林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

Tokyo Midtown うろうろ

2007-04-10 | 風に吹かれて

 21-21DESIGN SIGHT

 昨夜の豪雨で野良仕事が出来ない。華のお江戸の「Tokyo Midtown」を見物。

 やっとの思いで東京メトロの乃木坂駅に着いた。
ミッドタウンへの案内標識が無い。
いや、あるようだ。なんじゃこりゃ。全部ABCだ。

 ミッドタウンに入って空いている歩道を歩いていたら、警備員が走ってきて、ここへ来ちゃダメッ。
むっとして理由を聞いたら、ここは居住区に向かう道だ、と。
だったら、門なり垣根なり、制止看板立てりゃいいじゃないかい。ABCで。

洒落た看板あり。
またABC。日本語は目を凝らさないと見えない。双眼鏡が必要なタウンだな。

 安藤忠雄設計の「21-21DESIGN SIGHT」はなかなか良い。
これ見よがしではなく、恥ずかしそうに、地面に潜り込んだ展示館だ。
辺りのゆったりした起伏のある土地や芝生や植栽に、ナイフのような屋根が良く似合う。
建物内部のコンクリート打ちっぱなしは大した職人の技術で、脱帽。
尿瓶を二つに割ったような立ち便器と、ステンレス製の狭い手洗い場所は、小さ過ぎてきっと汚されるぞ。

 「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」展。
建築模型が大好きなので、ちょっと立ち去り難かった。
ただ、先生の楽屋裏を展示して面白いが、あれっぽっちで1000円は高いな。

 六本木ヒルズに較べればずっとマシだが、ミッドタウンも実は何が何だか、ここがどこだか、どうも良く分からない。
店舗区域を「ガレリア」と言うらしい。
ま、何とでも言うがいい。どうせ欲しいものなんか、な~んにも無い。

 それにしても、あんなに贅沢な内装に、あれしかない商品で、売り上げはどれほどあるのか。店員はボランティアか。
3年後、何店舗残っているか、記録しておきたいところだが、店名はABCで分からん。
羊羹の「虎屋」は意表を突いて面白い店構えだった。
ガレリアのトイレ、なかなか良い。

 「サントリー美術館」は休館日。
休館の癖に、着流しのへなへな男など「関係者」は入れている。不愉快である。普通美術館の休館日は月曜だろうが。
 「日本を祝う」などと、奇妙な特別展をやっているそうだが、どうせありあわせの館蔵品に屁理屈つけて、高いカネを取るのだろう。
見てやるもんか。見たくてもホリデープアは入れてくれないや。

 ABCレストランはどこも行列である。
ああいう薄暗い不衛生な食堂に行列するのは、日頃ロクでもないものしか食っていない埼玉県のババア連中だろう、と都知事のマネの憎まれ口。
 やっと探した弁当売り場「十五夜米八」で豪華弁当1155円を買い、隣の檜町公園のベンチで昼食。美味。
そういう洒落た人が大勢いる。
 弁当販売車が2台停まっているが、品書きは全部カタカナで意味分からん。
のどが渇いたが買えない。六本木界隈は水筒を持参すること。

 檜町公園は元は毛利藩下屋敷跡。全く新しい日本式回遊庭園にした。
広々として、気持ちの良い庭園である。
「芝生立入禁止」は日本語で書いてあった。これって、人種差別ではないかい。

  左TM 右新美
  ナイフ
  見えない
  造花
  室内干し
  出来立て
  立入り禁止
  利き酒
 
 「新国立美術館」。ここも休館日。クソッ。
石をぶつけてやろうと思ったが、石ころ一つ無く、あって投げても届かない距離。
あのうねうね膨らむガラスは、一体どのように拭き掃除をするのか。
亜熱帯の東京では水道光熱費が嵩むし。
黒川落選候補、弁償しろ。

  ガラス城

 大江戸線の六本木駅から西武線の練馬に。
駅の「西友」は正しいスーパーだ。


何がダビンチオルセーだ

2007-04-09 | 風に吹かれて

 

 東京国際フォーラムは何故あんなに暗いのか。古墳の石室のようだ。
その中でも一際暗いレストランに入ってしまった。
特製二段重弁当早い者勝ちに釣られて。

 濃い鼠色と朱と白に纏めた店内は掃除不要。コップ磨き不要。メニューは読めない。段差が多く足下注意。
まぁ我が家より美味かったのは、値段からみて当たり前。
ごゆっくり、と口では言うが、ガンガンと急き立てるBGMに追い出されて、上野公園へ。

