読書日和

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安倍総裁の決意② 外交を取り戻す

2012-12-14 01:41:07 | 政治
※「安倍総裁の決意① 日教組との対決」をご覧になる方はこちらをどうぞ。

2009年8月に行われた衆議院選挙で政権交代が起き民主党政権になってからの3年間。
日本の外交は完全に壊滅してしまいました。

まずは鳩山由紀夫元首相。
米軍の普天間基地移設問題を巡って大混乱を巻き起こしました。
当初は「最低でも県外」などと言っていましたが、その後次第に迷走が始まります。
アメリカのオバマ大統領には「トラスト・ミー(私を信じろ)」と強気な発言。
しかし国内的には一向に打開策を見出せないまま時間だけが過ぎていきます。
それもそのはずで、鳩山由紀夫元首相が模索した移設先はどれもこれも、過去に自民党が検討した結果「無理だ」と判断した場所ばかりだったのです。
そういったことを全く把握していないまま、半ば思いつきのような感じで次から次へと場所を検討していった鳩山氏。
最後のほうでは「私には腹案がある」などと言っていましたが、もはや信じる人はあまりいなくなっていたと思います。

そして最後に鳩山氏が示した案。
それは何と、自民党政権時代に合意が出来ていた「辺野古への移設」というものでした。
散々振り回した揚句、結局最後は自民党時代の合意にすがり付くという酷い迷走ぶりに多くの人が呆れました。
沖縄、辺野古の人達もこの酷過ぎる顛末に激怒し、辺野古への移設が厳しい状況のまま現在を迎えています。
非常にまずいことにこの一件で日米同盟にひびが入り、壊れてしまいます。


日米同盟にひびが入ったのを見て、中国が動きます。
2010年秋、尖閣諸島中国漁船衝突事件が発生。
当時の菅直人首相と仙谷由人官房長官は中国の圧力に屈し、犯罪者の中国人船長を釈放してしまいました。
さらに中国に気を使って漁船衝突時のビデオを隠蔽して国民に見せないという酷さ。
これだけでも酷過ぎる弱腰外交なのですが、事態はこれだけでは終わりませんでした。

菅直人首相と仙谷由人官房長官コンビの酷過ぎる対応に怒り心頭となった海上保安庁職員の一色正春氏が、「sengoku38」名義で漁船衝突時の映像をYoutubeに投稿。
これが瞬く間にネットから世界中に広まり、翌朝にはテレビでも映像流出が大々的に報じられました。
そしてその映像を見るとどう見ても中国漁船のほうから衝突してきているのが明らかであり、なぜこんな決定的な証拠を今まで国民に隠蔽してきたんだという怒りが菅首相、仙谷官房長官率いる民主党政府に向くことになりました。

さらにここからが異常なのですが、仙谷官房長官は映像をYoutubeに投稿した一色正春氏に激怒、国民が映像を公開してくれたことに評価を示すと「犯罪者を称揚するのか」、おまけに自分達が犯罪者の中国人船長を無罪放免にして釈放したのは棚に上げて「(一色正春氏を)厳罰に処す」などと凄まじいことを言っていました
この思考回路は完全に反日左翼思想丸出しであり、私はこの人は一体どっちの国の味方なのかと思いました。
中国相手にはあれだけ弱腰で消極的だった人が日本の潔白と中国の凶悪ぶりを証明してくれた(つまり日本の国益を守ってくれた)一色正春氏には激怒していて、私が「この政治家は完全にイカレているな」と思ったのがこの時です。
おそらくこの時多くの国民が民主党に失望したのではないかと思います。


民主党政府が中国に完全に外交敗北したことで、これを好機と見て今度はロシアが動きます。
当時のメドベージェフ大統領が北方領土を訪問。
北方領土問題を巡って、自民党政権時代には考えられなかったような強硬な態度に打って出るようになりました。
おかげで北方領土問題を巡る交渉は大きく後退。
ここでもまた外交的に大きな損失を被ることになりました。


