先日、「太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-」を観ました。
-----内容-----
1944年、太平洋戦争末期のサイパン島。
圧倒的な戦力を誇るアメリカ軍に対し、日本軍守備隊は最後の突撃を敢行し、玉砕する。
しかしその日から、アメリカ軍の恐怖の日々が始まった。
残存兵力を組織した大場栄大尉による抵抗が開始されたのだ。
大場は47人の兵士たちと共に、512日もの間敵に立ち向かい、多くの民間人を守っていく。
やがて彼の不屈の戦いぶりは、敵軍の将校ハーマン・ルイス大尉に畏敬の念を抱かせる。
-----感想-----
この映画は実話をもとに作られています。
太平洋戦争末期のサイパン島で、「バンザイアタック」と呼ばれる最後の総攻撃に打って出た日本軍。
映画の冒頭から激しい戦闘が繰り広げられました。
アメリカ軍に気付かれることなく敵陣近くまで接近した日本軍は、一斉に銃撃を開始。
不意を突かれアメリカ軍が怯んだとき、「突撃ー!!」の号令が鳴り響く。
一斉に敵陣に向かって走り出す日本軍。
アメリカ軍の激しい銃撃の前に、次々と倒れていく日本の兵士たち。
それでも銃撃をかいくぐり、敵陣に到達した兵士たちは、殴りあったり刀で刺したりの白兵戦を展開。
最終的にアメリカ軍2000人、日本軍4000人が死亡する壮絶な戦いになりました。
この戦いでサイパンの日本軍は壊滅。
アメリカはサイパンの完全占領を宣言します。
この戦いで奇跡的に生き残ったのが、大場栄大尉でした。
目が覚めたとき、辺りは死体の山になっていました。
生き残った大場栄大尉は当初、「一人でも多くのアメリカ兵を倒す」ことを自身の使命としていましたが、民間人が襲撃されたのを見て心境が変わり、「彼らを守る」ことを使命とするようになっていきます。
わずか47人の兵士を率い、アメリカ軍に対しゲリラ戦を展開していく大場大尉。
当時の日本では「投降すると拷問されて殺される」ということが信じられていたため、投降するという選択肢はありませんでした。
大場大尉は知略を巡らせて少ない兵士でアメリカ軍を翻弄したり、アメリカ軍が日本軍残党の掃討作戦に出たときは地形を利用して追撃をかわしたりと、知将ぶりを発揮していきます。
また、印象的だったのが日本軍が最後の総攻撃を仕掛ける前夜、軍の司令官たちが「天皇陛下万歳」と叫んだ後、一斉に切腹したこと。
「命を捨てて最後まで戦え」という覚悟のお手本を部下たちに見せるため、切腹したとのことです。
これにより最後の総攻撃は玉砕を覚悟した凄まじいものになり、ゆえにアメリカからは「バンザイアタック」と呼ばれたようです。
そんな中、玉砕ではなく民間人を守ることに重きを置いた大場大尉の決断は、当時ではかなり珍しいものだったのではと思います。
生き残るより戦って死ぬことが美徳とされた時代でしたし。
部下たちからは時折「玉砕」の命令を出してくれとの声が上がったりもしましたが、大場大尉は最後まで玉砕はさせませんでした。
しかしその決断により、多くの民間人と兵士の命が救われました。
戦争映画を劇場で観るのは今回が初めてでしたが、涙ぐむ場面もあり、とても心に響く映画だったなと思います。
-----内容-----
1944年、太平洋戦争末期のサイパン島。
圧倒的な戦力を誇るアメリカ軍に対し、日本軍守備隊は最後の突撃を敢行し、玉砕する。
しかしその日から、アメリカ軍の恐怖の日々が始まった。
残存兵力を組織した大場栄大尉による抵抗が開始されたのだ。
大場は47人の兵士たちと共に、512日もの間敵に立ち向かい、多くの民間人を守っていく。
やがて彼の不屈の戦いぶりは、敵軍の将校ハーマン・ルイス大尉に畏敬の念を抱かせる。
-----感想-----
この映画は実話をもとに作られています。
太平洋戦争末期のサイパン島で、「バンザイアタック」と呼ばれる最後の総攻撃に打って出た日本軍。
映画の冒頭から激しい戦闘が繰り広げられました。
アメリカ軍に気付かれることなく敵陣近くまで接近した日本軍は、一斉に銃撃を開始。
不意を突かれアメリカ軍が怯んだとき、「突撃ー!!」の号令が鳴り響く。
一斉に敵陣に向かって走り出す日本軍。
アメリカ軍の激しい銃撃の前に、次々と倒れていく日本の兵士たち。
それでも銃撃をかいくぐり、敵陣に到達した兵士たちは、殴りあったり刀で刺したりの白兵戦を展開。
最終的にアメリカ軍2000人、日本軍4000人が死亡する壮絶な戦いになりました。
この戦いでサイパンの日本軍は壊滅。
アメリカはサイパンの完全占領を宣言します。
この戦いで奇跡的に生き残ったのが、大場栄大尉でした。
目が覚めたとき、辺りは死体の山になっていました。
生き残った大場栄大尉は当初、「一人でも多くのアメリカ兵を倒す」ことを自身の使命としていましたが、民間人が襲撃されたのを見て心境が変わり、「彼らを守る」ことを使命とするようになっていきます。