 公園は薄汚れた桜並木の下で意地の宴会、宴会、宴会。
ダンボールハウスは一軒も無くなったのに、街の紳士たちはキリスト教の有難いお話をいつもの人数で拝聴していた。他人事ながらお住まいが気になる。

 東博「ダ・ヴィンチ展」。一般1500円。長い行列作らせて、ところてん式に追い出す展覧会なのに高過ぎる。
切符売り場のでは、招待券、割引券が矢鱈に多い。定価で拝観するのが馬鹿馬鹿しくなって、止めた。
商売としてジャパネットタカタの方が公正である。

 高嶺者割引がある東京都美術館は「オルセー美術館展」。割引で800円は慎太郎知事、偉い。
横幅一杯の行列が約100メートル。
どうせ何度も見た名画のどさ廻り展。頭越しにまた見るのは馬鹿馬鹿しいので、止めた。

 国立科学博物館は客引きが凄い。あれは歩合制なのか、声を嗄らして公園内で客引きをしている。
1300円は高いが、うら若い客引きさんに同情して「花展」へ。
実につまらない。TVの子ども科学番組の方がずっと良い。
ここは常設展の方がずっと見応えがある。
 並んで入った360度映像館。
子どもも騙せないだろう。めまぐるしく動き回るカメラと、鼓膜が破れそうな音量で脅かすだけの下らない代物だ。8分で終わって助かった。所沢の航空発祥記念館を見習うべし。


花見の宴

2007-04-08 | お節介

 

下刈作業は1時間で切り上げて、花見の宴会になった。
女性会員たちが下界の自宅で手料理を作って、山の上まで運んでくれた。
全員で約30人。平均年齢は言わぬが花。

自慢の手料理はそれぞれなかなかの美味さ。散る花びらと一緒に食べるのは乙なもの。
牡丹鍋は始めての経験。旨い旨い。猪たち、怒って出てこなけりゃいいが。
ブルーシートの上で胡坐をかくのは辛く、あまり食えぬ。

忘年会の時だけ参加する紳士。
予告の爆弾発言とは市議選出馬のことだった。いやはや。
団地やこの会に如何に役に立ったか、これから立つか、皆によいしょされて大いに語る。

この市議候補の税金の使い方に対するお考えは、反対だね。
日和田山の整備工事については、全く的外れ。
こういうセンセばかりだから、何時までたっても無駄遣いは無くならん。住民も住民だが。
市議候補は大分遅れて来て、定石どおりに早帰り。

ちょっと酔いが回った。まぁ、どうでもいいや。
79歳の艦長さんの音頭で唱歌合唱。

     春が来た春が来た どこに来た
     山に来た 里に来た 野にも来た

     花が来た花が来た どこに来た
     山に来た 里に来た 野にも来た

     鳥が来た鳥が来た どこに来た
     山に来た 里に来た 野にも来た

2番3番があるとは、知らなかった。


皇居半周

2007-04-08 | 風に吹かれて

 

 地下鉄九段下駅から半蔵門、桜田門、二重橋前、楠公銅像広場、東京国際フォーラムと歩いて、有楽町駅まで歩いた。
皇居を半周以上歩いたことになる。

 

 千鳥ケ淵の遊歩道の隣の森の奥で、春のうら~らの隅田川を合唱している。
何事か、と森に入ったら「東京葵ライオンズクラブ」が「第35回戦没者追悼慰霊式典」を開催中だった。
たまたま献歌の時間で、「花」、「千の風になって」を聞いた。
 続いて「海ゆかば」。
この歌は滅多に聴けない名曲である。大友家持の長詩の一部分に信時潔が曲を付けた。作られ歌われた経緯から、今では殆ど知られてない。
過去は過去として、もっと歌われていい荘厳な歌だと思う。

    海ゆかば 水漬く屍
    山ゆかば 草むす屍
    大君の 辺にこそ死なめ
    かへりみはせず

 この「千鳥ケ淵戦没者墓苑」も、何故か無視されている。至近距離にある靖国神社に参拝するなら、ここも併せて参拝すべき場所だ。
特に政治家の先生方はここを忘れちゃいませんか?

