今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

バーニング・ワイヤー

2020年04月19日 | 「本」のひきだし

ブクログより


リンカーン・ライムシリーズ9作目になるらしい。
1作目から読んでいこうと思っていたが、途中で分からなくなりもうどんな順番でもいいや、というわけで本作。

地球の日をまじかに控えた4月のある日、マンハッタン内の変電所で巨大なアークフラッシュ(電気により爆発)が発生。市バスの乗客ら複数の死傷者が出た。
何者かが変電所に細工をし、電力会社のシステムに侵入して、故意に起こした事故だった。
それから届く脅迫状とともにエスカレートしていく電気事故、犯人は?目的は?

リンカーン・ライム率いる捜査チームとの攻防戦が繰り広げられる。
今回の事件の相手は「電気」。もちろん後ろで操るものがいるわけだが、目に見えない、スピードは時速1100万キロ。そして人間の生活するところいたるところに存在する恐るべき相手だ。
読み進めていくにつれ、電気について知れば知るほど電気の恐ろしさを再認識させられる。

人間の心臓を止めるにはたった100ミリアンペア、ヘアドライヤーの消費電力の百分の一の電気で足りるという具体的な事実を聞かされると、普段当たり前のように身の回りにある電気が恐ろしくなってくる。
今回は事件の展開より電気の恐ろしさを再認識しただけ・・・ということはないのだけれど。
件の宿敵ウオッチメイカーにも進展があるし、ライムに関する進展もあるし、今後も目は離せない。


バーニング・ワイヤー  /  ジェフリー・ディーヴァー


2016/8

《本日の暦》
二十四節気・・・穀雨(地上にあるたくさんの穀物に天からの贈り物である雨がしっとりと降り注ぐころ)
七十二候・・・・葭始生(あしはじめてしょうず)

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