非国民通信

ノーモア・コイズミ

歴史修正主義者は現代をも歪曲する

2009-06-01 23:29:33 | ニュース

ボーナス減額「民間もっと低い」 人事委意見に河村市長(朝日新聞)

 名古屋市の河村たかし市長は28日の市議会臨時会で、市職員の夏のボーナスの0.2カ月分の減額を求めた人事委員会の意見について、「民間はもっと低い。本当に民間の実態を反映しているのか」と疑問を呈した。また、今後の人事委の調査方法について、見直すよう指示したことも明らかにした。

 この日の臨時会で、市は一般職の夏のボーナス(期末・勤勉手当)を0.2カ月分減額する条例改正案を提案した。国家公務員への人事院勧告に加え、市人事委員会が事業所規模50人以上の市内の民間事業所から191カ所を抽出した調査結果を受けて減額幅を決定した。

 これについて河村市長は、今回は人事委の意見通りの減額幅での提案をする一方で、「民間は今、年収200万~300万(円)じゃないですかね。官民格差がこれだけあるなか、今回の是正は最低限だと思う」と付け加えた。

 また、議会終了後、報道陣に対し、「どう考えても、(市人事委の調査結果は)民間で働いている人の実態に合わない。もっと民間は低いことを、今日は素直に言った。調査の見直しを指示している」と話した。

 歴史修正主義者である以上、その人が知的に誠実で「ない」ことは保証されていると、以前に書きました。過去に目を背けるものは、現代に対しても同様、それを直視することなく自分にとって好ましいように「修正」を計るわけです。歴史修正主義者が歪曲しようとするのは過去だけではないのです。

 さて、曰く「民間は今、年収200万~300万」だそうです。そんなデータはどこにもありませんが、「どう考えても、(市人事委の調査結果は)民間で働いている人の実態に合わない/調査の見直しを指示している」そうです。南京事件の否定に使った方法論を駆使して、民間企業の給与水準をもねじ曲げようと企んでいるわけですが、これが結構、有権者には受け容れられそうな気がするから怖いですね。

アイヌ民族、苦しい生活 世帯年収は道内平均の約6割(朝日新聞)

 アイヌ民族で、自らの生活が「豊か」「少しゆとりがある」と感じているのは2割弱で、世帯年収も北海道内の平均の6割程度にとどまっていることが29日、北海道大アイヌ・先住民研究センター(札幌市)と北海道アイヌ協会の共同の生活実態調査で明らかになった。

 調査は、道内の2903世帯、5703人が回答。この日首相官邸で開かれた政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」で報告された。アイヌ民族の生活実態は、北海道が継続的に調査しているが、今回は対象世帯が道調査の10倍ほどの過去最大規模となった。

 今回の調査で「生活ぶり」を聞いたところ、33.5%が「苦しい」、40.5%が「多少困る程度」と回答。「少しゆとりがある」「豊かである」は17.3%だった。

 世帯年収は200万円以上300万円未満が最も多く、平均355.8万円と道内の平均世帯年収の約6割という結果となった。

 河村たかしの言う「年収200万~300万」は、アイヌ民族(←このアイヌ「民族」という用語が適切なのかどうか自信が持てないのですが)の最頻値に該当するようです。アイヌ民族の算術平均である355万円ですら道内の平均世帯年収の6割、ということは年収200~300万となると平均の4割程度ですね。すると名古屋市民の民間企業勤務者の平均収入は、市長の伝えるところに拠ると北海道民の4割ですか。へー。名古屋って貧しいんですね。今後は北海道・沖縄開発庁なんか廃止して、名古屋・栃木開発庁にでも変更した方が良さそうです。

 一般論として、公務員給与は非現業(≒ホワイトカラー)の正規職員の平均、民間企業の場合はブルーカラー、パートタイマーを含めた平均がそれぞれ「平均」として提示されるために当然、前者の方が高く「見える」ものですし、それに加えて収入の「算術平均」は当然ながら、「中央値」や「最頻値」よりも高い数値が出るわけです(大体において7割超の人の収入は「算術平均」を下回ります)。そこで公務員(非現業の正規職員)給与の「算術平均」だけを見せれば当然、「公務員給与は高い」という印象が作れるのです。