 歌は、消防庁音楽隊の伴奏が加わり、「故郷」の全員合唱となった。
思わず目頭が熱くなり、遠くから黙祷。

 
 
 
 
 

 半蔵門から桜田門、皇居前広場は東京で最も広く、美しい風景である。
二重橋前まで行ったのは実に50年ぶりである。
華麗な明治生命館、重厚な第一生命、帝劇、商工会議所ビルは屋上の高さが揃って整然と並んでいる。
その他は、てんでに空を目指し、皇居前広場の景観が雑然としてしまった。
広場の黒松はよく手入れされ、お濠の水は澄んで、昔よりずっと良くなった。
戦没者墓苑と較べて、嘘のように明るい景色だった。

 


百花繚乱

2007-04-07 | 色めがね

 
                    土田麦僊「大原女」 4曲1双屏風

 山種美術館へ「花ひらく春」展を観に行った。
書家先生から招待券を頂いたのし、千鳥が淵の桜が間に合うかもと欲張ったのである。
お濠の向こう側の土手の桜は咲き誇っているが、歩道側は花びらが散って少しみじめ。

 代わりに山種美術館は花盛りだった。
全て日本画で、花に因んだ作品ばかり集めた。
土田麦僊の「大原女」、荒木十畝の「華陰鳥語」、伊東深水の「吉野太夫」などはくっきりと美しい。
小野竹喬の「春野」、奥村土牛の「吉野」は夢のような日本の風景画だった。

  
    荒木十畝「華陰鳥語」              伊東深水「吉野太夫」

 山種美術館は優れた収蔵品が多いが、どこか貫禄が無い。
堂々たるビルに入っているが、家主の施設の方が広くて立派で、美術館の陰が薄い。
今回の展覧会の題名を正式に書けば、「桜さくらサクラ・2007-花ひらく春-」。
オチャラケバラエティTV番組のように安っぽい。

 次回予告は「開館40周年記念・山種コレクション名品選」。
前期、後期と分けて4月21日から7月16日まで。
これは期待出来そうだ。


成年後見制度

2007-04-07 | 知ったかぶり

 

 「成年後見制度」を母に適用してもらうつもりだったが、結局間に合わなかった。
きょうだい一同不勉強で、こういう制度に気付かなかったのである。

 お互い元気なうちに、心積もりをしておかなければならない。

 朝日新聞に「成年後見制度」を解説する記事が出た。
森男は、既に後見人が必要のようだ。
下手に要約せずに、そのまんま「林住記」に載せてしまおう。
(ちょっと足元よろけて、済みませんね。)

 お宅のお子さまの出来が悪い場合も、この制度を利用すれば。
と、余計なお世話。


清雲寺

2007-04-06 | 風に吹かれて

 

 午後、枝垂れ桜の清雲寺へ行った。
秩父は寒いはずだ。
武甲山や周りの高い山には雪が積もっている。

 

 樹齢600年、埼玉県で一番大きい江戸彼岸桜ほか、見事な枝垂れ桜の競演である。
境内はずらりと売店が並び、爺さん婆さんで賑わっていた。
売店に囲まれて観光協会(?)のブルーシートが敷かれ、まるで災害対策本部。
巾着田ほど荒れてはいないけれど、そろそろ対策が必要な時期になっている。

 

 清雲寺では、どう工夫しても爺さん婆さんが入ってしまう。ヤだねぇ、ったく。
早く慣れておこう、と墓地にまで溢れている。
で、旧荒川村観光協会に頼んで、早朝と夜間に写真を撮影させました。6枚300円。
別の写真をもっと見たければ、「奥秩父荒川観光ガイド」をポチッとどうぞ。

 

 歩いて札所29番長泉院。
ここにも大きな枝垂れ桜があるが、何故か花は少なかった。
 巨大な浦山ダムを右に見て、秩父鉄道の浦山口駅まで歩いた。
この辺りは地形が複雑。水彩画向きの場所が沢山ある。
よく眺めていると風邪を引きそうなので、急いで歩いた。

 もう少し後の季節に、芭蕉翁(若くても)がこの地を歩いたみたい。

   草臥れて 宿の見頃の 藤の花 


ピン札

2007-04-06 | 知ったかぶり

  ターバン・野口

 「まるひろ」でも、タバスコで洗わないと西武の券売機が弾いてしまうほど汚れた釣銭を寄越す時代である。
 そこへゆくと、みずほ銀子さんは、時々ピン札をATMから掃き出してくれる。

