老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

備中松山城と高梁市へ   その②  ~高梁市 美観地区と頼久寺~

2020年08月31日 19時15分24秒 | 旅行/色々な風景
 備中松山城から専用バスで観光センターに戻り、高梁市内の散策となりました。
この高梁市には見どころが多いのですが、今回のツアーは松山城が主目的のため、散策時間が限られており、観光センター近くの美観地区/頼久寺/武家屋敷などを回ることにしました。

 先ずは、観光センターの直ぐ近くにある紺屋川筋美観地区で、なまこ壁やふるいたたずまいが残る旧家や、よく手入れされている紺屋川沿いの景観を楽しみました。

 その後、隣接した頼久寺町にある頼久寺へ。
頼久寺は、臨済宗永源寺派の寺院で山号は天柱山です。

 その歴史は、1339年(暦応2年)に足利尊氏により備中国の安国寺として再興され、永正年間(1504年 - 1521年)、備中松山城城主、上野頼久が大檀越となり寺景を一新し、1521年(大永元年)頼久の逝去と共に、その2文字を加え寺号を安国頼久寺に改称したようです。

ということですが、この寺院を有名にしているのは、小堀遠州との関わりと彼の作によるという庭園です。即ち、(慶長5年)、関ヶ原の戦いで東軍についた功により小堀正次が備中国1万4千石に封じられましたが、1604年(慶長9年)に逝去したため子の政一(小堀遠州)が遺領を継ぎました。

 この頃の備中松山城は備中兵乱後で荒廃していたため、政一は頼久寺を仮の居館とし、1619年(元和5年)の移封までここで過ごし、その間にこの寺院の作庭をしたようです。
この庭園は、蓬莱式枯山水庭園といわれ、愛宕山を借景に白敷砂の中央に鶴島、後方に亀島の2つの低い築山状の島を置いて石を組み、書院左手の山畔に沿ってサツキの大刈込みで青海波を表現しています。

 ご存じのように、小堀遠州(本名:政一)は、後に近江国小室藩初代藩主や遠江守を経歴しましたが、むしろ文化人として有名で、茶道遠州流の祖ですし、また作事奉行として桂離宮、仙洞御所、二条城、名古屋城などの建築・造園にも才能を発揮した。大徳寺孤篷庵、南禅寺金地院などは、代表的な庭園ですが、この頼久寺は彼の初期の作品ということで非常に有名です。(まさ)

〈紺屋川筋美観地区〉

なまこ壁の商家

旧家

酒屋

紺屋川 ハヤが沢山いました

同上

沢山の石橋があり、その上には祠や灯篭があります

教会堂

〈頼久寺)

外観



本堂

本堂内

庭園

庭園

中庭

備中松山城と高梁市へ   その①  ~備中松山城~

2020年08月30日 19時57分03秒 | 旅行/色々な風景
 8月28日に予てから行きたかった、岡山県高梁市にある有名な山城の備中松山城と、高梁市内を巡るツアーに参加。

 この備中松山城は鎌倉時代の1240年にこの地の地頭に命じられた秋葉氏が臥牛山の大松山に砦を築いたのが始まりとされていて、その後城の縄張りが変化し、現在天守が残っている小松山に中心が移ってきたようですが、現存する天守は標高430mの所にあり、天守が残存する山城としては一番高い所にあるようです。

 畿内と山陽/山陰を結ぶ要衝地として、この城の城主は色々と替わりますが、この天守は象徴的な存在で、歴代の城主はこの城ではなく麓にある現在の高梁市内に住んでいたようです。また、現在の天守は1682年に時の城主であった水谷氏により改修されたもののようです。


 暑さが少しも収まる気配のない大阪を8時に出発し、中国道―山陽道―岡山道を経由し、賀陽インターからは山の中の一般道でしたが、この周囲の見事な段々畑では、早くも稲が黄金色に実っていて、稲刈りが間もなく始まりそうな気配でした。

 11時ごろに高梁市の観光センターに着き、松山城に行くために専用のバスに乗りかえ。
20分弱で、鞴(ふいご)峠というところに着き、ここからは山道を歩いて登ります。

 岡山の暑さも大阪同様に厳しく、一気に汗が吹き出し、厳しい登りの坂道や石段は相当に厳しかったです。
 最初は大阪では聞けないニイニイゼミ/ツクツクボウシ/ヒグラシなどの鳴き声を楽しむ余裕があったのですが、ツレアイの様子が段々とおかしくなり、休憩を度々入れたものの、ついに大手門跡が見え始めた所でダウン。

 道端にあったベンチに座らせたのですが、顔色も悪く目も虚ろで熱中症の症状で、“こりゃヤバイ”とベンチに横にならせ、持っていたアイスノンなどで冷やしたり、水分をタップリ取らせました。
また、ツアー参加の人が、手持ちの岩塩を口に含ませたりしてくれたお陰で徐々に回復。
30分もすると、顔色も戻り、弁当も食べられるほどになりなりました。

 救急車も呼べない山中で、どうなることやらとびっくりしましたが、本当に助かりました。
やはり山間部などに行く場合は、個人ではなく、できるだけツアーなどに参加する方が安心なこともよく判りました。