この2010年秋の民主党の外交敗北によって、これ以降中国もロシアも露骨に日本を舐め、やりたい放題やるようになっていきました。
中国は平気で何度も尖閣諸島の領海を侵犯するようになっていったし、ロシアも「北方領土はロシアの領土であり、返還するつもりはない」と強硬なことを言ってくるようになりました。
そして忘れてはならない国がもうひとつ。
それが韓国という国です。


2012年8月、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が竹島に不法上陸。
さらにその後、天皇陛下を侮辱するというさらなる暴挙に打って出ました。
これは絶対に許されない、完全に一線を越えた暴挙です。
当時私も活発にブログ記事を書いていました。

「韓国大統領が天皇陛下を侮辱」
「絶対に越えてはいけない一線」
「日本人の怒り」

私がこれらの記事で一貫して書いたのは、天皇陛下は世界的に見ても極めて権威の高いお方で、天皇陛下と並び立てるのは世界中を見回してもローマ法王とイギリスのエリザベス女王くらいしかいないということ。
つまり世界最高峰の権威を持つお方だということ。
そのお方を、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は侮辱したのです。
当然強い制裁措置が必要だし、私も上記の三つの記事等でそのことを書いていたのですが、結局民主党はこの問題をうやむやにしたまま終わらせてしまいました。
竹島への不法上陸もICJ(国際司法裁判所)への提訴をしないまま今日に至っていて、機を逸してしまった感があります。
本当に民主党外交というのはあまりに酷過ぎると思います。


そして北朝鮮の拉致問題。
民主党政権では拉致問題担当大臣が3年の間に8人も変わりました。
これも酷過ぎる話で、拉致被害者家族会も不信感を募らせています。
特に酷いのが松原仁拉致問題担当大臣をこの前の内閣改造で外したことでした。
この人は民主党では数少ない拉致問題に真剣に向き合う人だっただけに、松原氏を外したのを見て私は野田佳彦首相は拉致問題と真剣に向き合う気はないという印象を持ちました。
おそらく拉致被害者家族会の方も同様の印象を持ったのではないかと思います。


以上が民主党政権3年間の酷過ぎる外交の振り返りとなりますが。。。
改めて振り返ってみると本当に酷すぎですね
今はかつてないほど日本の外交が壊滅してしまった状態だと思います。

上記の一連の酷過ぎた民主党外交を見ると、日米同盟が壊れたことから全てが始まっているのが分かると思います。
以下、公職選挙法の関係もあるので、言葉を選びながらにはなりますが。
安倍晋三総裁は、日米同盟の修復、再構築を訴えています。
この人であればそれは可能だと思います。
注目はアメリカ主導で日本に不利なルールを押し付けられると懸念されているTPP(環太平洋経済連携協定)をどうするかですが、自民党は政権公約で「聖域なき関税撤廃を前提にする限り、交渉参加には反対」としています。
私はこれは日本の国益を守る気満々であると判断します。
聖域なき関税撤廃をやられると北海道や東北のような、農業を中心に成り立っている地域が甚大な経済的被害を受けるからです。
文章に交渉参加への含みを持たせているのは本音では日本に参加してほしいと思っているアメリカへの配慮でもあると思います。
その上で「聖域なき関税撤廃を前提にするなら駄目だよ」と釘を差していて、それが外交というものです。
さらに政権公約には「国の主権を損なうようなISD条項は合意しない」とはっきりと明記しています。
私はもし仮に日本がTPP(環太平洋経済連携協定)の交渉に参加することになったとしても、安倍さんであれば日本の国益を守るために全力で動くと見ます。
ここが民主党外交と決定的に違うところです。