 毎月、遊んで暮らすために万札を百数十枚引き出すが、根がせこいからくしゃくしゃの万札から捨てている。
一方ピン札はご祝儀に使おうと大切に仕舞っておく。
 だが、祝い事なぞまるで無い今日この頃、畳の下に30枚も溜まってしまった。
先月は「天せいろ1200円」なぞという贅沢をしたので、皺の寄った万札が足りなくなり、ピン札を一般会計に繰り入れて事なきを得た。

 同じ万札ならピン札が好きである。これは千円札でも同じことである。

     ピエロ・野口

 世の中には奇特な人がいる。千円札をあれこれ折り畳んで楽しんでいる。
野口英世博士にターバンやソンブレロを冠らせてしまう、というお方である。
わざわざ「ターバン野口の世界」というブログでこのお遊びを紹介し、本まで出している!

 こういうお人、大好きですね。尊敬する。
でも、はまると危険だ。
もともと皺の多い千円札は更に皺が増え、紙飛行機になって、飛んでいってしまうからだ。
特別会計が破綻するからだ。 


長屋門でお昼

2007-04-05 | 高麗便り

  本堂。三春滝桜。

 妃殿下から何度も電話があって、お寺へ行った。
3年前に庭から移植した都忘れを、造園工事で移植したから見てくれ、と。
ダメになったらまた苗を作ればいい、と思っていたが、そうだ、桜が咲いている。
用事があって行くのだから拝観料は無料だ、と思い直してお寺へ行った。

 山門前の彼岸桜は既に散って、いまはあちこちに植えた若い枝垂れ桜が満開近い。
方丈さんは造園と普請が大好き。またまた大工事で職人が大勢働いている。
この先どうなるんだろう。方丈さんの完全癖は止まらない。
工事を見ながらイライラしているようだが、元気の素でもあるな。

 妃殿下が移植してくれた都忘れは、いままでの日陰から、かんかん照りの場所へ。
ちょっと拙いが、折角の好意だ。ダメになったら、また新しい苗を持って行けばいいや。ついでに立派になった境内を見物できる。

 高麗山人さんが奥の檜林で枝打ちをしていた。
華奢な身体で力持ちの山人さんの山仕事は、極めて丁寧。
薄暗かった檜林がすっかり明るくなっていた。

 天気が良いので昼飯は庭でしたいところだが、ここでは厳禁。
長屋門の一角の小部屋で、山人さん、妃殿下と3人で、バカ話をしながら昼飯にした。
高麗話しの仕入先の一つである。

  朝鮮式東屋。
  左、日和田山。右、高指山。

 関連記事⇒8/15「がんばれ妃殿下」・8/19「電話」。


邪魔な街路樹

2007-04-05 | 高麗便り

東京の青山通り(国道246号線)では、地元、青山学院大学、国が協同で景観を改良する。
目的は「歩き易く、世界に誇れる美しい街路にする」ことである。
建物の色や雑多な広告の自主規制、清掃の励行、歩道の張替え、街灯の変更など。
広範囲な景観改良を計画している。

街路樹の植え替え計画もある。
現在の潅木、プラタナス、青桐など雑多な街路樹を撤去。
代わりにけやき(欅)を10m間隔で340本植えるそうだ。

こういう動きが出てくるのは大歓迎だが、街路樹については反対だ。
表参道の欅並木に憧れて欅を選んだようだけれど、表参道の欅をよく見たのかね。
欅は小枝が殆ど無く、やっと生きている状態だ。

欅は公害に弱く、枝を広げる。日照も必要。
高層ビルが並び、あんな狭い歩道には適していない。

  メタセコイア

この計画に対し、造園学科教授が欅の代りを提案。
成長が早く、自然に円錐形になり、紅葉や冬の裸木が美しい、メタセコイアを。

  くすのき

また、日本鱗翅学会会員「緑花文化の知識」1級認定の方は、猛暑の東京には楠が良い。

メタセコイアは巨木になる。
楠は常緑の枝葉が横に広がり、冬は日照を妨げ鬱陶しい。

両方とも本来は樹高が高い木だ。いずれ邪魔者扱いなるはずだ。
学会会員さんが提案しているように、専門家の意見を聞いて樹種を再考した方がいい。

  染井吉野ニセアカシア

わが団地の土手の染井吉野が大きく育ち、満開になった。
桜の前の、痛々しいほど枝を詰めたニセアカシアの街路樹が、今では邪魔。

この木は生長が早く値段が安いので、殺風景な造成地に開発業者が植えつけた。
20年も経つと、根が舗装を持ち上げ、枝を広げ、狭い歩道は傘をさしては歩けなくなる。
落葉の季節には掃除が大変。(掃除なんかしないお宅が多いけどね)

