フジテレビの夏の風物詩「怪談」スペシャル。
「女」の情念を
テーマにすえた怪談4話。
古典をベースにしているので
オチは最初から想像がついたが
派手なSFXも控えられ、
オーソドックスな作り方で
各話とも俳優の好演が光って楽しめた。
■「鬼婆」 脚本:冨岡淳広 / 演出:河毛俊作
安達が原がモチーフ。
旅人を襲う物の怪女と下女。
「開かずの扉」はいつでも好奇心をそそる。
一晩の宿を借りる悪そうな男女が「欲」に目がくらみ、墓穴を掘っていく。
「永遠に美しくありたい」女と不気味な老婆。
女が肝を吸って若く変身→醜い物の怪に変身するさまに
SFX技術が生かされていた。
特殊メイクではないが浅野ゆう子の白塗りは怖い。
菅井きん健在!
山本太郎の悪党開き直りの啖呵もよかったが
野波麻帆(大奥第一章のお夏ちゃん)の死に顔が人形のようで◎。
■「座敷童子」 脚本:渡邉睦月 / 演出:樋口 徹
悪女の櫻井淳子(マツケン忠臣蔵で阿久里)がひとりダントツだった。
特に最後、簪の演出がすごい!
どんどんどんと走り回る座敷童子は「呪怨」を思い出した。
■「契り」 脚本:中瀬理香 / 演出:山下智彦
臨終の際、私が死んでも再婚するなと言い残す妻。
さらに亡骸は庭に埋めてくれという。
夫は契りとして身につけていた鈴を妻に握らせる。
だが夫はたった2年後には可愛い女(石原さとみ)と再婚して
あの世の妻は怒り心頭。
化けて出てきた。
すったもんだの修羅場の挙句、
夫と新妻を哀しくみつめ去っていく亡霊だったが
それでもなお捨て台詞して
墓に消えていくしつこさに感嘆。
とことん業が深い女なのだった。
「剣客商売」でお馴染み山口馬木也の裃が似合う侍顔と
亡霊におびえる石原さとみの可憐さが魅せてくれた。
■「化猫」 脚本:十川誠志 / 演出:林 徹
トリを飾ったのは「化け猫がらみの四谷怪談」という趣向の物語。
なんといっても
仕官のためいいなずけのおみつ(内山理名)を捨てる
慎三郎(寺脇康文)の狂気が素晴らしかった。
いきなり乱心する様や、猫を見る目など、
新たな伊右衛門の到来か?と思わせるくらいの凄みがあった。
内山理名もいちずな女と亡霊を熱演していて
好感度アップ。猫の飛びかかり方も秀逸!
竹中直人、長屋の連中が合間に笑わせてくれ
「鬼平」スペシャルで活躍した床嶋佳子が
後味を爽やかに彩った。
女をテーマにしていたが
そういえば幽霊といえば昔から「女」と相場が決まっている。
業が深いからか?執着が強いせいか。ほっといてちょうだい!
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「女」の情念を
テーマにすえた怪談4話。
古典をベースにしているので
オチは最初から想像がついたが
派手なSFXも控えられ、
オーソドックスな作り方で
各話とも俳優の好演が光って楽しめた。
■「鬼婆」 脚本:冨岡淳広 / 演出:河毛俊作
安達が原がモチーフ。
旅人を襲う物の怪女と下女。
「開かずの扉」はいつでも好奇心をそそる。
一晩の宿を借りる悪そうな男女が「欲」に目がくらみ、墓穴を掘っていく。
「永遠に美しくありたい」女と不気味な老婆。
女が肝を吸って若く変身→醜い物の怪に変身するさまに
SFX技術が生かされていた。
特殊メイクではないが浅野ゆう子の白塗りは怖い。
菅井きん健在!
山本太郎の悪党開き直りの啖呵もよかったが
野波麻帆(大奥第一章のお夏ちゃん)の死に顔が人形のようで◎。
■「座敷童子」 脚本:渡邉睦月 / 演出:樋口 徹
悪女の櫻井淳子(マツケン忠臣蔵で阿久里)がひとりダントツだった。
特に最後、簪の演出がすごい!
どんどんどんと走り回る座敷童子は「呪怨」を思い出した。
■「契り」 脚本:中瀬理香 / 演出:山下智彦
臨終の際、私が死んでも再婚するなと言い残す妻。
さらに亡骸は庭に埋めてくれという。
夫は契りとして身につけていた鈴を妻に握らせる。
だが夫はたった2年後には可愛い女(石原さとみ)と再婚して
あの世の妻は怒り心頭。
化けて出てきた。
すったもんだの修羅場の挙句、
夫と新妻を哀しくみつめ去っていく亡霊だったが
それでもなお捨て台詞して
墓に消えていくしつこさに感嘆。
とことん業が深い女なのだった。
「剣客商売」でお馴染み山口馬木也の裃が似合う侍顔と
亡霊におびえる石原さとみの可憐さが魅せてくれた。
■「化猫」 脚本:十川誠志 / 演出:林 徹
トリを飾ったのは「化け猫がらみの四谷怪談」という趣向の物語。
なんといっても
仕官のためいいなずけのおみつ(内山理名)を捨てる
慎三郎(寺脇康文)の狂気が素晴らしかった。
いきなり乱心する様や、猫を見る目など、
新たな伊右衛門の到来か?と思わせるくらいの凄みがあった。
内山理名もいちずな女と亡霊を熱演していて
好感度アップ。猫の飛びかかり方も秀逸!
竹中直人、長屋の連中が合間に笑わせてくれ
「鬼平」スペシャルで活躍した床嶋佳子が
後味を爽やかに彩った。
女をテーマにしていたが
そういえば幽霊といえば昔から「女」と相場が決まっている。
業が深いからか?執着が強いせいか。ほっといてちょうだい!
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怪談の季節だね~、うん、ホント、暑いし(汗)。
僕も邦画ブログやってます。
映画ブログやってるひとはいても、邦画限定となると結構すくないんですよね、これが。
もしよかったら訪ねてみてください^^。
http://blogs.yahoo.co.jp/kyoto_wayfarer
ついつい恐いくせに見てしまいます。
今後ともどうぞよろしく。
この「怪談」久しぶり良かったですね。
えっ、何がよかったか?って。
実を言いますと、最近のホラー映画って怖すぎて見れないんですよ。
「怪談」は、良いですよね。幽霊が、ゾッとするほとキレイで、表情があります。
指の間からでも見たくなります。(結局まともに見れないけど、見たい!)(笑)
奇をてらったところもなく
「怪談」の原点に立ち戻ったという風な
作品たちでした。
風情もあり、亡霊の哀しみも伝わり
わくわく感もあったりと、楽しめました。
古いファンさんのコメントで、
子供の頃、指の間からテレビの「お岩さん」を
見て笑われたことを思い出しました。(笑)