読書日和

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「謎解きはディナーのあとで3」東川篤哉

2013-02-13 20:20:51 | 小説
今回ご紹介するのは「謎解きはディナーのあとで3」(著:東川篤哉)です。

-----内容-----
宝生邸に眠る秘宝が怪盗に狙われる?
身体中から装飾品を奪われた女性の変死体発見?
続々と発生する難事件に、麗子ピンチ…
しかしながら「お嬢様は無駄にディナーをお召し上がりになっていらっしゃいます」
影山の毒舌と推理は絶好調!
そして、ラストシーンでは麗子と影山、風祭の3人の関係にも大きな変化が訪れて!?

-----感想-----
というわけで、2011年第8回本屋大賞受賞の大ベストセラー、「謎解きはディナーのあとで」シリーズの第三弾。
「2」を読んだ勢いで一気に「3」も読んでみました。

※「謎解きはディナーのあとで」のレビューをご覧になる方はこちらをどうぞ。
※「謎解きはディナーのあとで2」のレビューをご覧になる方はこちらをどうぞ。

今作で目を引いたのは、冒頭にあるカラーイラスト。
その中に、振り袖姿の麗子と、浅葱色(あさぎいろ)のダンダラ羽織姿の影山のイラストがありました。
浅葱色のダンダラ羽織といえば袖と裾に山型の模様のある、水色を主体とした、幕末の京都で維新志士たちの前に立ちはだかり「壬生の狼」と恐れられた新撰組の衣装です。
影山の手には日本刀の代わりに普段持ち歩いている特殊警棒が握られ、そんな二人の後ろには、新撰組の目印である「誠」の旗の代わりに「謎」の旗が。
新撰組隊士・影山が謎を切るという感じです。
実はこれ、今作の第三話「怪盗からの挑戦状でございます」をモチーフにしたイラストになっています。

大富豪・宝生邸に眠る秘宝『金の豚』が怪盗に狙われ、怪盗「レジェンド」を名乗る人物から麗子のもとに犯行予告状が届きます。
『金の豚』を守るため、麗子は父親に相談した結果、「宝生家のかかりつけの私立探偵」を呼んで『金の豚』の警備を任せることになります。
ただこの私立探偵、風祭警部がさらにキザになったような感じで、いかにも役に立たなそうな雰囲気を醸し出しています
本人が自信満々なところも風祭警部そっくりです(笑)
そんなわけで麗子に仕える優秀で毒舌な執事・影山が冒頭にあるカラーイラストのように新撰組隊士さながら、怪盗レジェンドが仕掛ける謎<ミステリー>に立ち向かうというわけです。
この「怪盗からの挑戦状でございます」はシリーズで初めて宝生邸自体が謎解きの舞台になったので興味深かったです。
麗子が「宝生家のひとり娘とバレる」のを恐れて警察を呼ぶのを頑なに嫌がって駄々をこねていたのも面白かったです(笑)

それにしても怪盗レジェンド、自ら「伝説」と名乗るだけあって、本当に伝説的な手口で暗躍します
まさに密室犯罪とも言うべき犯行。
しかし、「この世に完璧な密室など存在致しません」が信条の影山、持ち前の推理力で怪盗レジェンドの犯行の手口に迫っていきます。
もちろん毒舌も絶好調で、その度に麗子はキレていますが(笑)
やはりこのシリーズは麗子と影山の軽妙なやり取りが一番面白いです^^
今作でも数々の影山の暴言と、それにキレる麗子の笑えるやり取りを楽しませてもらいました


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