「職員厚遇」不満が追い風 阿久根市長選で竹原氏再選(朝日新聞)

 公務員に注がれる厳しい目線は、「改革」を掲げる候補の追い風となった。31日に投開票された鹿児島県阿久根市の出直し市長選は「市役所の人件費せめて3分の1は市民のために」と主張した前職の竹原信一氏(50)が再選を決めた。職員給与をホームページ(HP)で公開するなど反発を受けながらも進む突破力に、疲弊したまちの有権者は賭けた。

 「これまで続けてきたことがまた続くというだけ」

 当選が決まった直後、竹原氏は記者団にそう語った。

 選挙戦では、「職員給与6%と議員報酬10%カットで5千万円が市民のために使えるようになった」とアピール。

 配ったビラには「職員は貴族。下僕扱いされている市民が主権を取ることは革命」と書き込んだ。

 職員の待遇や税金のあり方に疑問を投げかける首長が全国で相次いで生まれている。

 08年1月の大阪府知事選で、人件費カットを含む財政健全化を訴えた橋下徹氏が当選。今年4月の名古屋市長選でも、「市民税10%減税」「職員人件費10%削減」などを掲げた河村たかし氏が圧勝した。橋下氏は職員の基本給カットを実施。竹原氏の職員年収公開を評価し、府幹部職員のモデル年収を府のHPに掲載した。

 ……で、小泉に橋下、河村のお仲間が南の果てでも当選してしまいました。例によって公務員叩きをウリとする、まぁ流行りのタイプです。自身のブログで「阿久根市議会で最も辞めてもらいたい議員は?」と称して市民に投票を募ったり(何とも下品ですが、やっていることは小泉の派生系ですね)、市長が任免権を持たない職員を担当部局の承諾なく異動させる(市民の支持さえあれば、違法行為も許されるようです)など色々と問題行動を繰り返してきた人で、良識ある市議会議員によって一度は失職に追い込まれたものの、良識など微塵も持ち合わせていない市民の手によって再び権力の座に返り咲いてしまいました。ツケを払わされるのは阿久根市民かもしれませんが、こういう流れに歯止めが掛からず、他にも波及するかと思うと寒気がしますね。

 

 ←応援よろしくお願いします

 

 ちなみにこの竹原市、公務員叩き以外では、こういう主張を展開しています。

 ブックセンター書林へ行って「リチャード・コシミズ」の本を読んでもらいたい。買ってもらいたい。その中身を多くの人に知らせて欲しい。 多くの人が知らなければはじまらない。世界と日本の真実を知れば阿久根は自分達で変える事が出来る。

参考、遺伝子工学で生産された人間豚の高級肉@阿久根市長ブログ - NATROMの日記

 こういう人に投票できる阿久根市民の感性こそ信じられませんが、他所の選挙区でも似たようなものなのでしょうか。


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16 コメント

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関係のない話ですが。 (ニュースコープ)
2009-06-02 00:15:23
この阿久根市長、例によって自治労を悪玉にしつつ、今度は市役所内にある職員労組の事務所を撤去するよう迫っているようです。

さて、話は変わりますが・・・。
今月4日は、あの天安門虐殺からちょうど20年なのだそうです。
天安門といい光州事件といい、更にはピノチェトといいビルマの軍事政権といい、陣営の東西を問わず「権力者が無抵抗な民衆を・・・」というケースはいくらでも思いつくのですが、現代日本のように「権力者に扇動された民衆が、敵と見做した無抵抗な民衆を・・・」というケースは、私の勉強不足ゆえか文化大革命ぐらいしか思い浮かびません。それだけ権力の側も巧妙ということでしょうか。

