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無名塾+民藝公演「ドライビング・ミス・ディジー」

2005年10月12日 | ★人生色々な映画
無名塾+民藝の「ドライビング・ミス・ディジー」を観た。

ジェシカ・タンディ、モーガン・フリーマンが主演した
映画も見ているが
今回は
劇団民藝の奈良岡朋子と仲代達矢という組み合わせの芝居だ。

奈良岡朋子さんというと、
理知的で冷たい女性の役のイメージがあって
気難しいユダヤ人のミス・ディジーには
ピッタリだと思っていた。

ダブルキャストの息子役、千葉茂則、
長森雅人を入れて登場人物は三人だけだが
ちっとも退屈させないテンポのよさ。

ワンシーン、ワンシーンのカットが短く展開が速い。
舞台装置もシンプルで
デイジー宅は花模様のソファだけ。息子宅は電話。
あとは二人が乗る自動車の運転席とバックシートのセットのみ。

それだけなのに
あたかも車の窓から日曜の教会が見えたり、
夜のハイウェイを延々走っているように思えるのは
二人の上手い芝居のなせるわざだ。

仲代さんはどこからみてもアトランタから一歩も出たことがない
黒人のホークだった。

ユダヤ人と黒人の使用人。
最初はぎくしゃくしていた関係が
だんだんとうちとけ、深い絆が出来ていくさまが感動的で
映画とはまた違う温かみが出ていたように思う。
ユーモアの味付けもバッチリで
名演技のぶつかり合い、
溶け込み具合の妙を堪能。
ハンカチで目を押さえる人も続出の芸術劇場。

芝居が終わり
真っ赤なジャケットに着替えた奈良岡さんと
若々しいダンガリーシャツをはおった仲代さんがカーテンコールに現れるや、
満場の拍手が降り注いでいた。

そのとき、斜め前の席にいた篠田三郎さんに気がついた私は
そのダンディな姿に釘付けになっていた。

*「ドライビング・ミス・ディジー」:公演の詳細はこちら

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