経済なんでも研究会

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今週のポイント

2017-04-10 08:02:42 | 株価
◇ シリア攻撃をどう評価するのか = 先週は前半に、FRBの内部で「株価動向には過剰感もある」という意見が出たことが明らかになった。また後半には、3月の非農業雇用者数が予想の半分しか増加しなかったことが判明。さらにアメリカ軍によるシリア空軍基地へのミサイル攻撃という、衝撃的な発表もあった。しかしダウ平均株価は小動きに終始、週間でも7ドルの値下がりにとどまった。

アメリカ軍のミサイル攻撃については、まず原油の国際価格が上昇。債券や金の価格もすぐに値上がりした。また円の対ドル相場も上昇している。しかし株式市場に関しては、多くの投資家がこれらの材料を十分に消化し切れなかったようだ。アサド政権の出方によっては、アメリカがさらに攻撃を拡大するかどうかの見極めが難しいからだろう。

日経平均は先週245円の値下がり。特に6日には年初来安値を記録した。市場では押し目買いの好機という見方もあるが、1万8000円割れは必至という悲観論も出ている。間もなく始まる企業の3月期決算は好調を維持するようだが、円高は進行する可能性が大きい。何か新しい好材料が現れないと、外国人投資家も買ってこないのではないか。

今週は10日に、2月の国際収支と3月の景気ウォッチャー調査。12日に、3月の企業物価と2月の機械受注。アメリカでは13日に、3月の生産者物価とミシガン大学・消費者信頼感指数。14日に、3月の消費者物価と小売り売上高。また中国が12日に、3月の消費者物価と生産者物価。13日に、3月の貿易統計を発表する。

      ≪10日の日経平均は? 予想 = 上げ


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