何故こんなことを考えたのかと言いますと、今後もし日本で今以上に独裁的かつ「小泉・橋下的」な政府ができ、「悪の公務員・反日左翼どもを根絶やしにせよ!」と扇動して民衆に武器を横流ししたとしたら・・・・・・こう考えてしまうのは、いささか妄想が度を過ぎているでしょうか。
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こんなのもありました (moon)
2009-06-02 01:45:46
http://www.y-mainichi.co.jp/news/13731/

民間を見習ってサービス残業しろ...だそうです。
市役所と同じようにサービス残業しろ...と社長も言い出すだろうし、無限の悪循環へ。
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これはひどい (ベースケ)
2009-06-02 12:18:46
河村氏のような論法は本当に城某氏とかを筆頭に蔓延してますが、

>配ったビラには「職員は貴族。下僕扱いされている市民が主権を取ることは革命」と書き込んだ。

もう、私のような左翼は椅子ごとひっくり返ってそのまま起き上がれません。ぜんっぜん違います。中間層や『準貧困層』から毟り取ることのどこが革命なの?あんた『大貧民』やったことある?って感じ。
そのうえリチャード・コシミズですか…そりゃ幸福の科学も政権目指すわ…泣けてきます。マジで。
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ただの「目立ったもの勝ち」でしょうけど (いるか缶)
2009-06-02 12:23:54
阿久根市長、まさか「リチャード・コシミズ信者」とは...orz
ポピュリストでトンデモとか手がつけられないですね。学校で911は自作自演とか教えるようにならなければいいのですが...あと在日コリアンとか心配です。

あと、アイヌ民族で多分問題ないです。よくニュースで聴きます。
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木を見て森を見ず、砂漠に頭を突っ込み… (BR-S)
2009-06-02 19:17:52
お久しぶりです。

自分自身の描く理想や敵の姿に近い統計や言説があれば、それがどれほど胡散臭い代物であっても飛びついてしまい、
いつしかそれが疑いようのない事実として一人歩きを始めてしまう事例が、ネットが普及して以降本当に目立つようになった気がします。
ここで取り上げられた人々もまた、そういう思考に支配されているのですね。

少し前から、ある事で「こいつらには、時間の観念がないのか?」という疑念が取れずにいたのですが、
このエントリと根源は近いのかもしれないと思えるようになって、少し楽な気分になれました。

YOUTUBE上に「お笑い韓国車」という動画がありまして、そこではイギリスのテレビ番組で韓国製自動車が徹底的にこき下ろされているわけですが、
その番組は2005年に作られたもので、紹介された韓国車は、今では製造されていない旧モデルになっています。
しかし、特に日本語のコメントを読んでみると、

「2005年の時点で、イギリスでは韓国車が酷評されていた」
「だから(今の、そして未来の)韓国車はろくなものではない、あんなのを買うのは在日か貧乏人だ」

…というねじれた理論に支配されている人々が多数いることがわかります。
必死の宣伝?のおかげで、ネット上での韓国車像はこの番組がデフォルトとなった模様です。
今後何年過ぎようとも、彼らはこの番組を根拠に韓国車を否定し、日本車こそが世界一なのだ、と自画自賛し続けるでしょう。

