読書日和

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「ちはやふる 上の句」

2016-05-15 18:08:25 | 音楽・映画


今回ご紹介するのは映画「ちはやふる 上の句」です。

-----内容-----
幼なじみの千早(広瀬すず)・太一(野村周平)・新(真剣佑)の3人は、いつも競技かるたで遊んでいたが、小学校卒業を境に離れ離れになってしまう。
千早は一人になっても、競技かるたを教えてくれた新に「強くなったな」と言われたいという純粋な想いで、競技かるたを続けていた。
千早は高校生になると、再会した太一とともに競技かるた部を作り、全国大会を目指す。
全国大会に行けば新に会えるかもしれないという千早の気持ちを知りながらも、太一はかるた部の一員となる。
3人と瑞沢高校かるた部の夏が始まる……。

-----感想-----
「ちはやふる」は漫画を読んでいます。
この春「上の句」と「下の句」の二部作で映画化されるということで映画にも興味を持ち、4月に「上の句」を観に行ってみました。

瑞沢高校に入学した綾瀬千早(あやせちはや)は「かるた部」を作ろうと張り切っていました。
かるた部が取り組むのは「競技かるた」という、小倉百人一首をどちらがより多くの枚数を取るかを競うスポーツです。
「5、7、5、7、7」の短歌のうち、5、7、5(上の句)を読手(かるたを読む人)が読み、競技者はそれに対応する7、7(下の句)の札を取っていきます。
漫画を最初に読む時に「かるた」と聞くと大した迫力はなさそうな気がしていましたが、全くそんなことはなかったです。
とにかくかるたを取るスピードがとてつもなく速く、読手が札を読み始めて一文字目か二文字目で凄まじいスピードで手が動き、目にも留まらぬ早業でかるたを取ってしまうことがよくあります。
その姿はお正月などに家族や友達と和気あいあいと楽しむかるたとは全く違っていて、まさに「競技」だと思います。



小学校卒業後別々の中学に進学した真島太一(ましまたいち)も瑞沢高校に入学していて、久しぶりに太一と再会した千早は「一緒にかるた部を作ろう」と勧誘します。
千早には「全国大会に行けば幼馴染でかるたの天才である綿谷新(わたやあらた)に再会できるはずだ」という思いがあります。
ゼロからのかるた部設立は大変で最初は嫌がった太一ですが、千早の熱心さに押し切られかるた部設立に協力することになりました。
部員が5人以上いなければ部として認めてもらえないため、まずは部員を探していきます。



やがて大江奏(おおえかなで)、西田優征(にしだゆうせい)、駒野勉(こまのつとむ)の三人の勧誘に成功し、見事瑞沢高校かるた部が発足しました。
おしとやかで和歌を愛する奏(かなちゃん)、やや騒がしい優征(肉まんくん)、がり勉で休み時間も机に噛り付く勉(机くん)で三人とも個性的です。
これに活発でかるた一筋の千早、クールでやや哀愁のある太一で5人となり、5人とも性格が違うためそれぞれの個性が際立っています。
団体戦に必要な人数も5人なのでぎりぎりの人数です。
5人は夏の大会を目指してかるたの練習に打ち込んでいきます。
強化合宿でかるたの技量を上げたり山登りで競技かるたに必要な体力を鍛えたりもして、この辺りは青春だと思いました。
競技かるたは結構体力が必要で試合終盤になると息が上がることも珍しくないです。



迎えた夏の大会、順調に勝ち進んでいた瑞沢高校は相手校との対戦時の戦略を巡って勉を凄く嫌な気持ちにさせてしまい不協和音が鳴りますが、何とか決勝まで勝ち進みます。
最も実力のある千早は強い相手と戦うのが好きなので相手校のエースと戦いたがりますが、他のメンバーからは「一番弱い勉を相手校の大将格にぶつけ、千早が確実に勝てるようにしよう」という案が出されます。
たしかに団体戦は3勝する必要があるため戦略として間違っていないですが、捨て駒にされる勉が嫌になるのも分かります。
ちなみに服装に決まりはありませんが、実家が「呉服の大江」という呉服屋を営む奏は袴を凄く愛していて、「試合の時は袴を着ること」を入部の条件にしていました。
そのため5人は袴で試合に臨んでいます。
勝てば全国大会に行ける決勝戦では全国大会にも出場している強豪の北央学園と対戦します。



タイトルの「ちはやふる」は”勢いの強いさま”という意味の「ちはやぶる」という言葉から来ていて、小倉百人一首にもこの言葉が出てくる歌があります。

「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」
在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだ歌で現代語訳は次のようになっています。

さまざまな不思議なことが起こっていたという神代の昔でさえも、こんなことは聞いたことがない。龍田川が(一面に紅葉が浮いて)真っ赤な紅色に、水をしぼり染めにしているとは。

千早にとっては自分の名前と同じ言葉が入っていて一番好きな歌であり、この札が読まれる時は全札の中で一番速いくらいの反応速度を見せて取りに行きます。

北央学園を倒し、次は全国大会へ。
「下の句」の予告編を見ると全国大会会場の近江神宮を舞台に激しい戦いが繰り広げられることになるようです。
千早がクイーンの若宮詩暢(わかみやしのぶ)と近江神宮で遭遇する場面もありました。
若宮詩暢は千早と同じく高校一年生で、クイーンは日本で一番競技かるたが強い女性に与えられる称号です(男性は名人)。
さらに千早と詩暢が戦っている場面もありどんな戦いになるのか気になるところです。

全国大会に行けば新と再会できると信じている千早ですが、新は家族に起きた不幸からかるたと距離を置くようになり、果たして近江神宮で新に再会できるのかは分からないです。
原作とは物語展開を少し変えているのでどんな物語が見られるのか楽しみにしています。
また「上の句」ではあまり描かれていませんでしたが新に思いを寄せる千早に対し、太一は千早に思いを寄せていて、この恋愛模様が「下の句」で描かれるのかも気になるところです。

「ちはやふる」はやはり爽やかな青春を見たい人にお勧めです。
千早役の広瀬すずさんは千早の活発で純粋なキャラとよく合っていたと思います。
そして予告編で見た若宮詩暢役の松岡茉優さんもよく合っているように見えました。
広瀬すずさん演じる千早と松岡茉優さん演じる詩暢の対決、たぶん詩暢が勝つのだと思いますがどんな戦いになるのか興味深いところです。
4月29日から「下の句」の公開が始まっているのでそちらも観に行きたいなと思います

※「ちはやふる 下の句」のレビューをご覧になる方はこちらをどうぞ。
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