邦画ブラボー

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THE RING2

2006年11月23日 | ★恐怖!な映画
中田秀夫監督のハリウッドデビュー作。

前作のTHE RINGは
ゴア・ビンスキー監督がメガホンを取ったので
これが正真正銘のデビューとなった。
興行成績も前作を上回るものだったとか。

悪の権化、貞子ならぬサマラに憑依された息子を
母親が捨て身で奪還する、母物ホラー

イメージのコラージュが悪夢のようでとても楽しめた。
オリジナルのザラザラしたビデオ画面の雰囲気も出ていたし、
当たり前だが、前作「THE RING」より
オリジナルの「リング」寄り。

息子役のデイヴィッド・ドーフマンの怪しげな目の下のクマと
妙に落ち着き払った態度も不気味でよかった。
この子は「テキサス・チェインソー」など
ホラーばっかりに出ているようだがやっぱり・・というかなんというか。
子供のくせに大人みたいで、
母親のことも「レイチェル」などと
名前で呼んでいるし、最高に生意気でおまけに陰気。
日本の小学生が親に向かって
「菜々子、愛してるよ。僕が君を守る」って言ったら、
噴出してしまうだろうけど、アメリカ人が言うと
そんなもんかと見てしまう。
だけどやっぱりこまっしゃくれていて可笑しい・・・
それが憑依されているものだから、よけい変てこで最高。

終盤、サマラにとりつかれた不気味な息子↑を
母親のナオミ・ワッツが必死で風呂桶(バスタブ)に沈めたところ、
イカの墨みたいなものを思いきり吐き出したのには笑った。
そして風呂桶=バスタブは見事にイカ墨色に染まったのであった。
それもなかなかだったが、なんといっても
やっぱり中田監督ならではのサマラ(貞子)の井戸登り!が見られたことが
大収穫だった。

黒髪、白いドレスのいわゆる貞子ファッション
関節が全部はずれたような異様な体の動きは
もはや貞子スタンダードというべきもので。
これはやっぱり偉大なオリジナルキャラクターである。

シシー・スペイセクが精神病院に入っている
サマラの母親役で出演していることも話題のひとつだが、
どうせ出すなら
もっと気持ち悪くてもよかったような気がする。

脚本は前作と同じアメリカ人だとはいえ、
全体に中田ホラー色が濃厚で、
ハリウッド映画には無い「じわじわ感」もよく出ていたと思う。

*映画の中のイイおんな*
ナオミ・ワッツ:ナオミという名前と、
強すぎない女であることが
日本人には親しみやすいですよね~
清潔感のある美人で恐怖に怯える表情も可憐です。

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