昨日、藤田邸跡公園を終えてから、すぐ前にある太閤園の庭園に立ち寄りました。
ここも、藤田邸跡公園と同じく藤田傳三郎男爵邸の跡ですが、贅と粋の限りを尽くして築造した東邸を前身とし、現在は藤田観光によって運営されている宴会場・結婚式場・レストランです。
特にその築山式回遊庭園は素晴らしく、大川から水を引き入れた川や池、一枚岩の石橋などをしつらえた風流なたたずまいで、庭園内には平安時代に創られたとされる大伽藍礎石や、小豆島や生駒山系から運ばせた自然の奇石、由緒ある石塔や石仏・燈籠などが数多く配され、見事な造形美と品格あふれるたたずまいを醸し出しています。
大阪の真ん中にあるにも拘わらず、非常に静かで、折々の美しさを描く季節のうつろいや、歴史的価値と自然美に溢れていますが、有難いことにこの庭園も無料で拝見できるので、私も年に2~3回は拝見させていただいています。
しかし、残念ながら先日の新聞で、昨年からのコロナ禍で太閤園の採算が思わしくなくて、今年の6月で売却されるという記事を目にしました。
後の運営がどうなるのか判りませんが、兎に角みられる間に見ておこうということで、今回立ち寄った次第です。
まだ本格的な春には少し間がありますが、早春の美しい庭園を愉しんできました。
この太閤園と藤田邸跡公園の間にある、藤田美術館は現在大規模改装中で来年4月からオープン予定と聞いておりますが(庭園部分は藤田邸跡公園と併合され、今年4月からオープンです)、藤田邸跡公園と太閤園庭園にご興味のある方は、なるべく早めに行かれた方が良いかと思います。(まさ)
太閤園の淀川邸。庭園の入口はこの左側なので、どなたかに声掛けしてから入られたら良いでしょう。
庭園入り口。 両側には大きな石の仁王像があります。
庭園内の園路横の小庭
園路
園路
池と石橋。大きな一枚岩の石橋で、向こうにOBPのクリスタルタワーが見えます
同上
ヒョウタン石
流れ
石仏群
同上。 手前に風神・雷神があります
苔庭
カンチョウジ(別名:ブバルディア、アカネ科)
同上
同上
同上
マガモのつがい
一番奥にある滝