老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

今更、その意味を聞きにくい言葉   その⑤  ほうれい線

2021年08月31日 19時29分15秒 | 面白い言葉や語源など

 (今日で8月も終わり、1年の3分の2が過ぎました。今日は久しぶりに言葉の話題です)

 よく聞く言葉で、「カラスの足跡」と同じく、特に高齢の女性には関心のある言葉だそうですが、私には興味がなかったのでその意味を知りませんでした。

 「ほうれい線」の漢字表記は、 法令線/豊麗線/豊齢線となるようですが(法令はともかくとして、「豊麗」「豊齢」という字は少しうれしい漢字ですね・・・)、男女を問わず、ヒトの鼻の両脇から唇の両端に伸びる2本の線を言うようです。

 医学関連分野(美容外科学も含む)の専門用語では鼻唇溝(びしんこう)と呼ばれるようですが、しわでは無く、頬の境界線ということです。


 このほうれい線を調べているときに、下記の二つの言葉も目にしましたので、記しておきます。 

◆ゴルゴライン(別名ミッドチークライン)
 ほうれい線の上部にできる目の下からほおを横切るたるみラインの事。メーラーファットという脂肪が加齢とともにたるみ、下に落ちてしまうことが原因で凹んできます。
漫画「ゴルゴ13」の 主人公にある目頭から頬部分にある黒いラインです。

◆マリオネットライン
 口の両端から顎まで走っているシワ。


 何れも、加齢とともに中年以降に目立ち始めるようですが、男性ではそれほど気にしている人は見かけません。(まさ)


ほうれい線とマリオネットライン(麻布皮ふ科クリニックHPより)


ゴルゴライン(アイメディッククリニックHPより)


初秋の河川敷の風景 (続) 

2021年08月30日 19時34分01秒 | 散歩中に見かけた風景

 ぶり返しの暑さが続いていますが、暑さの為かそれとも少し前の長雨の為か、野菜類特にレタスやキューリなどが高くて主夫しては大苦労ですが、何とか他の野菜でカバーすべく頑張っています。

 また、暑さにも拘わらず、時間をやり繰りしてツレアイを連れて大川や大川の河川敷に自転車で出かけています。

 暑い中でもけなげに咲いている花などを見かけると、ついパチリ。
最近の様子などをお知らせします。(まさ)


黄色のヒガンバナ

ネクタリン(?)の実も色づいていました

ソラナム・ランドネッティ(ナス科)

ワルナスビ(ナス科)

同上

モッコク(ツバキ科)の実

ヤブラン(ユリ科)紫の花

同上 白い花

同上


ルコウソウ(ヒルガオ科)

同上

シロツメグサとシジミチョウ。 どちらもすこしくたびれているようです

オステオスペルマム(それとも、ディモルフォセカ?)


自宅の仏前の花 河川敷で頂いてきた花もあります


福島原発 汚染水の海洋投棄

2021年08月29日 19時12分10秒 | 原発関係

 最近のマスコミ報道によれば、政府は福島第1原発敷地内のタンクに貯蔵中の汚染水を1㎞の海中トンネルを掘った上で、やはり2023年春から海洋投棄すべく準備を進めているようです。

 私としては、4月16日と18日のこのブログに書き込んだように、このような海上投棄を認める側には到底立てませんが、貯蔵能力などの問題でやむを得ずに海上投棄するというのなら、せめて下記の事柄が国際道義や国民を納得させるためにも絶対に必要だと思います。(一部、以前の書き込みと重複していますがご容赦下さい)

◆国際的な説明と理解を得る
 如何に希釈しての投棄といえども、日本における人為的な事故の結果として生じた(自然界に元から存在していたのではない)濾過回収が不可能な物質を、多くの生物を育み人類の共有資産ともいえる公海に投棄しようとしているわけですから、まず下記の点に関して、丁寧な立場説明と国際的な了解を求める行動を起こす。

(1)前首相がオリンピックを誘致するために「福島第1原発の事故は、コントロール下にある」と大見えを切った事が、そもそものウソだった訳ですから、まずこの点を国際社会に詫びて、“完全にコントロールできておらず、どうしても海上投棄をせざるを得ない汚染水があるので、海上投棄を了解してほしい” 

