演劇版『憲法くん』。
いつもながら、小林巨和さんの衣裳プランには心から感心し、助けられている。
この、「死刑」にまつわる憲法対決の場面、鴨川てんし、吉村直の対決は、赤と青の色分けで表現されている。羽織っているのは燕尾服である。セコンドの円城寺あや、鬼頭典子も、バンダナ(鉢巻き)と手袋はその色である。
憲法第三十一条が吉村直、憲法第三十六条が鴨川てんしである。レフェリーは杉山英之。(撮影・姫田蘭)
憲法第十三条は花美えりぃ。憲法第十八条が町田敬介。憲法学者・木村草太氏の論考から引いた憲法第十九条が西村淳子。
憲法の擬人化が、各条項ごとに分裂し、複数形になるのである。
この野心作を支えているのが巨和さんである。数年前、読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した『ジャージー・ボーイズ』も、彼女が担当している。
とにかく『憲法くん』、走り続けています。
8日まで、座高円寺。
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伊丹、岡山、名古屋でも公演します。
[ 伊 丹 ]12月13日(金)〜15日(日)AI・HALL