某大手銀行に勤めているという彼は、短髪長身のいかにも体育会系といった雰囲気の新入社員だった。そんな彼が、初めて参加した忘年会での出来事。場も盛り上がってきた頃、おもむろに先輩がズボンとパンツを脱ぎ捨てた。そしてビールジョッキに男性のシンボルを突っ込み、掻き回したあげくに新入社員に一気のみを強要してきたという。
どうやらその部署では新人に対する恒例の通過儀礼であったようだ。
「いや、もちろん飲んださ」という新入社員くんの言葉に、思わず絶句する友人。車内には何とも言えない、微妙な空気が流れていた。
ドイツ人の場合:アルコールには殺菌作用があるので大丈夫と納得して飲む
フランス人の場合:怒って店長を呼びつける
イギリス人の場合:口もつけず、皮肉を言って店を出る
アメリカ人の場合:訴訟に発展する
中国人の場合:これは珍味だと平気で飲む
ロシア人の場合:アルコールでさえあれば何ら気にせず飲みまくる
……これはよくあるエスニックジョークで、ビールに蠅が入っていた場合の話ですが、蠅ならぬ男性器だった場合はどうなんでしょうね。ドイツ人でも中国人でも流石に怒り出しそうなものですが(ロシア人は酔っていて気づかないかも知れません)、日本人の場合は違うようです。まぁ人による部分はあるでしょうけれど、大手銀行に勤めるような体育会系のエリートサラリーマンだったら迷わず飲むのかも知れません。何よりも「上」の命令に従うことが大事のようですから。「政府が決めたことに役人が口を挟むべきではない。辞めてから言うべきだ」とは小沢一郎の言ですが、「上」の決めたことに「下」が文句を言うな、文句があるなら辞めろと迫る、そうしたノリはどこでもあるのでしょう。
映画「フルメタル・ジャケット」(←寝ぼけてたのを訂正しました)では教官の号令一下、訓練生達が股間をさするシーンがあります。何でも「上」の命令であれば馬鹿げたことであっても従うように訓練しているのだとか。で、日本では新人研修と称して自衛隊に体験入隊させる企業が後を絶たないわけですが(参考)、とりわけ銀行などの金融系はその傾向が強いとも聞きます。冒頭に引用した例は極端な例かも知れませんけれど、常日頃から上意下達の精神を養おうと教育が続けられているとも言えそうです。
昔、全寮制のエリート校に通っていた友人が、寮に入った初日に全裸でブリッジをさせられ股間をしごかれたという話をしていたが、どうもエリートの世界には、常人には理解し難い男同士の結束力を高めるための通過儀礼が存在するらしい。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」で有名な『葉隠』にも、男同士が戦場で互いに助け合うためには同性間での性交渉が不可欠であるというような事が書かれている。まさにサラリーマンこそ、現代の武士道なのだろう。
まぁ同性愛の伝統こそ大幅に廃れた現代ではありますが、サラリーマンこそ現代の武士道である、すなわち軍事階級的な精神を体現する存在であるとするなら、それは大いに頷けるところです。すなわち軍隊的な、命令には絶対服従の精神を良しとするのがサラリーマンの世界であり、社会人の常識でもあるわけです。そしてどこの国にもイカレタ連中はいるものですけれど、日本の場合はそれが「模範」になるのが特徴とも言えるでしょうか。
さすがに「信じられない」と形容されてはいます。ただこれは、社会的な尊敬を受けない人々の行為ではなく、社会的な尊敬を受ける「エリート」の行為でもあるわけです。そして体育会系という日本企業社会のエリート層の間では特に制止が入るわけでもない、そこまで異常な行為ではないと判断されたわけでもあります。「上」からの命令であればどんな愚行も厭わない、そうした人を選別していくのが日本の会社である、そうした側面は否定できないはずです。先輩のチンポ酒を断ればサラリーマン失格の烙印を押されます、だけどどうなんでしょうか、日本以外の国ではチンポ酒を飲むタイプと飲まないタイプ、どちらが評価されるのでしょう?
私も概ねそうなのですけれど、おかげさまで年収が300万円を超えたことは一度もありません。日本で良き「社会人」になるためにはフランス人やイギリス人のタイプじゃダメということのようです。
我ながら「体育会系エッセンス?」が欠如しているヘタレなもんで、日本では良き「社会人」にはなれないようです・・・(泣笑)
と‥思って‥関係ないが
入社時契約書に、上司の命令は絶対服従‥介護病院は勝手な事したら危ないですがね
「蠅」のジョークはその国の食・飲・社会生活とかを誇張したものであって、正に「ジョーク」なのですが、アメリカ人なら、「訴訟」ではなく、日本人と同じく飲む連中が居そうですね。
イラク・アフガン・パキスタンなどで大々的に戦争をしている兵士は普通の精神状態を保つことが困難な上に、上司の命令は絶対という条件下では「チン酒」は戦意保持の方法として「有効」かもしれません。私が『冬の兵士』を読んだ限りでは十分想像し得るところです。
まぁ、こうしたパワハラ、イジメの類は、戦前の日本軍の特許だったのが、その「生き残り」によって継承・先祖帰りさせられたんでしょう。「自衛」隊・会社・体育会系○○・・・
日本人が「武士道」なるものを正確に体現するならば、「チン酒」の強要に対しては、
“拙者に対する無礼の限り、許さん!”と言って「刃傷沙汰」になるはずなのですが、「武士道」を発揮するのは日本人以外の公算が高そうです。(笑)
もちろん飲まないタイプでしょうが、問題は日本の価値観が日本以外の国の価値観と逆であることに気づいているひとがすくない点にあるのではないでしょうか(特に権力者で気づいている人間っているのかな?いや、最近与党になった社民党の議員は別として)。日本国内での人権侵害も問題ですが、それが日本だからゆるされる行為だという自覚がないままの人間ばかりが権力者になっている状態はヤバイ。皇軍性奴隷(「従軍慰安婦」)についてブッシュ(にせ)大統領に批判されて、その場では反省した様なふりをみせても、すぐにもとにもどった安倍晋三もと総理みたいな権力者が、日本にはおおすぎるんじゃないですかね。
私ならアルハラとパワハラを訴えそうです。
まぁ企業戦士として高い評価を受けるような方は、当ブログの常連さんには少ないと思いますので。何しろ私自身が社会人失格ですから。
>介護員さん
体育会系の部活動は学生からの人気は下火ですが、企業からはまた別なんでしょうね。雇う側は要求してくるもので……
>とっぺんぱらりさん
アメリカ人でも「兵隊」の場合はと言うことですね。しかるに日本人の場合は、軍隊でしか罷り通らないような代物が日常を侵しているわけで、そこが日本の日本たる所以なのかも知れません。
>貝枝五郎さん
そうした面では(悪い意味で)日本は特殊なんでしょうね。他の先進国では許されないものが日本では許される、そうしたケースが多いです。
>2823さん
ことによると他の国でもバカと思われるであろう人を重用し、他の国では頭脳はとして重用されるであろう人を排除しているのが日本の一流企業なのかも知れません。国際競争力の高さも宜なるかなです。
だって、チ○ポじゃなくて、、、、、、。
あの、、、その、、、、、。
失礼しました!
怒って出て行くよりも陰険に携帯写メでばらまいちゃう新人も出そうですが、危機管理意識のないセクションですねえ。