経済なんでも研究会

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今週のポイント

2017-08-28 07:48:27 | 株価
◇ 夏バテになった東京市場 = 日経平均株価は先週火曜日まで、5日にわたって続落した。5日間の続落は1年4か月ぶり。その後はやや持ち直したが、週間では18円の値下がりとなっている。東証1部の売買代金は1兆7000億円台に落ち込む日もあった。北朝鮮リスクやアメリカ政府部内のごたごたを嫌気した投資家が、株式市場を敬遠。このため市場は夏休みというより、夏バテ状態に陥っている。

それでも株価が大幅に下落しないのは、企業の業績が好調なこと。それに日銀による買い入れの影響が大きい。たとえば年初から8月20日までの売買状況をみると、外国人投資家は累計で3016億円の買い越し。これに対して、日銀のETF(上場投資信託)購入総額は3兆5876億円にのぼっている。

ダウ平均は先週139ドルの値上がり。こちらも議会が政府の債務上限引き上げを承認するかどうかの問題が、心理的な重しとなってきた。しかし好調な企業の決算とFRBによる金融引き締めの後退感が、株価を支えている。今週は9月入りを迎えて、市場の夏バテ・ムードが変わるかどうか。変わらないと、先行き判断も暗くなるだろう。

今週は29日に、7月の労働力調査と家計調査。30日に、7月の商業動態統計。31日に、7月の鉱工業生産と住宅着工戸数。1日に、4-6月期の法人企業統計、消費動向調査、新車販売台数。アメリカでは29日に、8月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。30日に、4-6月期のGDP改定値。31日に、7月の中古住宅販売。1日に、8月の雇用統計、ISM製造業景況指数、新車販売台数。また中国が31日に、8月の製造業と非製造業のPMIを発表する。

      ≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ

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