朝日新聞が読者から集めた「美しい季節の日本語」(10月6日朝刊土曜版)を、一番人気から順に並べると、
夕凪
新緑
木枯らし
花冷え
夕立
朧月夜
春一番
夜長
麦秋
春霞
以下、氷雨、花曇り、薫風、鰯雲、遠雷、野分き、雪明り、淡雪、小春、立秋、となっている。
ふむふむ、なるほど。「美しい」という点では概ね賛成します。
だが「好き嫌い」でいうといささか異論がある。
新聞記事にも書いてあるとおり、「夕凪」が一番とは如何なものか。確かに字面や響きはいい。でも逗子鎌倉海岸でアルバイトをしたことがあるので「夕凪」の不快さは体が覚えている。体験ではむしろ「朝凪」のほうが心地よかった。
「朧月夜」が入るなら「桜吹雪」や「花筏」が何故落ちたのか。
「新緑」は悪くはないが底が浅く、青葉若葉を渡る爽やかな風「青嵐(せいらん)」をお忘れじゃぁござんせんか。
「遠雷」、「夕立」、加えれば「雲の峰」.......。う~ん、酷暑だったこの夏は、今はまだ思い出したくもないな。
「立秋」は毎年実感が無く、暦の上だけの記号になってしまった。一方、実際は寒くても「立春」はまだ生きている。
「鰯雲」を「鯖雲」とも言う人がおられるが、食うならともかく、読み書きには「鰯」の方が好きだ。
「小春」には「日和」を付けて「小春日和」にして欲しかった。山口百恵さんのママが、コホンと咳をした頃だ。
「木枯らし」は寒々としていかにも淋しく切なく、響きのほかは御免蒙りたいのに、「時雨」なら許せるのは何故だろう。
丁度いまなら「冬構え」がぴったりだ。
厳しい冬でも「冬篭り」、「細雪」、「雪明り」にはほのぼのとした暖かさを感じる。
頭を叩けば、美しい日本語はまだ出てくるようだ。
普段はあまり使わなくなった美しい「季節の言葉」を、思い出してみた秋の夕暮れでありました。
・・ 心無き身にもあはれは知られけり 芒立つ野に秋の夕暮れ ・・
........ 森生
121019
美しい日本語は沢山ありますね。
以前、少しだけ俳句をやっておりましたが、美しい季語に憧れました。でもなかなか思うようにはいきませんでした。
わたしは、「万緑」と言う季語に惹かれます。
「花筏」「晩夏」もステキですよね。
あんなに苦しめられた残暑
「晩夏」で締めくくると なにやら奥床しくも懐かしくなりますね
あっという間に「晩秋」 そして「立冬」
ブログを書いてるじじぃは 追いかけられているようです
そろそろ休もうか........