余談ですが、リチャード・コシミズは最近、一部の支持者に「お前ら統合失調症だからさっさと病院逝け(要約)」と言ってしまったせいで色々と面倒なことになっているみたいです。
また、某維新政党を「排外主義の似非右翼団体」と規定しました。
目糞鼻糞、同族嫌悪、という言葉が浮かびます。
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阿久根市についてもうひとつ (焚火派GALゲー戦線)
2009-06-02 20:26:50
 市長の言葉なので真実かどうかは知りませんが「56%の職員が年収700万以上だ。」とのことでした。 事実だという前提で話を進めると、恐らくそのほとんどの職員は50代だと思われます。 別段市長が絶叫しなくとも10年経たずに269人のうちの該当者は退職期を迎えるでしょうから、少なくとも平均賃金については何もしなくても大幅に減少すると思われます。(退職金をもらう人数は多いから人件費総額はこの10年減らないかもしれないが。 つまり、この手法を用いた職員叩きは今が旬で「今やっておかねばならなかった。」) それにも増して心配なのは議会との対決はともかく、(大阪府や名古屋市のような所は「大組織」であることにより、抑制されえますが)市役所職員レベルでも市長お茶坊主代官の独裁となり、チェック機能が効かなくなり公的機関では普通考えられない不法行為が日常的に行われ、しかも表ざたにならないような事態が心配されます。 ただ、この市長よりはるかにまともであったとは言え、「職員」叩きを争点にしている相手に元国交省職員の候補しか立てられなかった(これは阿久根だけの話ではない普遍的なことなので責めるのは酷だが)のも敗因のひとつかと。(恐らく、対抗候補乱立をそれでは避けられなかったのだろうが、反市長派の市議を出して戦うべきだったものと。)
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Unknown (GX)
2009-06-02 20:53:50
 この竹原氏、朝のニュースで見ました。職員の給料を公開と聞いた時、ああ、またこの手のタイプか、支持を集めるだろうなと思っていたのですが、案の定でしたね。取り上げられたニュースでも「公務員は給料もらいすぎ」といったことを言っていましたし。しかも、リンク先のようなことまでおっしゃっていたなんて…。そのうち、こういう人こそが権力者になるべき人とされる時代に(すでになっている可能性もありますが)なるのでしょうか。
 こんな調子だといい加減、(優秀な職員が集まらなくなるとか)自分たちに悪いことがかえってくると思うのですが、まあ、悪いことが起きても「公務員が給料を搾取しているせい」か、「その他の抵抗勢力の影響」なんでしょうけど。
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Unknown (ノエルザブレイヴ)
2009-06-02 22:23:58
このブログ的にははなはだ遺憾な結果でしょうがある程度予想できた結果とも言えますね。
「なぜ役人を叩くと受けるのか」ということを根本的に考える必要があるかもしれません。
しかし、気を付けなくてはいけません。自分が他人のことを「働きは自分より悪いのに金は自分よりたくさんもらっている」と考えるならば他人もまた自分のことをそう考えているわけですからね。
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Unknown (非国民通信管理人)
2009-06-02 22:55:53
>ニュースコープさん

 後は関東大震災の時にも、それに似たケースがあったでしょうか。時に煽動する側の権力の思惑を越えて「国民」が暴走することもあるような気がします。ナチス政権下でもゲスターポ(ゲシュタポ)が人手不足で満足な調査能力を持たないのをいいことに、「気に入らない奴」を密告する住民が殺到したとか。どうも「民衆」というものの危険性をも、再考すべき時期に来ているような気がしてしまいます。

>moonさん

 地方紙は全国紙よりリベラルな傾向が強いと聞きますが、ひどい地方紙も少なくなさそうですね。公然と時間外手当の不払いを認めるどころか、不払い分を支給することにも反対する。これが住民/国民の声なら、経団連こそ「国民の声」の代弁者になりそうです。

>ベースケさん

 中間層を「既得権益者」と呼ぶのが小泉以降の改革論者の倣いになっているようですね。実際は中間層を潰すことで「上」と「下」の距離を固定化させるだけなのですが、小泉改革の「結果」を無視して同じことに期待し続けている人が多いこと……

>いるか缶さん

 アメリカでは進化論を教えてはならない州もあるそうですが、日本でも首長(そして彼を支持する有権者)の価値観に沿った教育が展開されても不思議ではないですよね。そのうち人種理論とかまで導入されたりして。

 ちなみに「~民族」という言葉を使うことに、何となく漠然とした引っかかりを感じることがあるのです。たぶん定義上は「アイヌ民族」で何ら間違いはないのでしょうけれど、「~民族」という言葉が使われるときに、しばしば特定「民族」の排他的優越を固持したり、あるいは特定「民族」を排除する文脈で使われるケースが、頭に思い浮かぶからでしょうか。個人的な「引っかかり」なのだと思うのですけれど。