それと対中国、韓国、北朝鮮、ロシアとどう向き合っていくかですが。
まず日米同盟が修復されれば中国は民主党政権3年間のようなやりたい放題好き放題の状態から少し日本を警戒する状態になると思います。
無論かなり酷い状況になっているためいきなり劇的には変わらないでしょうが、外交というのは一つ一つの積み重ね、中国が仕掛けてきたのも民主党のせいで日米同盟にひびが入ったのを見透かしてのことですし、まずは日米同盟の修復が鍵です。
さらに言えば中国は安倍さんが訴える「憲法9条の改正」をとても警戒していることでしょう。
憲法9条の規定のせいでこちらからは攻撃出来ないのが分かっているからこそ、中国は尖閣諸島への領海侵犯をやりたい放題好き放題出来ているわけです。
今日はついに領空侵犯までしてきたし、完全に舐められている状態です。
これが普通の国であれば、領海侵犯などして来たら問答無用で攻撃します。
なぜならそれが「国際社会の常識」だからです。
これだけ好き放題されてもただ「遺憾です、強く抗議します」などと言っている国は、世界中を見回しても日本しかありません。
護憲派の方々が言いたいことはよく分かりますが、それはあくまで世界中の国々がみんな善良で、他国の領土を侵略しようとする国などないという、理想の世界での話。
残念ながら極めて悪質な覇権主義侵略国家である中国を相手にこの理想は全く通用しません。
このことを私達日本人は真剣に考えないといけない時期に来ていると思います。

ロシアは日米同盟が修復されれば、民主党政権3年間のような横柄な態度が多少は改善されるでしょう。
こちらも酷い状態なので、時間をかけて改善していくしかないです。

ちなみに韓国は、安倍さんが掲げる「河野談話の撤回」をとても恐れています。
韓国としては日本には「常に謝罪と賠償を要求出来る都合の良い国」でいてほしいようですが、安倍さんはそれを許さないです。
これについては次の記事で詳しく書こうと思います。

そして、北朝鮮。
安倍さんは全国会議員の中でも、最も拉致問題と真剣に向き合ってきた人です。
どんな時でも常に胸に付けているブルーリボンのバッジがその証。
「命をかけて領土・領海・国民の命を守る」、「日本を取り戻す」この強い決意には、当然拉致被害者の奪還も含まれています。
同じ命でも選挙のパフォーマンスで「命、命」とアピールしているような人と、正真正銘国家のために戦う覚悟の人が言う「命」では、言葉の重みが全く違うと私は思います。


※「安倍総裁の決意③ 河野談話の撤回」をご覧になる方はこちらをどうぞ。

※「安倍総裁の決意④ 既存マスコミとの対決」をご覧になる方はこちらをどうぞ。


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2 コメント

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might is right (noga)
2012-12-14 04:25:26
力は正義である。(Might is right).
山門に立つ荒々しい仁王像は、仏法の守護神である。これは日本人の常識。
仁王立ちの態度は、「ようこそ、いらっしゃいませ」ではない。
自己の正義を実現させるためには、自己の力を顕示しなくてはならないことを示している。
友愛の海の正義は、第七艦隊の力 (現実対応策) により裏付けられていなくてはならない。
そうでなければ、友愛の海 (理想) は絵空事 (空論) になる。
これは、伝統的な 'まつりごと' ・'歌詠み' のようなものか。

日下公人氏は、自著<よく考えてみると、日本の未来はこうなります。> の中で、日本人に関するW.チャーチルの感想を以下のごとく紹介しています。

日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。
 それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろと言う。無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人が全く別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話のわからない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。
 英国はその後マレー半島沖で戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。
 日本人は外交を知らない。(引用終り)




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nogaさんへ (はまかぜ)
2012-12-14 20:20:11
友愛の海と言ったところで、現実はそうではないですからね。
中国は極めて悪質な覇権主義侵略国家です。
ただ「友愛の海」とだけ言っていた鳩山氏は、中国から見ればさぞ与しやすい相手だったことと思います。
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