わずか47人の兵士を率い、アメリカ軍に対しゲリラ戦を展開していく大場大尉。
当時の日本では「投降すると拷問されて殺される」ということが信じられていたため、投降するという選択肢はありませんでした。
大場大尉は知略を巡らせて少ない兵士でアメリカ軍を翻弄したり、アメリカ軍が日本軍残党の掃討作戦に出たときは地形を利用して追撃をかわしたりと、知将ぶりを発揮していきます。
また、印象的だったのが日本軍が最後の総攻撃を仕掛ける前夜、軍の司令官たちが「天皇陛下万歳」と叫んだ後、一斉に切腹したこと。
「命を捨てて最後まで戦え」という覚悟のお手本を部下たちに見せるため、切腹したとのことです。
これにより最後の総攻撃は玉砕を覚悟した凄まじいものになり、ゆえにアメリカからは「バンザイアタック」と呼ばれたようです。
そんな中、玉砕ではなく民間人を守ることに重きを置いた大場大尉の決断は、当時ではかなり珍しいものだったのではと思います。
生き残るより戦って死ぬことが美徳とされた時代でしたし。
部下たちからは時折「玉砕」の命令を出してくれとの声が上がったりもしましたが、大場大尉は最後まで玉砕はさせませんでした。
しかしその決断により、多くの民間人と兵士の命が救われました。
戦争映画を劇場で観るのは今回が初めてでしたが、涙ぐむ場面もあり、とても心に響く映画だったなと思います。
岩国では“まだ”公開されてないんですっ?!
ははは、田舎なもので…^_^;
まだ公開されてないのは残念ですね^^;
ぜひ観られると良いですね
本当にあった話なんですよね・・・
「戦争」っていうと、
臭いものに蓋みたいな感じで、
悪いことだった、と反省のみして過ごしていて、
ちゃんとした実態を知らない人も多いと思うんですよ。
最近思うのは、
ちゃんと事実を知らなきゃいけないってこと。
この映画も、その「事実」を語っているのでしょうか?
高校のとき、沖縄戦の経験者の話を聞いたときは衝撃を受けました。
漠然と「日本が悪い」と思うだけではなくて、ちゃんとした実態を知ることって大事だと思います。
この映画は、実際に大場栄大尉の親族の方に挨拶に行ったりもして、丁寧に作られたようです。
当時の記録をもとに作っていますし、かなり「事実」を語っているのではと思います。
竹之内さんが主演ですが、唐沢さんもすごくインパクトのあるスキンヘッドで好演なさったんでしょうか?
韓国の映画「戦火の中へ」と言う映画も観たいんですよね。
先日日テレで、この映画に関する特集が数十分あったのですが、実際に学徒兵に志願し、戦い、生き残った方が話しされたり、その戦いの場となった学校の昔と今、北と南の昔と現状について等とりあげていて、色々と考えさせられました。
戦争と無縁だと思っている日本人ですが、今も世界のあちこちで戦争は起きています。
日本は自国、他国の戦争経験について、「事実」をもっと語り継いでいかなければいけませんね・・・。
スキンヘッドの刺青姿で、個性派キャラ全開でした。
なるほど、韓国の戦争映画ですか。
北と南って、休戦協定が結ばれているだけであって、まだ戦いが終わったわけではないんですよね。
この前も砲撃事件がありましたし、一気に緊張が高まるときもあります。
日本でも「硫黄島からの手紙」などの戦争映画も作られましたし、映画を通じてでもかつての戦争について、事実を知る人が増えていったら良いなと思います。
実は、私の知人がこのたび、サイパン・テニアンの戦跡を紹介した書籍を出しましたが、ぜひともこの本を広げていただきたいと思っています。
わたしも一度、サイパンを訪れ、幾つかの戦跡を訪ねたことはあります。バンザイクリフなどとても衝撃的でした。
今回、知人が執筆しました本は、これらのサイパン・テニアンの戦跡全体を網羅し、サイパン戦などの経過とともに、460枚にのぼる膨大な写真とエッセイで、多くの埋もれている戦跡をも紹介しています。大変読みやすくできています。
わたしは、この本をきっかけに、これらの島々へ多くの方々が訪ねられ、平和について考えるきっかけをつくられたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
『サイパン&テニアン戦跡完全ガイド―玉砕と自決の島を歩く』(社会批評社)定価1680円
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-916117-91-5.html
サイパンが激戦地であったということは知っていましたが
このような事実があったことは初めて知りました。
あの戦争時において、大場大尉の最後の決断は難しかったと思いますが
結果として正しい大きな決断でしたね。
戦争と平和、そして命の大切さを考えさせられる映画でしたね。
あの決断で多くの民間人が救われました。
敵を倒すだけが戦争ではなく、民間人を守ることもとても大事だと思います。