>BR-Sさん

 自分の世界観に合致するものであれば、胡散臭い代物でも飛びついてしまう、その対象が「歴史」である場合は「歴史修正主義者」になるわけですが、こういう思考パターンが対象にするのは歴史だけじゃないんですよね。公務員の待遇に関しても然り。

 さてコシミズは仲間割れですか。新しい教科書を作る会なども仲間割れしていたようですが、同族嫌悪、宗教は「異教徒」よりも「異端者」を憎悪するものであるなら、ふ~む、共倒れを期待しましょうか……

>焚火派GALゲー戦線さん

 新規採用を抑えていれば高齢化が進む、必然的に高給取りも増えるでしょうからね。年齢や勤務年数など、ちゃんと条件を揃えれば「公務員は貰いすぎ」とはならないのですが、そう見せないのが奴らびの手です。

>GXさん

 「この手の」タイプの当選が続いていますから、既に症状は進行していると認めざるを得ないかも知れませんね。橋下、河村、竹原と流れが止められません。「結果」を見れば一目瞭然の小泉改革でありながら、小泉自身は今なお待望論が根強い辺り、その筋の政治家がどれだけ悪い結果を残したところで、「改革」の旗振り役は非難されない、そうして負の連鎖から抜け出せなくなっていく、そんな未来すら思い浮かびます。

>ノエルザブレイヴさん

 たしかに「きっと当選してしまうだろうな」という予感はありました。外れて欲しい予感でしたが。

 こうなると「改革を競う」ことで対抗する動きも加速しそうですが、なんとか公務員叩き「対策」を考えていく必要がありそうです。他人を叩いていればいずれ自分にも回ってくると、そう理解できる人ばかりであればいいのですが、どうにも「正義が悪を懲らしめる」ぐらいの認識が蔓延しているようですし。
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仕事の価値 (さら)
2009-06-03 00:55:27
まあこの市長と住民の思考から描かれる公務員像は、ブラック並みの給料で24時間休むことなく、どんなに理不尽で公平性に欠ける内容であっても住民の要求に100%喜びと感謝を伴って応え、生じた不具合と財政支出は自らの給料とクビによって全責任を負うといったところでしょうか。(これでも給料が0で無い限り不満は無限に続くんでしょうけど)

まさしく奴隷を求める差別意識といえますが、他人の職業の価値を貶める意識そのものは、あらゆる職種・業態に蔓延して、この対象から除外されているのは扇動している首長や財界に属する支配者層だったりします。

こういう状況に何の疑問も懐かないのは、自分の代わりに理なく虐げる強い者の存在と身近で抵抗の無い存在が虐げられる状況に快感を感じるからかもしれません。その虐げる存在に自分が含まれている事に気付かないまま・・・

そこで公務員の身分、給料の安定は社会基盤そのものの安定だったりする訳で、全体の(選挙の多数派とも市民の付託を受けた首長とも異なる)奉仕者として、建前上はどんな金持ちだろうと権力者だろうと公平に法に則った行政執行やサービス提供を受ける事ができる制度思想だといえます。

これを一時の快感で扇動に乗って恣意的に歪め、政治家による無制限な支配を認める事は、自らの足を食べて快感を得る蛸のようなものかもしれません。

皆が大好きな民間が、最低限の給料で最高のサービスを提供してくれるものかどうか、少し考えれば分かりそうなものだと思いますが、思い描く理想の公務員像が実現する頃には住民よりも首長の顔色ばかり窺って、感謝や達成感の見返りすらない住民の事などは2の次3の次になっているでしょう。

為政者の決定に従って誠実に執行した行政支出を罵詈雑言とともに決定権の無い職員に求める時代です。100%の満足を全ての市民に与える事を求めながら、馬鹿でもできる仕事とこき下ろす時代です。

阿久根市役所のこれからは、市長に付け届けでもしない限り住民票1枚に何日間もかかったりするかつての中国公務員の様になるかもしれませんよ。あ、でも小泉、橋下等の思考パターンってナショナリストを標榜しているくせに、中国や北朝鮮の行政システムに強い憧れと親近感を懐いているようですから住民も案外親和性を有しているかもしれないですね。
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