市は管理費が足りない。車の邪魔なら、ご希望があれば伐採する、と提案した。
しかし、何が何でも街路樹派から猛反発を食らって、立往生だ。

住民税や都市計画税をしっかり徴収していながら、管理費が足りないもないものだ。
職務を全うしない担当者たちをクビにすれば、費用くらいは楽に捻出できる。

ニセアカシアや唐楓や桜などを植えないように、市は開発業者を指導すればよかったのだ。
もう必要が「あまり」無くなった場所の街路樹は伐採する。
「どうしても」必要な場所の街路樹は、十分に手入れをし、小さく見事な街路樹にすればいい。

あちこちにある小公園の樹木についても、同じ状況です。

参考記事。朝日新聞9/18「街路樹伐採」・10/16「先送り」。


花よりほかに

2007-04-04 | 高麗便り

 

 西武団地内の緑道を歩いて、「丘の上公園」の麓に到着。
花曇り、花冷え。
急な坂を登ると、身体が温まってくる。
ここの桜は山桜と大島桜なので、淡い華やかさである。
まだ蕾の多い桜の木もある。
午後に予想される花散らしの雨も、ここでは問題なし。
広い公園に、花見の客は2、3人。

 もろともに あはれと思へ 山桜 
        花よりほかに 知る人もなし    前大僧正行尊

 

 
 
 
 


暗い微笑

2007-04-04 | 床屋放談

 飯能市竹寺「牛頭明王」像。

 知事さんたちが新入職員を前に、非常識な発言をしている。

 宮崎県は一言で済ませたら、アメリカの政治家の軽口のように、却って洒落た発言だった。ま、この知事はあまり問題にしたくない。タミフル飲んでいたんだから。
 愛知県は、真実を言ったのだが、目出度い席で言うことではない。

 わが埼玉県上田知事閣下は常軌を逸している。長い録音を聞いたが、ウッカリ言ったことではなく、確信している模様だ。
宮崎をマスコミは専ら話題にしているが、埼玉の方が問題である。
埼玉県知事は、

 「平和を守るために、自衛隊は人殺しの訓練をしている。
 だから褒め称えなければならない」、と。

また、発言を指摘されて、

 「殺人は不適切だった。殺傷と言えば良かった」、と。

いやはや、だね。
自衛隊にとっては贔屓の引き倒し、迷惑千万な発言だろう。

 この知事については、以前からギモンに思っていた。
環境税の導入について、原則は賛成だった。だが森林行政に携わる職員の不適切と思う行為を指摘して、反対意見を出した。
それに対して、立派な原則論を回答した上に、「品位を疑う」と書かれてしまった。
次の選挙では貴方を支持しないよ、という文言がアタマに来たらしい。

 政治家である以上、批判や時によっては罵倒はアタリマエだろうに、偏狭な知事閣下である。
民主党に推されて県知事になったのに、現都知事閣下を応援して、民主党の顰蹙を買った。そのくせ、現神奈川県知事の応援だ。
 共産党は野党ではなく邪党だ、とも発言して撤回しない。

 以前、マニフェストの進捗状況を早稲田大学の学生たちが採点して、他県に較べ最低得点になったら、ムクレてしまった。
いつも、よいしょされてないとご機嫌が悪いらしい。
知事閣下こそ品位を疑いますね。

 知事閣下は、尻尾を振るセンセイたちと握手している写真が、矢鱈に多い。
写真は全て、暗い目をして微笑んでいる。
100近い森男には人相見が出来る。
知事閣下は腹黒い不気味な何かを何時も考えている。
この知事閣下が何期もやると、県庁が危ない。
クワバラ、クワバラ。

飯能市の「竹寺」は山奥にあるので、神仏分離令を免れた珍しい寺院。
「牛頭明王」は疫難消除・除災招福・出世開運のご利益あり。
知事閣下、中身も見習って下さいよ。


絵を持ち帰る

2007-04-03 | 林住期

 梅咲く顔振峠

 「小島喜八郎絵画展」が終わり、絵を引き取ってきた

欲しい作品は沢山あるが、既にある大量の骨董品を売りに出さないと......。
それで、特別な許可を頂いて写真を撮ってきた。
腕は悪く、デジカメはバカチョン、照明は不適切....。良く撮れるはずが無い。
しっかり見て、覚えておけばいいのだが.....。goo の画像ホルダに仕舞って置こう。
 先生、持ち主になった方々、ごめんなさいね。