(2)この汚染水投棄の実施に当たっては、国際原子力機関(IAEA)などの承認と監視の下で、海洋環境の汚染に繋がらない基準までの処理と希釈を完全に行い、万一これが守れない場合は直ちに海上投棄を中止する。


◆国内的なけじめ
(1)福島第1原発の汚染水対策に対する今迄の経過を、もっと正確に判り易く説明すべきでしょう。
・ALPSで、完全な汚染物質の除去ができているのか? 出来ていないとすれば、その理由は?
・また、完全に除去されていないものは、今後の再処理では完全に除去できるのか?
(一般的には、トリチウム以外の放射性物質が完全に除去されているのは、貯蔵中の処理水の内で20%程度とか言われていますが・・・)
・莫大な費用を投じたといわれる建て屋周辺の凍土処理の効果は、どの程度なのか?
・国際的に海洋投棄が問題を引き起こすと懸念され、海上投棄できない場合の処理水の処分方法は?

(2)最も風評被害の影響を受けると思われる福島・東北・関東地区の漁業従事者や農業従事者への補償/支援方策の明示。
・更に大切なのは、いまだに避難生活を余儀なくされている住民の帰還計画と、帰還できない(或いは、しない)人たちへの補償/支援方策の明示。
最優先事項は、被害を受けている住民の安定した生活支援策であり、この問題をうやむやにした中での汚染水処理などをすべきではないでしょう。

(3)更に、汚染水だけでなく、今まで発生している汚染土壌/汚染物質の処分方法、今後原子炉解体やアルプスの使用に伴って増えてくる、高濃度汚染物質や放射性物質の処分/処理方法なども併せて提示。


◆汚染水の海上投棄に向けたシステム作り
(1)海上投棄しようとしている汚染水の最終品質と、今後の処理主体/監視体制の明確化。
 この点については、事故の当事者である東電の社内体質や体制には大きな疑問があるので、東電という組織に品質管理や処理などを担当させるべきではなく、政府や国際機関が容認する機関に当たらせるべきでしょう。
 そしてこの組織は、日本政府ではなくIAEAなどの国際組織の管理下に置き、近隣諸国や漁業関係者も含めた透明性あるものとすることが望ましいでしょう。

(2)どうしてもトリチウムが所定の濃度まで下がらない場合や、トリチウム以外の汚染/放射性物質が除去できない場合の処分方法/場所を事前に設定。

(3)敢えて言えば、投棄する処理水の安全性を証明するために、これらの処理水は国内で農産物などにも利用するとともに、福島以外の地域でも放出すること。
できれば、受益者負担の原則に基づき、東電の配電エリア(例えば東京湾とか・・・)全てで分担して処理水を受け持つべきだとも思います。


 こんなことを書き込むと、反日或いは非国民との罵りがあるかも知れませんが、大きな問題がある事項に対しては、関係者(国)の不安を少しでもなくすように、できるだけの心遣いをしておかねばならないでしょう。 


 それが、風評被害を少しでも和らげる道であるとともに、何よりも本当に「美しい国」を目指す国としての信義であり、正に国家の品位だと思います。(まさ)

 


映画「市民ケーン」

2021年08月28日 19時54分51秒 | その他

 先日ムヒカ氏の映画を取り上げましたが、序にもう一つ映画の話題です。

 最近は、ツレアイが寝るまでは自分自身の時間がないような状態で、色々な映画をビデオに入れて、ツレアイが寝てから酒を片手にゆっくりと観ることが多くなり、映画の面白さを再認識しています。

 先日は、アメリカ映画の『市民ケーン』(原題: Citizen Kane)を観ました。
「第3の男」で有名なオーソン・ウェルズの監督デビュー作で、この映画はウェルズが監督のほかにプロデュース・主演・共同脚本も務めた作品ということは知っていましたが、何と私が生まれた1941年の映画ということで、80年も前の映画として当然ながらモノクロでスタンダードサイズでした。

