老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

久しぶりにゆっくり出来ました、そして「沈香」など

2021年03月26日 19時19分54秒 | その他

 昨日は午後から神戸で叔父の7回忌の法事があったので、ツレアイはデイケアの後ショートステイをして貰う事にしました。

 朝、施設からの迎えの車に送って行く途中で、「今日は泊まりやで・・・」と伝えましたが、理解出来たのかどうか、「そしたら、泊まってくるわ」と不安もなさそうに車に乗ってくれましたのでヤレヤレ。

 神戸での法事は夕方近くまで掛かり、その後梅田のデパ地下で簡単な食事を買って帰り、6時過ぎに帰宅。

 本当に久しぶりの1人だけの食事で、何時も目が離せないツレアイが不在なのは少し物足りない感じもしましたが、買ってきたもので簡単に食事を済ませたものの、急いで片付ける必要もなく、ゆっくりと酒のアテを並べてTVを前に(丁度サッカーの日韓戦をやってました)寛げました。
その後、書類の整理などをしていると、いつのまにか12時を過ぎており慌てて就寝。

 今朝は8時過ぎまでゆっくり寝て、1人で寂しい朝食を摂ってから、洗濯や家の掃除、そしてベランダの植物への水遣りをしていると、早くも昼過ぎ。

 それからブログの書き込みや写真整理をしていると早くも3時が過ぎ、間もなくいつものようにツレアイが帰宅して日常生活に戻りました。

 元気に帰宅したのでホッとしましたが、「昨夜は泊まったんやろ? どないやった?」と聞いても、全く忘れたようで「えぇ、泊まったか?」との答えで、張り合いのない事です。
まあ、これが我が家の日常生活と割り切って、ツレアイが少しでも快適に不安なく生活できるようにサポートしてやる以外ないでしょう。


 所で、昨日の法事でのことですが、叔父叔母には子供がいなかったので、この7回忌を最期の法事とすることになりましたが、住職が自宅での最後の法事ということで、50cm以上もある「沈香」を持参してくれ、それを彫刻刀で削ったものを焼香に使うという初めての体験をしました。

 ご存知のように、沈香(じんこう、学名: Aquilaria agallocha、英語:agarwood)は、熱帯アジア原産ジンチョウゲ科ジンコウ属の常緑高木で、代表的な香木の一つです。 
 風雨や病気・害虫などによって自分の木部を侵されると、その防御策としてダメージ部の内部に樹脂を分泌、蓄積する性質があるようで、この部分を乾燥させたものを沈香と呼ぶようです。
原木の比重は0.4と非常に軽いが、樹脂が沈着することで比重が増し、水に沈むようになり、これが「沈香」の由来となっているようです。

 この木部を削り取って熱することで独特の芳香を放ち、香木として珍重された由ですが、その中で特に質の良いものは伽羅(きゃら)と呼ばれるとの事です。
 更に、沈香は強壮・鎮静などの効果のある生薬でもあり、非常に貴重なものとして乱獲された事から、現在では、沈香と伽羅を産するほぼすべての沈香属(ジンチョウゲ科のジンコウ属およびゴニスティルス属)全種はワシントン条約の希少品目第二種に指定されているとのことです。 

 日本では、『日本書紀』によると、推古天皇3年(595年)4月に淡路島に漂着した木片を火の中にくべたところ、よい香りがしたので、その木を朝廷に献上したところ重宝されたという記録があるようです。


 昨日の焼香では、この沈香を削ったものに、住職が持参された他のお香も混ぜて使われましたが、何となく何時もの焼香とは違って、落ち着いた香りに包まれていた様な気がしました。


 また、今晩の食卓には、昨日梅田のデパ地下で値下げされていたのを買ったソラマメを塩茹でしたものが並び、美味しくいただきました。(まさ) 


持参の沈香を彫刻刀で削られる住職

同上

ソラマメの塩茹で