 ツレアイが回復してホッとしたものの、まだ無理をさせられる状態ではなく、暫くは風通しの良い日陰にあるベンチで休ませ、私単独で大急ぎで大手門から城内に入り、天守の見える場所まで行って写真だけを撮って慌てて引き返し。
お目当ての天守とその奥にある二重櫓に行けずに残念でしたが、ツレアイが無事回復し、他の人に迷惑を掛けずに歩いて降りてこれただけで充分としましょう。

 その後、集合時間まで十分な時間を確認してから、早めに坂道をゆっくりと下り、鞴(ふいご)峠のバス乗り場まに着きましたが、ここには小さな売店もあり冷たいアイスキャンデーを口にして、本当に生き返った気持ちで無事を実感しました。(まさ)


鞴峠から散策路に入ると、上り坂の連続

急な石段もあります

中太鼓丸跡の石垣

またもや急な石段の連続です

大手門跡。 ツレアイはこの近くでダウン

樟の大木

大手門より三の丸とその上にある厩曲輪(うまやぐるま)跡の石垣

大手門から三の丸への石段と土塀

土塀

二の丸への石段

本丸と天守

城碑

展望台から高梁市内を望む

天然アユが食卓に・・・ 

2020年08月29日 20時17分22秒 | 食べ物
 今朝一番に高知・四万十の友人からアユが、自宅で採れた白ゴーヤと共に届きました。

 今年はアユの生育期に大雨が続いて、アユの餌となる水苔が少なくて少し小ぶりということですが、見事なアユが約20匹も・・・。
しかも1匹づつ丁寧にパックされていて、本当に貴重品という所です。

 白ゴーヤは、自宅の畑の最後の収穫品ということで、これも少し小ぶりですが、鮮度は抜群。

 夜は、アドバイスの通り、アユは唐揚げで、ゴーヤは天ぷらで頂きました。
尚、天ぷらには偶々近くのスーパで入手した四万十産のセリとチリメン雑魚のかき揚げを付け足しましたが、正に夏の終わりという食卓になりました。

 アユについては、昔から夫々生まれ育った場所の近くの川で獲れたものが最上品だと思い込んでいて、アユを食するたびにお国自慢が始まります。
かって、私にとっては兵庫県の揖保川産のアユが最高級品だったのですが、最近では揖保川産のアユよりも四万十川産のアユを口に入ることが多くなり、四万十が第2の故郷になったような気がします。(まさ)


届いたアユと白ゴーヤ

アユは1匹づつ包装されています

白ゴーヤ

今晩の食卓

アユは唐揚げ

天ぷらは、白ゴーヤ、セリとジャコのかき揚げ

“Go toトラベル キャンペーン”の恩恵を受けました

2020年08月28日 21時25分52秒 | その他
 昨日、新聞社系列の旅行会社から書類が届き、8月2日に参加した奈良県天川村へのバスツアーが同キャンペーンの対象になったと言う連絡と、旅行参加費用の35%の返却通知が届きました。

 正直言ってこのツアーの申し込みはキャンペーンの始まり前の7月上旬でしたし、旅行参加時にもツアー会社の方からは何も連絡がなかったので、私としては
・申し込みがキャンペーンの開始前
・このツアーは日帰りでハイキングを主体としたツアーなので、訪問先への貢献も余りないし、参加費も少額(@9,000円)
・ツアー会社がそれ程大手ではない
などの理由でキャンペーン対象になっていないのだと勝手に解釈して納得していました。

 それだけに、今回の通知は全くの想定外で少し嬉しい気持と共に、気の毒という気持もあり複雑でした。

 この旅行会社の日帰りバスツアーには8月末から9月に掛けて、まだ3件ありますので、今後は精々行き先でのお土産品などの購入に使用させて頂きます。

 と思っていたら、本日帰宅後にTVで安倍総理の辞意表明を聞き、現実に引き戻されました。
個人としては、疾病の悪化については同情はするとしても、それで今までの総理大臣としての失政が無くなるわけではありません。

 安倍政権下で更に悪化した国家財政の状況や、コロナ対策での無駄の限りを尽くす政策の影響で国家財政が更に悪化することが確実な見通しを思い起こし、今後少しでもまともな政権が出てくれば、当然の政策として予想される危惧される年金引き下げや社会保障費の減額予想などに備えて、少しでも想定外に入ったお金は大事に取っておきます。(まさ)

もう初秋の風景

2020年08月27日 19時08分41秒 | 散歩中に見かけた風景
 まだまだ厳しい暑さが続いていて、すっかり外出自粛が身についていますが、足腰が鈍らないように時々は散歩にも出かけています。

 花も少なく、あまり変化はありませんが、最近見かけた風景をお届けします。

 この時期はヘクソカズラ(アカネ科)の小さな花が可愛いのですが、へクソ(屁糞)とは何とも因果な名前を付けられたものですが、ヤイトバナとかいう別名もあります。しかし、確かに臭いです。

 ベランダでは、秋の花のサルビア・スーパーパが可愛らしい花を付けていました。


 今日は午後に激しい夕立のような雨がありましたが、先程ベランダから見ると、まだ少し青い空に上弦の月が少し膨らんだお月さんがくっきりと見えていました。
 明日もまた暑そうです。(まさ)


団地内のカリン(バラ科)の実がすっかり大きくなっていました。

河川敷ではヤノネボンテンカ(アオイ科)が元気です

この時期、ヘクソカズラ(アカネ科)も主役です。

同上 アップ。 


ベランダのサルビア・スーパーパ

同上 アップ

月齢7のお月さん

同上 アップ