 新緑の季節
 鹿台橋への坂道
 角にある桐の木
 名郷風景・大持山を望む
 新緑に包まれた名栗の流れ
 春の堀
 新緑の流れ


振込め電話

2007-04-03 | 知ったかぶり

 振込め詐欺氏からの電話を待ち焦がれている。
どうしてうちだけ無いんだろう、と僻んでいる。

  示談金100万?
  それっぽっちでいいのかい?とりあえず200万振込もう。
  振込み番号メモするから、ちょっと待って......、(と5分以上ほったらかす)。
  振込先はわかった。直ぐ行く。最寄の金融機関は徒歩3日かかるよ。
  あっ、今、本人が帰って来た。

 友人に話したら、こういうの拙いんだそうだ。こっちのヒミツ、把握されるそうだ。
詐欺氏を怒らせると、ヤバイんだそうだ。

  緊急事態発生!台所で天麩羅火災!

で、ガチャン、がいちばん良いんだそうだ。
つまり、君子危うきに近寄らず。

 森男は振込め詐欺氏をさんざん弄んでやろう、と手ぐすね引いていた。
そうしたら、どうも、まんまと騙されそうだった。
以下、「振込め詐欺、騙され易さ度点検表」。

 3/26朝日新聞から。          
                 西田公昭著「まさか自分が......そんな人ほど騙される」日本文芸社刊880円から▲                                                 


県議候補 棚卸し

2007-04-02 | 高麗便り

 ひとりしずか。

 多峰主山にまで響いてくる大音量の演説。
おやっ?ちょっと内容が良い。

 この町からは、県議候補が3人、名乗りを上げた。
2人は実質的には半年以上も前から選挙運動をやっていた。1人は突然の立候補。
狭い町なので、顔を知っていて、手を振られたり握手されたら、照れくさくって敵わないので迂闊に町を歩けない。

 3人の言い分はちらしを読む限り殆ど同じ。市議選の事前運動と重なって、誰が誰やら分からなくなった。

 県議候補の一人は、知事や市長とお友達。握手握手握手のお写真の連打。
流行の熟語を全て、いち早く「政策」に取り入れて、栄養剤より胃腸薬が必要。
マメなお人柄で、神出鬼没。ちょこまかと儲けているらしく、街宣車のご訪問は何回も。かっての中央政界の牛若丸に似て、ダイジョーブ?御身体にもっと気をつけて下さい。
知事閣下に頼んで、巾着田に水生植物園や物産館を作らないで下さい。
市内ではいち早く始めたHPやブログ、もっと書き換えて下さい。

 もう一人は、市内の道路は全部この方が作って下さった由。今後も町中に道路網を張り巡らす勢い。
でも、在職中、山奥の知人宅に役人大勢引き連れて、生活道路の建設を約束したのに何も出来ない。
「日高の角栄」(これ、地元では褒め言葉です、念の為)、として支持者が多い。
浪人中は、祭礼を巡回して寄進寄進寄進。近寄ると魅力的なお方ではある。
ポスター写真、実行力ありそう。ただ、ありゃ明らかにカツラだ。「ハゲてもいいかな」の中村堅太郎さんに見られたら、叱られそう。

 突然立った演説中の一人は準備不足。
普段書いている文章は難しいが、演説は平易。分かり易く、全く同感である。
都市計画税・市民税・県民税の使い方が不明朗、不適切、と。
当市には都市計画が無く(えっ、まさか?)、当ても無く規制緩和したので、住環境・自然環境・歴史的景観が著しく悪化して、住民の持つ不動産価値を下げている、と。
仲間内で勝手不適切に税金を浪費している、とも。

 森男と同意見なのに驚いたが、駅前で握手握手握手と握手しなければ、無理。
原住民は始めから相手にしないし、新住民は投票に行かないので、当選は「?」。

 勝てない人に投票するのも疲れる。
いっそのこと、減点投票制度を作ってくれれば、投票するのが楽しみになるのだが.....。

 道路候補の選挙カーが大音量で「頑張ってます、頑張ってます」、とやって来た。
勝手に頑張られてもねぇ。もちょっと、静かにして下さいよ。

 庭のひとりしずか(一人静)の花が咲き始めた。