経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

今週のポイント

2019-02-11 08:17:55 | 株価
◇ ニューヨーク株も節分天井? = 証券業界には“節分天井”という格言がある。株価は2月初めごろピークを付けやすい、という昔からの言い伝えだ。この言葉通り、日経平均は先週後半から下げ足を速めている。もちろんアメリカに節分はないが、ダウ平均も先週後半から下げている。株価が軟調になったのは、EUの経済成長率が鈍化したこと。それにトランプ大統領が「2月中の米中首脳会談はない」と言明したことがきっかけ。

だが市場がもっと気にしたのは、企業業績の悪化が明白になってきたことだろう。アメリカでは12月期の決算発表が進むにつれ、主要500社の6割以上が業績見通しを下方修正した。日本でも上場企業の3月期決算は、3年ぶりの減益になる見込み。個々の企業によって例外はあるが、全体の収益が落ち込むなかで平均株価が上昇することは難しい。

ダウ平均は先週42ドルの値上がり。日経平均は455円の値下がりだった。日経平均の場合は出遅れによる割安感だけが強みだが、それもダウ平均が下げれば効果がない。米中貿易交渉に大きな進展でもあれば別だが、ここ当分は昔からの格言を改めて見直す展開になるのでは。

今週は12日に、12月の第3次産業活動指数。13日に、1月の企業物価。14日に、10-12月期のGDP速報。アメリカでは13日に、1月の消費者物価。14日に、1月の生産者物価と12月の小売り売上高。15日に、1月の工業生産と2月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が14日に、1月の貿易統計。15日に、1月の消費者物価と生産者物価を発表する。

       ≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ
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