、気づいたら小松止まりの電車が元に戻り「松任」?・・・・があーん。仕方なく金沢まで戻り振り出しに。これがホントの間抜けだ。