 恥ずかしながら、題名からして市民活動に立ち上がる人か何かのお話だろうと勝手に思っていたのですが、全く間違っていました。


 ストーリーは、
かつて37の新聞社と2つのラジオ局を傘下に収めた新聞王チャールズ・フォスター・ケーンが大邸宅ザナドゥ城にて、“バラのつぼみ(rose bud)”という謎の言葉を残して息を引き取りました。
ある会社が彼の生涯をまとめた映画を制作しようとし、製作者に「バラのつぼみ」という言葉にはきっと深い意味がある、それを突き止めケーンの人物像を探るようにと命じました。
ケーンに近かった5人の人物を順に訪ねながらケーンの歴史を紐解いていったが、結局誰も「バラのつぼみ」の意味を知らず、その意味は謎のままに終わってしまいました。
遺品が次々と無情に燃やされていくその中に、かつて幼きケーンが遊んでいた橇(そり)があった。誰も気にも留めないその橇には「ROSEBUD(バラのつぼみ)」のロゴマークがあった。
というものです。

 ストーリーの面白さもさることながら、パン・フォーカス、長回し、ローアングルなどの多彩な映像表現は80年も前の映画とはとても思えず、最近の作品といっても十分に通用する位で、引きずり込まれて観ていました。


 この映画は、上映後直ぐに評判になり第14回アカデミー賞では作品賞など9部門にノミネートされながら、脚本賞のみの受賞にとどまりましたが、年々評価は高まり、英国映画協会が10年ごとに選出するオールタイム・ベストテン(The Sight & Sound Poll of the Greatest Films of All Time)では5回連続で第1位に選ばれ、AFI選出の「アメリカ映画ベスト100」でも第1位にランキングされているなど、世界映画史上のベストワンとして高く評価されている映画ということですが、なるほどと納得できます。

 第14回アカデミー賞で1部門だけの受賞しかできなかった背景としては、この映画の主人公チャールズ・フォスター・ケーが、アメリカの新聞王でアメリカの メディア・コングロマリット、ハースト・コーポレーションの創業者であるウィリアム・ランドルフ・ハースト(1863~1951年)をモデルにしていたということで、ハースト・コーポレーションから種々の圧力があったからだそうです。


 また、この面白い映画を見た後で改めて考えたのは、私が当初に漠然と考えていた「市民ケーン」という日本語の題名から描いていた映画のイメージと、実際のストーリーの違いについてでした。
 私にすれば「市民ケーン」ではなく「アメリカ人ケーン」という題名の方がピッタリくるような内容でした。

 確かに原題の「Citizen Kane」の直訳は辞書的には「市民ケーン」で良いのでしょうが、問題は西欧人が持つ「Citizen」という言葉のニュアンスと、我々が「市民」という言葉に感じるニュアンスに違いがあるからでしょう。

 Citizenという言葉は、西欧人が長い歴史を経て辿り着いた、国や社会を構成するのがCitizenだという概念の言葉でしょうが、日本語の市民というのは何か「お上、或いは為政者」に対する「下々、或いは住民」的な感じでしかないことに拠る感覚の違いなのではないでしょうか?(まさ)


初秋の河川敷の風景 

2021年08月27日 19時06分54秒 | 散歩中に見かけた風景

 季節外れの長雨がやっと終わったと思ったら、また猛烈な暑さに逆戻り、高齢者には大変ですが、しばらく遠ざかっていた河川敷の変化が気になり、暑さの中を出かけてきました。

 コスモス畑では今年はキバナコスモスが主役になっていましたが、近くの芝生地はタマスダレ満開で、早くもヒガンバナも見受けられました。

 更にワンドに近い所ではメリケンムグラ(アカネ科)やマメ科のメドハギやクサネムの花が咲き始めていました。

 空は真夏の積乱雲だけでなく、高い所ではスジ雲など秋の雲も見られ、正に夏秋の混在という感じです。(まさ)

 


コスモス。 後ろは毛馬の大洗堰

同上。 こちらは阪急電車の高架下

同上。 ヒガンバナとタマスダレも一緒です

ヒガンバナ

タマスダレ

同上

黄色のゼフィランサスもありました


メリケンムグラ

同上

メドハギ

クサネム。 今年は急激に繁殖地が増えたように思えます

同上


空の様子。積乱雲と秋の雲

高層の秋の雲

同上